- ベストアンサー
下記A、B両氏の言動は証券取引法違反にはならないのでしょうか?
3年半ほど前に某新興市場に上場したA社の経営トップ「A氏」は、業者B社の社長「B氏」に、近い将来の「東証一部上場計画」を口外しました。 その後、B氏にはA社株を数千万単位で購入した疑いがあります。 新興市場に上場した企業の多くは企業価値の最大化を目指し、より市場規模が大きく信頼性の高い市場への上場を目指すものである以上、そうした計画そのものはあってもおかしくはありませんが、部外者に対して口外するという行為はどうなのでしょう? A氏の口外は「風説の流布」にあたり、その後のB氏によるA社株購入は「インサイダー取引」に該当するように思われるのですが、どなたか事情に詳しい方がいらっしゃればご教示ください。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
まず、「風説の流布」が成立するためにはA氏が嘘を言ったことが前提となり、一方「インサイダー取引」が成立するためにはA氏が真実を言ったことが前提となります。 したがって、「風説の流布」と「インサイダー取引」が両方該当することは矛盾しますのでありえません。 A氏の「東証一部上場計画」が嘘であれば「風説の流布」になる可能性はありますが、しかしB氏ひとりにだけ言ったのであればそれが「流布」とまで言えるかは難しいでしょう。 A氏の「東証一部上場計画」が本当であれば、B氏の行為は「インサイダー取引」になります。 東証のホームページに「上場会社役職員のためのインサイダー取引規制入門」というPDFがあります。
その他の回答 (1)
- ryuken_dec
- ベストアンサー率27% (853/3139)
外部への上場計画の公表は何の問題もない。 非上場企業や倒産により上場廃止になった企業の長期や中期の経営目標では「○年後に上場を目指す」という計画を堂々と部外者に公表しているモノも多い。 例 佐藤工業 http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20090930/26301.html ニューシティレジデンス http://www.ncrinv.co.jp/ir/topwhats/2009-0407-00001.pdf
お礼
ご回答ありがとうございます。 さっそく例示していただいたサイトを参照し勉強させていただきます。 ありがとうございました。
お礼
unibon様 ご回答ありがとうございます。 なるほど「嘘」と「真実」によって「風説の流布」と「インサイダー取引」が定義づけられるというのは非常に明快ですね。 ただ、質問文にも記しましたが、これは3年半ほど前のことで、A社は少なくとも現段階ではまだ東証一部への上場を果たしていないという点でA氏の言動は「デマ」である可能性が留保されている一方で、B氏がA氏からその話を聞いてA社株を購入した疑いがあるのでこんがらがっているわけなのです。 ちなみにB氏は第三者にも口外していますから、その影響は未知数です。 つまりA氏、B氏の真意はともかく、そうした「噂」が広まることでA社株へ一定以上の買いが集まって株価が上がれば儲かる立場にあることだけは確実なので、「風説の流布」及び「インサイダー取引」の両方にかかるという一見矛盾した事象もありうるのではないかと考えたわけです。 いずれにせよ大変参考になりました。 ご紹介いただいた参考サイトについても勉強させていただきます。 ありがとうございました。 リュウジンダイ