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幸せとは 「銀河鉄道の夜」から
こんにちは、高校生です。 最近、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」を読みました。 描写もきれいでとても素敵なお話だったと思います。 読み終えて疑問がいくつか残ったので、質問させていただきます。 答えづらい漠然としすぎる質問だと思いますが、どれかひとつだけ答えていただくだけでも十分助かるので、回答よろしくお願いします^^; (1)主人公は自分のものを他人に与えることで幸福が実現すると考えましたが、なぜ他人に自分のものを与えることで幸福が実現するのでしょうか? (2)みんなの幸せのために自分の身を犠牲にすることを願ったサソリの話をきいたあと、 「ぼくもうあのさそりのようにほんとうにみんなの幸のためなら僕の体なんか百ぺんやいてもかまわない」という主人公のセリフがありましたが、 「もう」という言葉から話をきくより前までとの心境の変化があったように読み取れます。(1)番とかぶるかもしれませんが、なぜ主人公はこう考えたのしょうか? (3)この話では結局宮沢賢治さんは「他人の幸せが自分の幸せにつながる」ということを言いたかったのでしょうか? 答えというよりは、あなたなりの考えや解釈をきかせていただけると嬉しいです。おねがいします^ω^
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- naodon
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- Yumikoit
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なかなか回答がつかないですね~。まぁこの時期のこの内容の質問なので、夏休みの宿題かなって思っちゃうのですが。 銀河鉄道の夜。私も大好きです。 以前イラスト雑誌の特集で読んだのですが、宮沢賢治がこの作品を書いたのは、とても仲のよかった妹がなくなった後だという話でした。 このエピソードは、賢治のさまざまな解説本などでも触れられていますし、ネットで検索しても出てきます。 そして、銀河鉄道の辿る星空の星座の配置を調べると、夏のお盆の時期…7月ごろという説から旧暦のお盆の季節といわれる時期まで様々ですが…の配置によく似ているそうです。 そして、船の事故に遭って銀河鉄道に乗ってくる家庭教師の青年と幼いきょうだい。これはタイタニック号の事故と言われています。 タイタニック号の事故は映画でも有名ですし、私などは高校の時に英語の教科書にも出てきたのですが、女性や幼い子どもを先に救命ボートに乗せるためにあとに残り、結果としてタイタニックと一緒に沈んだ乗客がたくさんいました。 カンパネルラの死。賢治の妹の死。 真っ暗な空に光る天の川。南十字星の駅で流れる賛美歌。石炭袋。 銀河鉄道の夜には、いつも死のイメージが漂っています。 幸福と死。 死してなお幸いを手に入れること。 死と引き換えに手に入れられる幸せ。 そういうテーマなのかもしれません。 トシ(賢治の妹)を見送った後で、賢治が考えたこと。 そして最後に 「さあ、切符をしっかり持っておいで、お前はもう夢の鉄道の中でなしに本当の世界の火やはげしい波の中を大股にまっすぐ歩いて行かなければいけない。天の川の中でたった一つのほんたうのその切符を決しておまへはなくしてはいけない。」 とジョバンニがつぶやいたこと。 賢治の作家生活を支え、一番の理解者であったかけがえのない妹を見送った賢治が、これからの自分の人生を考えるために、「本当の幸せ」について考え、そして死後に妹が旅だった世界~死後の世界について思いをはせたと。 そんな話だと私は思っています。 この小説を読んでそれぞれの考える「本当の幸せ」という質問者さまの主題と外れているかもしれませんが一つのヒントとして。