- ベストアンサー
芸大美術学部から音楽部への転向
- 美術学部から音楽部の作曲科への転向を考えていますが、転向の方法や受験の難易度について知りたいです。
- 音楽が好きでピアノを習っていた経験があり、美術学部で芸術を学んでいましたが、音楽部の活動を見ると再び音楽の道に戻りたい強い気持ちが湧き上がります。
- 大学受験に対応する作曲の個人レッスンを受けて合格する方法や、美術学部から音楽部への転向の前例などについて教えてください。
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
私は現在ある音楽大学で作曲を専攻しています。現在4年です。 まず単刀直入に申し上げれば、作曲をはじめるのに遅いということは絶対にありません。指揮と作曲は、器楽の実技と全く事情が異なります。 才能が…であるとか、食っていけるのか…などという指摘もありますが、 そもそも商業音楽以外をメインに作曲したいのであれば、その時点で作曲のみで食べていくのは事実上不可能といっても差し支えないでしょう。 ですから、食えるかどうか以上に私が問題にしたいのは「作曲」を学ぶことにより何がしたいかということです。 ・どんなジャンルの音楽を書きたいのか? ―いわゆる純音楽?商業音楽?はたまた別の? ・将来、作曲をすることによって直接の収入をうみたいのか? ―いわゆる芸術音楽は金にならないため、教育に従事するか、演奏で稼ぐか、の大方2つにわかれます。 ・芸術音楽(≒現代音楽)の世界で認められたいのか、それとも自分で納得のいく作品が書ければそれでいいのか? こういった事柄を作曲を習うより先に、ある程度は深く考えておくべきだと思います。 また作曲科に入学することだけが作曲を勉強する道ではないと思います。 言うまでもなく学歴(大学名)だけで仕事がくるほど甘くはありませんし、 お仕事の依頼は有名にならない限りは、殆ど全て人からのコネです。 真面目な話、作曲に限らず音楽家は学歴ではなくコネを作るために大学にはいるようなものだといえます。 作曲を学ぶ上で、個人レッスンでは賄えない、音大に入学する意味として考えられるのは、 奏者と仲良くなって楽器に詳しくなること、作品を音だししてもらうのが容易だということに尽きるでしょう。 (以前、就いた先生に言われたことですし、実際に実感しています。) ですから、『人見知り』は音楽家にとって著しく損をします。 純粋に実力をつけてコンクールで賞をとるなり、有名にならないと(実際は賞をとっても大してこないのですが…) 外から話はそう来るものではないと思います。 また作曲科に入学するとしても、単純に大学名で学校を決めない方が良いと思います。 学歴をつくりたいのであれば別ですが、自分がどんな音楽を書きたいのかをよく考えた上で、どの先生に習うのが適切なのか、もしくはどの先生に習ってみたいのか? 藝大の作曲の教授陣に習いたい方がいらっしゃるのであればいいのですが、 特にご自身の興味をひく先生がいないようであれば、違う大学も視野にいれることをおすすめします。 また音楽学部の学生と話す機会がない、というお話ですが、やはり絶対に実情を聞くべきであると思います。 作曲ではありませんが、ある演奏実技の先生はレッスンが年に7回しかなかった…というような俄には信じられないような話がすぐにでてくるでしょう。 また個人で作曲のレッスンをおこなう人は沢山いますが、藝大に入学したいのであれば、藝大お受験専門の先生に習う方が近道であるのは確実です。 近年、そういった方面で名高かった北村昭先生は亡くなられてしまいましたが、他にもいらっしゃるはずです。 そういう先生を作曲科の人に紹介してもらうのが一番の近道でしょう。 入学後につく藝大の先生にも、事前に紹介していただいた方がスムーズですし、 どうであれ藝大の作曲科に入りたいという考えなのであれば、実情を聞かないのはあまりにももったいないと思います。 最後に完全に余談となりますが、仮に作曲をされるのであれば「隙間産業」をお薦めします。 オーケストラや、弦楽器が主体となっている音楽は基本的に いわゆるバロック、古典、ロマン派だけでさえもレパートリーが多く、 新しい曲を書いても、初演はともかくその後は土俵にあがるのさえ困難です。 それに引き換え、管楽器を中心とした音楽は弦楽器に比べ、クラシカルなレパートリーが少なく、 まだまだ新しい曲を書いて、その曲が本当に奏者にとって良い曲(例:楽器法に無理がなく、演奏効果があがる等)であれば、 レパートリーになっていく可能性がまだあると思います。特にチューバやユーフォニウムなど、 まだまだ他の楽器に比べ、ソロのレパートリーが少ない楽器は、魅力的で新たなレパートリーを欲しています。 また、打楽器や吹奏楽、合唱なども新曲アレルギーのない世界ですから、本当に努力次第では奏者に愛奏される楽曲はまだまだ生まれ得ると私は考えます。 この領域であれば調性音楽であっても(それが19世紀以前のスタイルであっても)、堂々と作曲できる領域ですし、そういった点からもおすすめします。 できることなら、直接お会いしてもっとご相談にのったり、藝大の友人を紹介したいぐらいです(^^;
その他の回答 (4)
- 19650823
- ベストアンサー率11% (1/9)
はじめまして。私は某私立の音楽大学を卒業した者です。 無理、無理ではないという話はみなさんされているので置いておくとして、勉強したいという気持ちがあるのなら勉強するべきだと思います。実際、私の知り合いで慶應のオケの指揮者をやっていた方は卒業後、芸大を受けなおしました。ベルばらの漫画家、池田さんは40代ぐらいで音大の声楽科に入っています。 ちなみに、比べものにはなりませんが、私は現在ケアマネージャーをしています。(勤務している施設で音楽療法も担当しています)現在の大学の専攻のみで一生は決まらないですよ。
お礼
はい、最初の質問にも書いてある通り私も無理、無理ではないの前にしっかりとした音楽を勉強してみたいです。後はイマイチ調べてみてもそういうもののレッスンの受け方や勉強の仕方がわからないのでここで質問しました。 親切に答えていただいてどうもありがとうございました。
- inusuki
- ベストアンサー率34% (248/722)
はじめまして。 他の方も仰っているように今の状態では同じ大学の音楽学部に転向は無理だと思います。 芸術の才能のある人は他の分野でもプロ並みに力を発揮される方が多いように思います。 その方たちを見ていると専門分野を極められ、好きな音楽や美術を勉強されています。 まずは美術で成果をあげることが次のステップにつながります。 音楽=美術は関係が深いので両方やっても無駄にはならないですよ。 「作曲」を選んだ理由はなんですか? クラシックの作曲だと理論も難しくピアノの演奏技術も必要とされますよ。 漠然と作曲をと考えておられるなら、 和声―理論と実習 (1)~(4)島岡 譲 を購入して付属の問題をやってみてください。 これをマスターしてから音大受験になります。(他にも勉強することはありますが一例として) 作曲はある程度まではテキストを見て独学が可能です。 今自分で出来ることから始めてみてくださいね。
お礼
>>その方たちを見ていると専門分野を極められ、好きな音楽や美術を勉強されています。まずは美術で成果をあげることが次のステップにつながります。音楽=美術は関係が深いので両方やっても無駄にはならないですよ。 はい。自分もまずそうだと考えて自分の生活は自分で面倒を見れるくらいのスキルを現在の専攻でつけました。これは音楽の勉強を集中してやるために、働かなくちゃいけないから勉強していられないという自体を避けるため相当前から「お金になるスキル」に集中してひたすらつけてきました。そしてようやく音楽のみに打ち込んでも大丈夫だと思いここで質問するにいたりました。東京で一人暮らし中ですが十年くらいは音楽のみをやっていても大丈夫・・・なはずです。 作曲を選んだのは単純に曲を作りたいと思うからです。 >>和声―理論と実習 (1)~(4)島岡 譲 を購入して付属の問題をやってみてください。 やってみます。・・・他にも出来ることがあったら教えて欲しいです。 アドバイスどうもありがとうございました。
- wanekoz
- ベストアンサー率14% (199/1373)
「高校に入った辺りで音楽の先生から絶対無理だ、音大に入るような子はもっと前からすごい練習をずっとしている。」 という正しい意見に納得したのだから、 その後逆のことを考えるのはおかしい。 12才から3年ぐらいのブランクでほとんどゼロにもどっており さらに何年もたって完全にゼロになってるわけです。 これは物理的に確定しておりあなたの気持ちに影響されません。 無理ですよ。
お礼
そうですね。普通に考えたら無理ですね。参考にします。
私の兄は本格的に音楽の勉強を開始したのは高校ぐらいからです。ピアノはもう少し前からやっていましたが、ソナチネの初めぐらいじゃな勝ったかな? しかし音楽理論を専門のクラッシクの作曲家に一年習い、 東京の公立の音楽課程2年生に幸い転校できました。その時から2年間芸大の教授にハーモニー、対位法などを学び、ピアノも受験向けに正式に習い始め、合わせてコール ユーブンゲン、聴音、声楽も専門家につきました。無論高校でも音楽専攻ですから専門課程の授業が相当時間あったはずです。家では略毎日相当時間ピアノに取り付いておりましたね。それと、授業とは別に前述の作曲理論の学習、それこそ音楽漬けでした。浪人せず合格しましたが、実際師事していた芸大に先生も一寸驚いたようです。 作曲科ハ、素人の私から見て一番音楽的守備範囲が広く、大変な分野だと思います。ピアノはそれ相当に弾けなければ成らず、楽器のこと演奏者ぐらいの知識も必要でしょうし。 しかし、有名作曲家で音楽専門学校卒業生でない方は結構いらっしゃいますよ。東大法学部、理工学部卒業なんて方もいらっしゃいます。むろん、大学在学中に、それなりの作曲を含む音楽を勉強している訳ですから、才能も持っていたに違いありませんね。箕作さんと言われる、東京帝大卒の理学博士で作曲家の方は旧海軍の技術研究室にピアノを持ち込んでいたようです。 美術から音楽への移行問か変更はかなり年齢的/音楽訓練歴から見て、難しいでしょう。特に芸大の音楽学部へ入学は???ですね。 弟は作曲ではなくチェロですが、小学校3年ぐらいから始め、高校は 芸大音楽学部付属、芸大、大学院と進みましたが、日本では定職に就けず、ドイツで2年ぐらいオランダで30年以上オーケストラで安定して演奏しております。兄は長年都立芸校の正規の教員をやりながら、編曲や作曲の仕事をやっていました。 ですから、実際日本で音楽でまともに食える(嫌な言い方ですが)人が何人いますかね。現在の専攻を捨てて転向するだけの能力と運(?)がどれだけあrかですね。かなり危ない考えだと思いますが。
お礼
丁寧でためになるご回答どうもありがとうございます。 >>有名作曲家で音楽専門学校卒業生でない方は結構いらっしゃいますよ 自分もそんな感じでがんばってみようと思います。 >>実際日本で音楽でまともに食える(嫌な言い方ですが)人が何人いますかね。かなり危ない考えだと思いますが。 少し感じ悪い言い方になりますが、勉強するのにもお金がかかるし集中して勉強するつもりでいたので、美術の仕事でかなりお金を貯めこんでいます。ので、十年はしっかりやってみるつもりです。その先のことも覚悟してやっていくつもりです。
補足
あと知らなかった申し訳ないんですが、上の質問にも書いたネットで募集してるような、芸大の作曲科の受験志望者にも対応している個人レッスンとかから入るような人とかいるのでしょうか・・・?よければ教えてください。
お礼
>>やはり絶対に実情を聞くべきであると思います。 そうですね、出来るだけ聞ける様がんばってみます…ただすでに授業もほとんど無く学校に行く機会すら激しく少ないのです… >>できることなら、直接お会いしてもっとご相談にのったり、藝大の友人を紹介したいぐらいです(^^; 作曲科以外の他科の方という事でしょうか。まだ始めたてで音楽部の人と話せる様な知識は無いですし、それは結構自信無いです。人見知りでもありますし・・・。もっと相談にのってくれることはめちゃくちゃうれしいです。たくさんアドバイスしてください。 ご紹介していただけるということや会って相談しても良いというまでのご好意は本当にうれしいです。あなたは格別親切ですね。様々なアドバイスもどうもありがとうございます。ためになりました。
補足
質問を頂いたのでさっそく答えさせていただきます。 >>どんなジャンルの音楽を書きたいのか? ―いわゆる純音楽?商業音楽?はたまた別の? 商業音楽です。映像物につく様な音楽を考えています。あなたの言うとおり私の大学の作曲科とは少し?結構?違うのかも??しれませんね。 >>将来、作曲をすることによって直接の収入をうみたいのか? ―いわゆる芸術音楽は金にならないため、教育に従事するか、演奏で稼ぐか、の大方2つにわかれます。 ――最後には収入を生みたいと考えております。そこを目指してがんばっていくつもりですが、今現在の気持ちのみを言えばとにもかくにも作曲を勉強したいです。自分が思う曲を作れる能力が欲しいです。 >>芸術音楽(≒現代音楽)の世界で認められたいのか、それとも自分で納得のいく作品が書ければそれでいいのか? やはり世に通用するだけの作曲の力が欲しいです。 そしてなぜ大学の作曲科に入学したいかというと最初に少し書きましたが、自分が大学に入学する前に美術予備校で勉強したことが原因となっています。 美大や芸大に入る様な子は大抵美術予備校で受験勉強をするのですが、自分も例外では無くそこで勉強しました。はっきり言って自分の美術の基礎はほぼそこで学んでしまっていて、大学に入って学ぶことよりも入るために学んだことの方がはるかに重要でした。 それは大変アカデミックなものでホントにとてもとても感動しました。芸術は心だと小・中学校で教えらてきた自分にとってはこの細部まで理論で出来た勉強は目からウロコで、人生での物事の考え方を大きく変えてしまうほどでした。そしてこういうものは美術以外の芸術にも必ずあると考え、音楽を学ぶにあたって絶対身に着けておくべきだと思い、それにあたるものは同じ大学の音楽学部なのだと思いました。そして入れなくても上に書いた理由で入るための勉強がしたいです。もちろん音楽が美術とどこまで共通点があるのかはまだわかりませんが。学歴で仕事をもらうとかはほぼ考えていません・・・ >>特にご自身の興味をひく先生がいないようであれば、違う大学も視野にいれることをおすすめします。 そうですね。それも視野に入れます。