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重金主義

重金主義 来年度受験予定の高校2年生です。 世界史でどうしてもわからないところを質問させてください。 重商主義のなかの重金主義についてです。 「たくさんの金銀を保有することが国の豊かさにはつながらない」と習いました。 これはどういうことなんでしょうか? 金や銀があれば、その他のたくさんのものに換える事ができますよね? その分だけ国も豊かになると思うのですが。 どうして重金主義が効果をもたらさなかったのか、詳しい方説明をお願いします。

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回答No.2

重金主義というのは、その昔、まだヨーロッパで金本位制というか金そのものが貨幣として流通していた時代の考え方です。 16世紀のスペインのように南米の植民地の金山銀山でとれた莫大な量の金銀が国内に持ち込まれるとどうなるか? 流通する金銀が増える→おカネの価値が暴落する→インフレーションになる→近隣のイギリスやフランス、ポルトガルなどに比べてスペインの貨幣価値が暴落する→スペイン内の資産が他の国に流出する→国内外の資産の需要と供給が均衡するまでこの流れは続く→スペイン国内の金銀は国力に見合っただけしか残らなくなる。 しかし、このプロセスの過程で、スペインのおカネの信用はガタ落ちするのでスペイン貨幣で取引する商人は減り、市場は縮小し、生産は激減して失業者や倒産が続発します。有力な商人は国外に脱出します。16世紀末にスペインが国家破産した理由の一つは以上のようなものです(ほかにも国王の浪費とか戦争に負けたとかいろいろありますが)。 したがって金銀の量だけ重視しても意味がないということになります。

8yukicchi8
質問者

お礼

すごくイメージしやすくなりました!! 丁寧に説明していただいてどうもありがとうございました!!

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  • gungnir7
  • ベストアンサー率43% (1124/2579)
回答No.1

重金主義とは人間の欲望がそのまま出たものです。 まさしく一神教キリスト教徒が悪魔に変わった瞬間でした。 キリスト教徒は自分達が一番優れていると解釈します。 他の宗教徒は劣っているのだから虐殺しても構わないと考えました。 それがスペインのインカ帝国での大虐殺、カリブ海の島民の大虐殺、 アフリカ大陸の奴隷狩り、インドのセポイの反乱と漏れなく繋がっていきます。 この時代には身内にも迫害の嵐が吹き荒れ、ユダヤ人は何十万も殺され、 魔女狩りでも数十万人の女性が火あぶりになりました。 つい最近はシーシェパードがテロもどきをしましたが、あれなども典型的な白人の本性です。 金銀をたくさん蓄えることは確かに国の裕福に繋がります。 しかし、重商主義の更に重金主義の時代のそれは、多くの屍の上に成立しています。 実際にこれら植民地を抑えつけるためのコストがかかり、 更に国内にも奴隷商人など、おかしな商売がたくさんできて、正常な産業の妨げになりました。 そして、結局はこの富をめぐってヨーロッパ同士で戦争が始まってしまいます。 欲望と憎しみが交錯していては真の豊かさは得られないでしょう。

8yukicchi8
質問者

お礼

ちょうど今勉強している範囲の内容で、勉強の補足になります。 どうもありがとうございました。

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