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歌詞の和訳の難しさ
英語の歌詞の和訳を見ると人によって訳の意味が違う場合が多くあります。そこで質問なのですが、英語の歌詞というのは英語をマスターしている人やネイティブの人でも理解するのが難しいのでしょうか? 意味深な文章については解釈がわかれるのは当然だとは思うのですが、 音の尺に合わないから単語を省いてあったり、文の切れ目がわからない場合や、抽象的な意味のフレーズが使われている場合などはどうでしょうか?? よろしくおねがいします。
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その通りですね。日本の歌手が歌う日本語の歌詞でもそうですが、歌詞というものには句読点がありませんし、音楽に合わせるのを最優先して不自然な表現になっていますし、わかりやすさよりも情緒を重んじているので、一般的な文章に比べて意味がつかみにくかったりします。もちろん、詩も同様です。 加えていうと、訳詞の場合は、原文を理解する能力が必要なのもさることながら、作詞の能力もないといけません。つまり、CDなどを買った人が、対訳付きの歌詞カードを見ながら、原文の歌詞を聴いて味わうであろう感動と同じ感動を味わえるような対訳文を書く必要があります。それには、単語の選び方ひとつから、字面も大事になってくるのです。 したがって、記事や書籍をたくさん訳した経験のある人でも、なかなか訳詞はさせてもらえません。中には本物の作詞家が起用される場合もあります。例えば、作詞も自分でやっている日本人ロック歌手が、英語の歌詞の日本語対訳を作ることもあります。小説でも似たようなことがありますよね。小説も「文章」というよりは「文芸」ですから、自分でも美しい文体で小説を書いている村上春樹氏などが、英米文学の翻訳を手がけたりしています。 また、訳詞をする場合は、レコード会社などが入手した膨大な資料を参考に、それぞれの曲やアルバム全体に込めた作詞家の思いや背景を考慮しながら訳すのが一般的です。逆に言えば、こうした資料をしっかり揃えられるアーティストの詞ほど、正確に訳される傾向がありますし、それをきちんと訳者に届けられる事務処理能力と予算のあるレコード会社が、良い対訳を手に入れる傾向があります。 そういう意味でも、ろくに調べもせずに勝手に訳して勝手に訳を発表したりすると、アーティストの真意を損ねる場合があるので、そういう行為は著作権で制約されているのです。とはいえ、さまざまな事情により、きちんとしたレコード会社から、いいかげんな対訳が出る場合もあり、その点、アーティストを知り尽くした筋金入りの一般ファンのほうが、良い対訳を作れることもあります。ただ、「対訳」としてクレジットされている翻訳者が作った訳文を、あとから製作側が勝手に手直ししてCDに添える場合も結構あるので、間違った訳があっても、必ずしも翻訳者のせいではなかったりするのです。
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- trgovec
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単によく分かっていないだけというケースもありますね。 訳者に英語を仕事とするいわゆるプロが名を連ねるようになったのは比較的最近で(名前とともに肩書きや所属先が書かれている)、歌詞の翻訳でよく古くから名前を見かける人も本当のところは怪しいものです。明らかな誤訳と思われるものも多く見られます。 第一、歌詞を公表していないケースも多く、聴き取りが間違っている(英語としておかしい)とさらに変な訳が生まれることになります。なお、ネイティブスピーカーが聴き取った場合、文としては正しくてもいくつか違いのあることもあります。 海外で一応不自由なく言葉を使えるとしても、日常や自分の行動範囲内であまり触れられないものを知らなければ、とりあえず単語の意味を書くしかないわけで、意味不明な訳になってしまいます。歌詞ではなくインタビューの訳ですが、原文なしでも間違いが分かるほどひどいのを見たことがあります。英語の聴き取りを和訳するのですから、当然一般人よりも優れているのは当然で、一応意味の通る日本語になっていますが、単語レベルで見ると全く別の、場違いな解釈になっています。アーティストのよく使うテーマや音楽そのもものことが全く分かっていないのです。 >音の尺に合わないから単語を省いてあったり そういうふうに見えることもありますが、実際のところは「省く」のではなく、尺に合う語(群)を選んでいるのです。SVOのような「文」としての形をなしていないこともありますが、それは歌詞では許されることです。名詞句だけがいくつも連なることはよくあります。 >文の切れ目がわからない場合 これはあります。 But I fear tomorrow I'll be crying (from "Epitaph" by King Crimson) たとえばこの部分の解釈は大きく分けて2とおりあります。歌詞カードにこう書いてあってもそれが作詞者の意図したところと同じとは限りません。I fear (that) tomorrow I'll be crying かもしれないし、I fear tomorrow. I'll be crying. かもしれないのです。 抽象的で意味深長に見えるときは、訳者はいろいろと解釈するものですが(直訳すると意味が分からない上にはっきり言ってみっともない)、実は深く考えていなかった、直訳でよかったなんていうケースもあります。
お礼
>明らかな誤訳と思われるものも多く見られます。 誤訳だけでなく機械的な、いわゆる”直訳”というのも困りますよね。 >そういうふうに見えることもありますが、実際のところは「省く」のではなく、尺に合う語(群)を選んでいるのです。 しかし単語が省かれているとしか考えられない文があるんです。実はそれが今回の質問のきっかけでもあります
補足
もっと詳しく疑問を説明したいので別の質問コーナーを作りました。よろしければそっちの方で意見を聞かせてもらえるとありがたいです! http://oshiete1.goo.ne.jp/qa5385688.html
>英語の歌詞というのは英語をマスターしている人やネイティブの人でも理解するのが難しいのでしょうか? 私はマスターしてもおらず英語ネイティブでもありませんが、 どの言語でも同じなのではないでしょうか。 つまり、「日本語の歌詞を日本語ネイティブが読んで理解できるかどうか?」と変わらないのではないかと思います。 ネイティブならば、文の切れ目はさすがに判るでしょう。 意味深で抽象的になるほど解釈が分かれると思います。 翻訳=直訳ではないので、必ずしも直訳しない場合があります。 また、作者の感覚で意訳し過ぎていて、 「え~、それじゃ違いすぎるのでは」と思うことがあります。 ※自分の半端な英語力で全部解るわけではありませんが、英詞と和訳を並べると簡単なところは理解できるため。
お礼
>「日本語の歌詞を日本語ネイティブが読んで理解できるかどうか?」と変わらないのではないかと思います。 確かにそうですね。しかし英語の場合複数の意味を持つ単語やイディオムが日本語よりも多いのでそれを文脈に合うように考えて、どのような意味と捉えて解釈するかという部分が非常に難しく感じます。 もっと詳しく疑問を説明したいので別の質問コーナーを作りました。よろしければそっちの方で意見を聞かせてもらえるとありがたいです! http://oshiete1.goo.ne.jp/qa5385688.html
- DIooggooID
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単に英文の歌詞を和訳するだけなのか、 あるいは、和訳した上、その翻訳した歌詞で歌を唄えるものにするのか、ではまったく違う作業になりますが、どちらのことに関してのお尋ねですか?
補足
翻訳した歌詞で歌を唄えるものにするのかというのは考慮しなくて大丈夫です。 英文の歌詞を正しく解釈するということについてお聞きしたかったのです。 こちらも説明不足でしたね・・(汗) もっと詳しく疑問を説明したいので別の質問コーナーを作りました。よろしければそっちの方で意見を聞かせてもらえるとありがたいです! http://oshiete1.goo.ne.jp/qa5385688.html
- Us-Timoo
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歌詞に限らず、翻訳は単純に言葉を訳するだけではダメだそうで いわゆる『意訳』で翻訳しなければならない、そうした方が伝えたいことがつたわらないとか 訳した言葉が日本では使われない言い回しのときには 日本の言い回しで訳をあててしまうことは 日常茶飯事だそうです。 例えば、直訳ロックで有名な『王様』とかはその典型だと思います。
補足
>歌詞に限らず、翻訳は単純に言葉を訳するだけではダメだそうで その通りなんです。 しかしここで聞きたっかたのは歌詞を日本語の表現としてふさわしいように”意訳”するかという以前の問題で、洋楽の歌詞をどう解釈するのかということなんです。説明不足ですみません・・・ もっと詳しく疑問を説明したいので別の質問コーナーを作りました。よろしければそっちの方で意見を聞かせてもらえるとありがたいです! http://oshiete1.goo.ne.jp/qa5385688.html
お礼
>したがって、記事や書籍をたくさん訳した経験のある人でも、なかなか訳詞はさせてもらえません。 自分は今翻訳の勉強をしているのですが、新聞や雑誌の記事はうまく訳せても歌詞となるとまったく別問題になってしまいます もっと詳しく疑問を説明したいので別の質問コーナーを作りました。よろしければそっちの方で意見を聞かせてもらえるとありがたいです! http://oshiete1.goo.ne.jp/qa5385688.html