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ベクトル空間の公理と定理の読み方

公理(2) 「(a+b)+c = a+(b+c)」 公理(3) 「次の性質を満たすVの元0がある。Vの任意の元aに対して、 a+0 = a を満たす」 公理(4) 「Vの任意の元aに対して a+a' = 0 となるVの元a'がある。」 …を踏まえてもらってですね: 定理6.1.1 ベクトル空間Vにおいて、公理(3)のベクトル0はただ1つである。 また、公理(4)におけるベクトルa'は、与えられたベクトルaに対してただ1つである。 証明 ベクトル0'が、任意のベクトルaに対して、a+0'=aを満たしたとする。 aとして0をとることによって 0+0'=0 他方、公理(3)のaとして0'をとることにより 0'+0=0' したがって0'=0 が成り立つ。次に、a+a''=0とすると、 a'+(a+a'') = a'+0 = a' 一方、公理(2)により a'+(a+a'') = (a'+a)+a'' ←問題はここから = 0+a'' ←ここまで = a'' であるから、a'=a''が成り立つ。 …上の(a'+a)は何故0になるんですか? 多分、公理(4)のせいだと思うんですけど、 公理(4)って 「元a'は任意の元aと足すと必ず0になる元で、 元aが存在するなら必ず元a'も存在する」 と読んでいいのでしょうか? 原文からはそんな風に読めないんですけど…。

  • kicker
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質問者が選んだベストアンサー

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  • nag0720
  • ベストアンサー率58% (1093/1860)
回答No.3

>…上の(a'+a)は何故0になるんですか? 定理6.1.1に「公理(4)におけるベクトルa'は」と書いてあるじゃないですか。 これは、「a+a' = 0となるベクトルa'は」と言っているのと同じ意味です。

kicker
質問者

お礼

ああ、そういうことですか! 謎が解けました。納得です。 ありがとうございました!

その他の回答 (2)

  • Tacosan
  • ベストアンサー率23% (3656/15482)
回答No.2

「元a'は任意の元aと足すと必ず0になる元」は, a' が「どんな a をもってきても a'+a = 0 となるもの」としか読めません. そしてそのような a' は #1 でも指摘されているように (存在するなら) a とは無関係です.

kicker
質問者

お礼

ありがとうございます。 うわ、そう言われてみれば、そうですね。 何度も書きますが、上の(a'+a)は何故0になるんですか? 公理(4)のせいですか?

  • koko_u_u
  • ベストアンサー率18% (216/1139)
回答No.1

単に証明の文章がはしょられているだけです。適宜不足している部分を補って読んで下さい。 >「元a'は任意の元aと足すと必ず0になる元で、元aが存在するなら必ず元a'も存在する」 >と読んでいいのでしょうか? 何となく定義の意味が伝わっていないような気もする。 これだと a' が a とは無関係にひとつだけ決まるような印象ですけど、大丈夫ですか?

kicker
質問者

お礼

ありがとうございます。 >これだと a' が a とは無関係にひとつだけ決まるような印象ですけど、大丈夫ですか? そうですか? 「元a'は任意の元aと足すと必ず0になる元」という部分で関係性が出てくると思ったんですけど。 どちらかというと自分には公理(4)の方が、はっきりしないんですが…。 では、どう書けば定義の意味がより伝わるようになるんでしょうか、というのが質問の骨子です。 それと、「(a'+a)は何故0になる」理由は公理(4)のせい、ということでいいですか?

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