• ベストアンサー

バネ振動のラグランジェについて

自然長l、バネ定数kのバネの両端に質量m1、m2の質点をとりつけて摩擦のない平面上に(x軸上で)運動させるときのラグランジェ方程式の立て方がわかりません。 両端を固定するバージョンはわかるのですが、両端を固定しない、このバージョンはどうやるのでしょう? 初期条件の設定の仕方もわからないので、お願いします。

  • tess
  • お礼率29% (207/694)

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • siegmund
  • ベストアンサー率64% (701/1090)
回答No.3

siegmund です. > x1-x2-lということはバネをどうちじめたことになるのでしょう? m_1 の座標が x_1,m_2 の座標が x_2 ですから, 両者の間の距離(すなわちバネの長さ)は x_1 - x_2 です. (x_1, x_2 の大小関係が grothendieck さんと逆になっています) バネの自然長が l ですから,バネは x_1 - x_2 - l だけ自然長から 変化しています(正なら伸び,負なら縮み). したがって,バネのポテンシャルエネルギー U は (1)  U = (k/2)(x_1 - x_2 - l)^2 です. > 質点m1、m2それぞれのラグランジェをつくるのですか? ラグランジアンは系全体について1つです. Euler-Lagrange 方程式を作るときに2つできます. 全体の運動エネルギー T と全体のポテンシャルエネルギー U を求めて (2)  L = T - U です. 解析力学では座標の時間微分を変数の上に「・」をつけて表すのが普通ですが, ここではそういうふうに書けません. (・x_1) で代用することにします. m_1 の速度は (・x_1) ですから,m_1 の運動エネルギーは (3)  (1/2) m_1 (・x_1)^2 です.全く同様に,m_2 の運動エネルギーは (4)  (1/2) m_2 (・x_2)^2 です. したがって, (5)  T = (3) + (4) です. ラグランジアン(2)を具体的に書いてみると, L(x_1,(・x_1),x_2,(・x_2)) と4つの変数が含まれています. 変数1についての Euler-Lagrange 方程式が (6)  (d/dt) {∂L/∂(・x_1)} - (∂L/∂x_1) = 0 ですし,変数2については (7)  (d/dt) {∂L/∂(・x_2)} - (∂L/∂x_2) = 0 です. (6)(7)が連立微分方程式になっているわけです. > 別々に各質点について方程式を立てれば最終的に上のようになるのでしょうか? そこらへんを説明したのが,No.2 回答の後半です. (2)のラグランジアンの具体的表現を見ますと,x_1 x_2 のような項があります. こういう項があるので,(6)(7)の微分方程式も x_1, x_2 が絡んで来ます. ラグランジアンの変数を grothendieck さんのように書き換えると, ラグランジアンは x に関係した部分と X に関係した部分との 和の形になります. そうしたら, (8)  (d/dt) {∂L/∂(・x)} - (∂L/∂x) = 0 (9)  (d/dt) {∂L/∂(・X)} - (∂L/∂X) = 0 を作れば,(8)には X が含まれませんし,(9)には x が含まれません. 線形代数的な表現をするなら,次のようになります. x_1,x_2 で話をすると行列の非対角要素があって(x_1 x_2 の項がある) 互いに絡んだ連立方程式が得られるのに対し, 基底を変更して(変数の取り方 x_1 ,x_2 から x,X に変えたことに相当) 行列を対角化すると(xX の類の項はない)各変数について独立の方程式が得られる, ということになります.

tess
質問者

お礼

大変くわしい説明をありがとうございます。 もう一度考えてみます。 本当にありがとうございました☆

その他の回答 (2)

  • siegmund
  • ベストアンサー率64% (701/1090)
回答No.2

   ○∞∞∞∞∞● の様な状況でしょうか.∞∞∞ はバネのつもり. ●が m_1 (位置 x_1),○が m_2 (位置 x_2). 基本はどれでも一緒です. 運動エネルギー T とポテンシャルエネルギー U を求めて L = T - U がラグランジアンです. 運動エネルギー T はそれぞれの質点の運動エネルギーの和です. バネの長さが x_1 - x_2 ですから, 自然長 l からの変化分は x_1 - x_2 - l で, ポテンシャルエネルギーは U はすぐにわかります. あとは,L を作って,標準の手続きで Euler-Lagrange 方程式を導けばOKです. > 初期条件の設定の仕方もわからないので、お願いします。 普通は,t=0 での x_1,x_2,(dx_1/dt), (dx_2/dt) を与えるのでしょうね. ただし,変な初期条件を与えると,バネの長さがゼロになる場合が出てきて, 質点同士が衝突しちゃいます. そういう状況は考慮外ですから, そうならないように初期条件を設定しないといけません. こういう事情は,両端固定の場合でも同じです. Euler-Lagrange 方程式は連立微分方程式になります. あとは,単振動型を仮定して永年方程式をつくり, 固有振動数と固有モードを決めればよろしい. で,固有モードを決めてみると, 重心の並進運動と,2質点の相対運動とになっています. さらに,重心の並進運動は等速直線運動です. バネの力はいわゆる内部力ですから,全体の運動量が保存するのは当然です. 解析力学でよく使われる表現で言えば, x_1 ⇒ x_1 + a,x_2 ⇒ x_2 + a という変換に対してラグランジアンが不変ですから, 運動の保存量が存在する, というわけです(Noether の定理). こういうことが最初から見えれば, ラグランジアンを重心座標と相対座標で書き下ろすこともできます. このようにしたのが,grothendieck さんのラグランジアンです.

tess
質問者

お礼

すみません。ありがとうございます。 えっと、x1-x2-lということはバネをどうちじめたkとになるのでしょう?この場合、質点m1、m2それぞれのラグランジェをつくるのですか?理解力がなくすみません。

回答No.1

x2>X1であると仮定して通常の様に  x = x2 - x1  X = (m1x1+m2x2)/(m1+m2) と相対座標と重心座標を導入するとラグランジアンは  L = (μ/2)xdot^2 + (M/2)Xdot^2 - (k/2)(x - l)^2 となります。(μは換算質量、Mは全質量) これからラグランジュ方程式を解くとXは当然のことながら  X = X0 + Vt という等速度運動、xは  x = Asin(ωt+C) + l という単振動になります。あとは初期条件からX0, v, A, Cを決めると良いでしょう。

tess
質問者

お礼

ありがとうございます。 別々に各質点について方程式を立てれば最終的に上のようになるのでしょうか?・・・???

関連するQ&A

  • バネでつながれた2つの質点

    重さのないバネでつながれた2つの質点m1,m2が摩擦のない直線上にあります。 長さL、バネ定数kのバネで2つの質点をつないぎ、Xだけ引き延ばし、離したとき、 (1)質点の重心の運動 (2)周期T を求めよ、という問題です。 (1) 重心の位置を求め、左右に張る張力が同じと考えて、左右の質点の運動方程式を立てれば良いのでしょうか? (2) 周期は片方を固定端にして、2つの質点を合わせたものと同じと考えたらいいのでしょうか?

  • ばねと二つの質点の問題

    ばねと二つの質点の問題 課題でまったくわからない問題があったので、もしわかる方がいらっしゃいましたら教えて下さい。お願いします。 問題文 自然長L、ばね定数kのばねの両端に質量Mの質点1と質量mの質点2が結ばれ、滑らかで水平な台の上にある。質点の運動方向をx軸にとり、質点1と質点2の位置をx1とx2とする。 (a)質点1と質点2の運動方程式を書け。 (b)質量中心の運動方程式を(a)より導き、その一般解を求めよ。 (c)質点2の質点1に対する相対運動の方程式を(a)より導き、その一般解を求めよ。 (d)相対運動の単振動の周期は、M→∞、M=2m、M=m/2、M→0のとき、それぞれT0=2π√m/kの何倍となるか。

  • ばねに関して

    ばね定数k、自然長がlのばねの一端を原点に固定し、他端に質量mの質点を定め比例定数bの抵抗(速度に比例)があるときの運動方程式は・・・ F=kl-b(dx/dt)なのでしょうか??

  • 2次元平面におけるばねの運動に関する問題

    x-y平面の原点にばね定数 k のばねがつながれている。ばねの自然長は L で、ばねのもう一方の端には質量 m の質点がつながれている。 1.質点の位置を(x,y)としたとき、ばねが質点に及ぼす力 F のx成分とy成分を求めよ。 2.質点に対するx,y方向の運動方程式をそれぞれ記述せよ。 3.質点の運動方程式を極座標形式に書き換えよ。 4. 3.の運動方程式を解け。 という問題なのですが、困ったことに解答がありません。なので1.がどうしてもxとyであらわす方法が分からないので先に進めなくて困っています。わかる方がいましたらよろしくお願いします。

  • 連成振動の力学的エネルギーについて

    物理学で出題された連成運動の問題の解法がわかりません。 連成振動の問題では、固有値を用いて解くと教わったのですが、2つの運動方程式を 行列表示にできません。どの様に解けばよいのでしょうか。ご意見よろしくお願いします。 [問題] 左から「壁|バネ1+物体1+バネ2+物体2」となっている連成振動で、 物体1,物体2の質量をm1,m2、バネ1,バネ2のバネ定数をk1,k2、バネ1,バネ2の自然長をl1,l2 の条件のもと、1次元的に振動する運動をします。質点と床の間の摩擦や空気抵抗、バネの質量 は無視できるものとし、左端の壁からそれぞれの質点までの距離をx1,x2としてこの質点系の 力学的エネルギーの式を導け。

  • 2質点系とばねの問題

    よくある問題なのですが式の立て方がわかりません 問題 バネ定数kのバネで結ばれた2つの質点1および2がある。 質点1および2の質量をMおよびmとする 位置をx1およびx2とする。 両質点にバネから力が作用しない際のバネの長さ(自然長)をδとする。 質点はバネの伸縮するx軸方向のみに運動するものと仮定する。 1​wwwwwwww​2 ーーーーー→x (1)質点Aおよび質点Bの運動方程式を完成させよ M・((d^2(x1))/(dt^2))=k(x2-x1-δ)・・(1) m・((d^2(x2))/(dt^2))=-k(x2-x1-δ)・・(2) とあるのですが、(1)の式の右辺の式は(2)の伸び(あるいは縮み)の量は入れなくてよいのでしょうか?それとも(1)の式で質点2は固定してたてた式と考えてよいのでしょうか?

  • バネの問題です。

    自然長の長さがa、ばね定数k(k>0) のバネがあり、このバネの左端に質量m1の質点1、右端に質量m2の質点2を取り付けた。ばねの中心をx軸の原点とし、右方向を正とする。 したがって、質点1の座標をx1、質点2の座標をx2とすると、ばねが静止した状態では、x1=-a/2、x2=a/2である。ばねを伸ばし、手を離した。  ・・・・ とあるのですが、このとき、x軸の原点というのは常に(伸びても縮んでも)バネの中心にあると考えるのか(相対的)、それとも初めにバネの中心があった場所を絶対的にx軸の原点と考えるのかどちらなのでしょうか? どちらに取るかによって答えが違ってくると思うのですが、こんな問題の場合は、どのように考えるのが一般的なのか教えてくださいっ☆

  • ばねに関する問題です

    ばね定数k、自然長lのばねの左端を固定し、右端に質量mの物体をつける。床に動摩擦係数μ'、静止摩擦係数μがあるときを考える。つりあいの位置(x=0)から長さlだけばねの伸びる方向に移動させて放したとする。(ただしlはμによる静止摩擦力よりも大きな力を発生させるだけの長さとする)重力加速度をgとして運動方程式を示せ。また、ばねが最も縮む時刻t(ばねをlだけ伸ばして放した時間をt=0)ならびに、そのときのxをそれぞれ求めよ。 運動方程式をたてるのに、物体の動く向きが変わったら摩擦力の向きも変わるわけですが、どう書けばいいのかわかりません。ご教授お願いします。

  • 『ばねの質量』を考慮に加えた単振動の振動数解析

    ばねの一端に質量mの物体を付け単振動させる。ばね自身の質量をMとする。 このときの振動数は質量m+M/3の質点を付け、ばねの質点を無視した時の振動と同じである事を示せ。 但し、ばねと質点は同じ位相で伸び縮みするものとする。 それぞれの運動方程式を求めようとしたのですが、どうも「ばね自身の質量がある場合」での運動方程式が違っているようで その先に進めません。。。 分かる方は解き方でけでもよろしくお願いします。。

  • ばねの問題

    以前も質問したのですがもう一度詳しく質問させてもらいます よくある問題なのですが式の立て方がわかりません 問題 バネ定数kのバネで結ばれた2つの質点1および2がある。 質点1および2の質量をMおよびmとする 位置をx1およびx2とする。 両質点にバネから力が作用しない際のバネの長さ(自然長)をδとする。 質点はバネの伸縮するx軸方向のみに運動するものと仮定する。 (1)質点Aおよび質点Bの運動方程式を完成させよ M・((d^2(x1))/(dt^2))=k(x2-x1-δ)・・(1) m・((d^2(x2))/(dt^2))=-k(x2-x1-δ)・・(2) とあるのですが自分の考えでは ____OwwwwwwwwwO ____x1____o1_______o2___x2___ 質点1の位置:x1 質点2の位置:x2 質点1の自然長での位置:o1 質点2の自然長での位置:o2 としたとき x1についての自然長からののび:x2-x1-δ-(x2-o2) となるではないでしょうか? お願いします