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楢山節考、タイトルの由来
高齢者問題の参考にと「楢山節考」を読み始めました。タイトルは何に由来しているのかと疑問に思いました。「楢山参り」とあるように、神聖な山に因んで歌われていた「楢山節」の考察とも考えられましたが本当のことはわかりません。(その制度、経済、社会、親子・・・世のカラクリは現在に通じていると思いました。)映画のフランス語タイトルは[La Ballade de Narayama]とありました。タイトルの由来についてご教示よろしくお願いします。
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「楢山節考」は、その文字の通り、またお読みになったならばそのストーリー展開の通り、「楢山節」の一節を作者が説明するという形で展開してゆきます。 この民謡の一節を説明してゆくくだりを、「考」としたものでしょう。 この小説のもっとも面白いところの一つは、あなたが《その制度、経済、社会、親子・・・世のカラクリは現在に通じている》と思われたように、「楢山節」そのものが、深沢七郎の創作であることです。 だから、「楢山節」とその解説との間に距離感がなく、また、「楢山節」に描かれている社会と現代社会も、距離感がないのです。 Wikiでも、「楢山節」が深沢七郎の創作であることに触れていませんが、彼の出世作で代表作ですから、本来は語られるべきことと思われます。 ですから、学者の論文であるかの様な真面目なタイトルの小説は、実は、ほぼ完璧なファンタジー小説だったのです。 そういう逆説的な題名も、深沢七郎の仕掛けだったのかもしれません。 ☆ ☆ ☆ この質問を読んでから調べてみたのですが、残念ながら手持ちの資料には、そのことを証明するものはありませんでした。 筑摩書房から全10巻の深沢七郎集が出ていますから、そこにはタイトルに触れたものが有るかもしれません。 たしか「楢山」も架空の山だったと記憶しています。
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- mat983
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http://plaza.rakuten.co.jp/gamzatti/diary/200905080000/ 「楢山節」とは、歌である。 営々と続く村の暮らしのなかで、人々が口にできない悲しみと感謝を 歌におしこめて語り継ぐのである。 サイトから抜粋しましたが、 素直に「楢山節を考える(考察する)」からではないですか。 人減らしという習慣に対し、深く悲しみのこもった楢山節を 通じ作者は伝えたかったのだと思います。 http://d.hatena.ne.jp/toumeioj3/20051123
お礼
丁寧なご教示有難うございました。「閉鎖社会で築かれた不条理とも言える慣習を受け入れなければならない無念さ」を乗り越える道の可能性を考えながら読み進めていきたいと思います。
- hayasi456
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「楢山節」の考察で良いような http://www.city.sasayama.hyogo.jp/dekyurai.html Balladeは http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=Ballade&dtype=1&dname=1na&stype=0&pagenum=1&index=00551400 なんとなく「口減らし」で検索したら http://www.google.co.jp/search?q=%E5%8F%A3%E6%B8%9B%E3%82%89%E3%81%97&lr=lang_ja&ie=utf-8&oe=utf-8&aq=t&rls=org.mozilla:ja:official&client=firefox-a http://ja.wikipedia.org/wiki/Special:Search?search=%E5%8F%A3%E6%B8%9B%E3%82%89%E3%81%97&sourceid=Mozilla-search 「介護問題」「幼児虐待」・・・・・・ 昔も今もですね。
お礼
早速のご教示有難うございました。これらのことを頭に入れて読み進めていきたいと思います。
お礼
有難うございました。ご教示の点を頭に入れながら読み進めていきたいと思います。