すいません再びです。
大同ですね。地図で見ると北京の近く。軍事の最前線。いい響きですね。馬市の成立などというと、アルタン=ハンとの和平が成立したのが隆慶帝の時代、高拱が内閣の首輔だったころですね。もしその時代でいいのなら、張居正と同年に進士に挙げられ、当代随一の文人であった王世貞が「嘉靖以来内閣首輔伝」や「えん山堂別集」などの一次資料を大量に書き残しています。また、高拱が晩年に自分のことを書いたとされる本があるようです(黄仁宇という人が書いた「万歴十五年 文明の悲劇」とかいう本があります。その中に書いてあります)。京大であれば漢籍のところを探せばあるはずです。また、京大であれば明実録があると思うので(読むのは大変です)、何か手頃な概説書から遊牧民関係の年号を抜き出し、それを見ながら明実録の関係する部分を丹念に拾っていけば、どこかの都市にいる人が何年の何月何日にどのようなことを行ったのか、というところまで確定させることができます(明代についてやるなら、明史は当然のこと、明実録をせめて一回でも使えば、卒論がとても充実したものになります)。あとそれと、ピンポイントで探すなら、京大の研究所から出ている東洋史関係論文を総ざらえしたやつがあるはずなので、それを丹念に調べていけばおそらく必要とする論文は確実に見つかると思います。
地方史関係では、(地方史に限らないですが)図書館などにいけば「中国史研究入門」とか何とかいう、山根幸夫さんが編集に携わっている工具書・論文のレファレンス用の本があるはずです。それを見れば地方史についてもなんぼか記述があるはずです。
明代って、必要な論文がありそうでないですからね。頑張ってください!!!。
お礼
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補足
ありがとうございます。 >東洋史関係論文を総ざらえしたやつ 「東洋学文献類目」ですよね。 いまでは、インターネットで調べられて便利です。 >実録 「明実録」たしかに揃ってます。 最近作られた、テーマ別のやつもありますし。 >「万歴十五年 文明の悲劇」 たしか英語の本の訳でしたっけ。いちど軽く手にとってぱらぱらと見たことがあります。なんか明代中期の変わり映えしない一年を取り上げたみたいな?。 >「えん山堂別集」 きょう見てきました。 ブンエンカク四庫全書に入ってるもの以外にも、 標点本がありました。 モンゴル側の資料ってどんなのがあるのか。 学部生では無理だけど、いつかはそんな史料にもあたらなければいけないのかなぁ。 地方史はぜひ使ってみたいと思ってます。 あと(個人)文集とかはなかなか難しいのかなあ。