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放送局でのHD-SDI使用について
HD-SDIとDVI(=HDMI)の違いについて調べていたところ、 1.5Gbpsと5Gbpsで圧倒的な差があることが分かりましたが、 なぜ、放送業界ではHD-SDIが広く使用されているのでしょうか? 教えて下さい。
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一番大きな理由は「SDIで困らないから」です。 HD-SDIは1080iの24bit色+音声その他で約2Gbpsです。 (規格上は色は30bitまでいけるようですが) 現在これを超える色深度、解像度の映像素材って映画のデジタル配信くらいしかないです。 というのも、これを超える色深度、解像度の画像を作っても録画するVTRが非常に特殊なものになり、再生できるところがほとんど無いこと、それを表示できるモニタが映画館用の超高解像度プロジェクタくらいしかないからです。 業務用モニタで大事なことは「きれいなものはきれいに、汚い画像は汚く」表示することで、そのためにモニタは設置場所に応じてちゃんと調整する必要があります。現実的には使わない解像度や色深度云々より、どこでも同じ色を表示するほうがずっと重要視されるのですよ。 貧乏システムでHDMIで編集機を組むことを考えたことあるのですが、困るのは「HDMIを録画できる機器が世の中にほとんど無い」こと。たぶん単体でHDMI入力を録画できる録画機は存在しないし、HDMI入力のできるビデオキャプチャーボードも数機種しかないです。HDMIが使えるのはモニタの入り口だけなんです。 またSDIは 1.コネクタの形状が簡単なので、抜き差しに強い。HDMIのコネクタとは耐久性が2桁くらい違うはず。 2.信号が双方向ではないので、アンプを入れて分配できる。 3.100メートルくらいまでは普通に引っ張れる 4.端子盤が存在する(HDMIだと端子盤がごく特殊なものしかない) 5.SDI機器は民生品は無いので、変な画質のものとかがない。タイムコードの伝送がきちんとできる。 なんて利点があります。 放送局も最近は経費節減が厳しいので、厳密な調整を要求しないモニタ(編集機のモニタとか)は業務用のSDI入力のモニタでは無く、HDMI入力のモニタ使っていることが結構あります。VTRでもHDCAMの安価なプレイヤーにはSDIのほかにHDMI出力を持っていて、民生用のHDモニタつなげられるものもありますよ。
お礼
回答ありがとうございます!! とても参考になりました。 やはり、SDIは頑丈に出来ているんですね。 最近民製機器に留まらず、業務用機器にも搭載されて来ているように思っていましたが、 違いが分からず困っていました。 ありがとうございます。