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ぶっちゃけ、議会っていらなくないですか?

tyr134の回答

  • tyr134
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回答No.11

No.7です。 改めて他の方の回答やserina55さんのそれに対するお礼(私に対するものも含めて)を読んでみて思ったことを補足してみます。 まず、問題を二つに分けて考えた方が良いように思います。 第一点は、「直接民主制は可能か?」という問い。 第二点が、「政治と選挙におけるIT技術の役割・関係」という問題です。 さて、まず第一点目から。 「民主制」というのは、古代ギリシアの都市国家アテネに遡るとされています。 とはいえ、アテネの「民主制」というのは17~20世紀初頭にかけて欧米において「民主主義」が成立する過程でかなり「美化」されて語られています。 つまり、「絶対君主制」や「貴族制」を覆し「民主制」を成立させようとする時に、「民主制支持者」達が古代アテネを都合よく利用してきたわけです。 さて、ここで「民主制」と「民主主義」を分けて書きましたが、それはこの二つの言葉の概念が異なるからです。 「民主制」というのは、「君主制」や「貴族制」と同じように「政体」を示す言葉です。 一方、「民主主義」というのは「社会主義」とか「資本主義」とかと同じように「主義・思想・価値観」を示す言葉です。 つまり、「君主制」の「民主主義国家」もあれば、「民主制」の「独裁主義国家」もあるわけです。(前者は英国代表される「立憲君主制」が好例で、後者は「ナチス・ドイツ」が好例でしょう) これらの言葉は結構、混乱して使われているので注意が必要となります。 「民主制」の「独裁主義国家」は「独裁制」であり「独裁」という「政体」ではないのか?との疑問が浮かぶと思います。 その通りで、ここに「民主制」の「欠点」があるわけです。 「民主制」というのは、「皆の合意で国家の意思を決めていこう」という制度です。 しかし、「皆が皆納得できる政策」なんてものは存在しません。 で、出てきた苦肉の策が「投票制」による「多数決」です。(多数決は裏を返せば少数意見の切り捨てということです。) それは、「結局多数決で決まるんだから、多数工作すれば自分の意見が通るようになる」と考えるモノがでてきます。 そして、一見「民主主義」を尊重しているように見せかけながら「独裁制」を完成してしまう人がいます。 それを巧妙にやってのけたのがムッソリーニやヒトラーをはじめとした独裁者とされる人々です。 では、なぜ彼らが巧妙にやってのけたのかという問題となると、その答えを出すのはなかなかに難しいですし、ここではとても書ききれませんので触れません。 が、上記の例から出てくる結論は「民主制は比較的簡単に独裁制に移行しやすい」ということです。 独裁の足音は、意外と「民主主義の仮面」を被ってやってきます。 ・・・と、話がちょっとズレてしまったので軌道修正します。 つまり、「民主主義」という思想は近代ヨーロッパで成立した思想です。 そして同時に「国民国家」という思想や「民族自決権」なんて原則も成立しました。 「民族」というのも、日本語では定義があやふやな言葉ですが、この場合は「nation」としての民族ですね。(もう一つは「ethnic group」という概念で使われる場合があります) こうした、「民主主義・国民国家・民族自決権」というのが良くも悪くも近代国家を作り上げていったわけですが、その結果国家の規模も国家が扱う分野も大きくなり「直接民主制」が不可能となったわけです。 この点、先の回答にも述べた通りです。 また、インターネットでディベートすればいいという意見ですが、良くも悪くもネット掲示板の雄2chを覗いてみれば、それがどんなに困難なこかわかると思います。 2chはマスコミを騒がすときなんかでは悪くみられがちな掲示板ですが、あの膨大な掲示板群の中にも専門家が議論しあう高度な版も少なからずあります。 ただし、それを探しだし見極めるにはそれ相応の知識・スキルがいりますが。 それは、他の掲示板やブログなんかも然りです。 結局のところ、情報リテラシーがしっかりしていなければ、マスコミ以上に煽られるのがネットの世界です。(ブログ炎上とかは典型的な例ですね) じゃぁ、そのディベートの場を国家が監視のもとに設ければいいとなれば、それはもう「監視社会」であり行き着く先は「独裁制」です。 とまぁ、「政治的意見」なんてのは、個々人が日頃から意識して自分の「脳」で考え、その成果を選挙や市民参画政治制度の利用などで反映させていくことが重要ということです。 そのうえで、自分の指示する党や代議士にがんばってもらって政策として反映してもらうことを目指すことの方が、直接民主制よりは現実的です。 第二の点に少し踏み込みましたが、国民が一人一人が「情報を必要なときにそれを認識し、効果的に発見・評価・利用できる能力(=情報リテラシー)」を活用して、その情報を得るツールの一つとしてならIT技術は有望株でしょう。 ただ、「議論」となるとどこまで深化させることが出来るかは疑問でしょうね。 ですが、「選挙運動において党や個人の政策表明の場」「選挙の投開票と集計の効率化」などにIT技術を利用することは今後求められることは避けられないようです。 「投票」についても「インターネット」からは隔絶された「Lan環境」であれば、その実現性はそう遠くなさそうです。(つまり、投票場にいく必要はあるということ) すでに地方自治レベルでは導入例もあるようです。 ===参照1=== 国政選挙に電子投票 自公民合意、来年実施も 2007/12/06 00:55 【共同通信】 http://www.47news.jp/CN/200712/CN2007120601000159.html ====参照2==== 自民、衆院選だけ電子投票対象/特例法改正案を修正へ 2009/05/13 21:38 【共同通信】 自民党は13日、国政選挙に電子投票を導入するための特例法改正案に関し、衆院選だけを対象とするよう修正する方針を固めた。 (中略) 参院側はこれまで「参院選比例代表で何百人もの候補者から意中の候補を画面で選ぶのには無理がある」と強調。機器のプログラム改ざんなどの危険性を指摘し「信頼性のあるシステムを導入できるとは思えない」と慎重論を展開した。  これに対し超党派の議員連盟は「衆院選に限ってでも国政選挙に導入すべきだ」との決議を採択。衆院側では推進する動きが活発化していた。 http://www.47news.jp/CN/200905/CN2009051301001056.html ===参照・以上=== 先の回答では「オンライン(=世界中どこからでも接続できる環境)」というのを念頭に置いていたので、ちょっと浅見な回答となってしまいましたことをお詫びします。 あと、参考URLに平成14年と少し古いですが、東京都の研究会の報告を見つけましたんで貼っておきます(PDFファイルです) ではでは、参考になれば幸いです。

参考URL:
http://www.senkyo.metro.tokyo.jp/topics/20020416.pdf
serina55
質問者

お礼

ちょっと見直してみましたが、私も民主主義と民主制を混同してつかってました。 ご指摘ありがとうございます。 私も民主制が独裁政治に陥った歴史を知らない訳ではありません。 直接民主制のほうがそのリスクは高まるかもしれません。 でもそれを理解したうえで、それをのりこえるのは国民自身だと思います。 国民投票を行うことによって自分自身が政治にコミットメントする自覚ができ、 日頃から意識して自分の「脳」で考えるようになるのではないでしょうか。 >国家の規模も国家が扱う分野も大きくなり「直接民主制」が不可能となったわけです。 ところが現在先進国はいっせいにより小さくてより簡素な政府をめざしています。 より効率の良い社会、より効率の良い政治が、最大多数の最大幸福につながるのは明白です。 進歩すること=複雑になることとは限りません。 回答番号:No.9のお礼でも書きましたが 議会の審議の代わりにgoogleモデレータのようなシステムを使って、 議案を投稿する→投票する→淘汰 のプロセスを行うことはできますね。http://moderator.appspot.com/#15/e=9df89&t=9df8a 議会政治は今のような高度情報化社会を想定して作られていません。 かつては議員、政党が市民の意見をすいあげ、まとめるのが一番効率的だったのでしょう。 このようなシステムを使えば現状の議会の役割と同じことが全国民ででききます。 直接民主制も不可能とはいえません。 あと、私がいう議論というのは一つの掲示板や一つの議会のような 限られた場所、限られた時間によって制約されるものではありません。 回答番号:No.5のお礼でも書きました。 欧米では電子投票はオンラインでも行われています。(国政での例は少ないですが) http://en.wikipedia.org/wiki/Electronic_voting_examples

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