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薬のちがいについて

タスモリンとヒベルナの作用の違いがあったらおしえてください。 よろしくお願いします。

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  • ベストアンサー
  • albert8
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回答No.1

我々の意思とは関係なく心や体の状態をいつも最適に調整するように働いてる神経がありますが、これが自律神経です。ご存知のように自律神経には心身の活動、興奮を司る交感神経と休息、睡眠などリラックスを司る副交感神経の二つがあって拮抗関係にあります。シーソーを連想すると分かりやすいと思いますが、一方の働きが強くなると一方の働きが抑制される関係です。 タスモリンとヒべルナもこの自律神経のバランスをとる薬剤です。交感神経を緊張させて副交感神経が優位になり過ぎた体調を抑制しようとするものです。 人の体が正常に動くためにはエンジン役のドーパミンとブレーキ役のアセチルコリンという物質の程よいバランスが必要です。このブレーキ役のアセチルコリンは副交感神経の支配にあります。 なんらかの理由でエンジン役のドーパミンが減少すると相対的にアセチルコリンが多くなってブレーキが効き過ぎ、体が動かなくなってしまいます。交感神経を緊張させて副交感神経を抑制、アセチルコリンの作用を弱くするのが抗コリン剤のタスモリンです。 ヒべルナは抗ヒスタミン剤としてアレルギー症状にも使いますが、実はアレルギーも副交感神経が優位の体調でおこります。アレルギーはリンパ球の抗原抗体反応ですが、リンパ球はアセチルコリンの受容体をもっていますので、副交感神経が優位なほどリンパ球が増えてしまいます。リンパ球は抗原抗体反応を起こしてその抗原を洗い流そうとしますが、この時ヒスタミンという化学伝達物質を産生して血管を拡張し血流量をふやします。 ヒベルナはこのヒスタミンの働きを抑制する薬物ですが、タスモリンと同様に交感神経を緊張させて副交感神経を抑制するものです。 ですからヒべルナもアセチルコリンの反応を抑制することになりますのでパーキンソン病にも使えるのです。

tsukapu
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。参考にさせていただきます。

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