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アリストテレスとデューイ

いつもお世話になっております。 ご回答お願い致します。 疑問があります。 デューイにとって知識とは、有機体と環境との相互作用で生成され、そしてその知識の集合体を「構造」と称しましたよね。知識自体に「改変される余地あり」という立場をとっており、実体や真理観において「保証付の言明可能性」を提唱しましたね。 要は知識も構造も、それらから判断される実体も不確定なものと位置付けたと思います。 一方でアリストテレスにとっては、知識とは何であるか? 実体は必然性と偶然性の融合であり、必然性の度合いで実体を検証する立場ですよね。 要するに、デューイとは異なり、デューイでいう「構造」は、アリストテレスにとっては「完全な形相」ですよね。 ということは、 実体の捉え方として、 デューイは不確定要素を含む構造と偶然性の融合とした。 アリストテレスは確定要素を含む必然性と偶然性の融合とした。 という明確な違いがありますね。 では、実体の根幹となる「知識」を、アリストテレスはどう捉えていたのでしょうか? デューイのように相互作用論的な見解だったのでしょうか。 そもそも、デューイのように知識と実体を結びつけてさえいないのでしょうか? アリストテレスの著作を読んだことがないためわかりません… 勉強不足ですが、 どうかご教授いただければと思います。

みんなの回答

  • corpus
  • ベストアンサー率12% (25/200)
回答No.2

私は、デューイやアリストテレスについては、余り知りません。 でも、知識について興味があります。ある記憶喪失の人にとって、それ以前に存在していた知識というのは、今となっては、知識と呼べるものがなくなってしまうのか?という問題があります。もし知識がなくなってしまったというならば、知識はある特定の人間に存在していると仮定することになりますが、これはデューイの考えに近いのではないでしょうか。どんな有機体であろうとも、その有機体にとっての知識が重要である、とするわけですから。 一方で、アリストテレスは、それまでの有機体の持っていた知識全体を考えているように感じました。その知識目録全体の中には、共通するものも多かったでしょうし、共通しないものもあったでしょう。共通することが多いものを、より必然に近いものとして考えていたのではないでしょうか。そして、共通しないものは偶然にすぎない、というふうに考えていたのではないでしょうか。

noname#118718
noname#118718
回答No.1

難しいですね。 「実体」の定義も・・・・??? ですから回答ではなく印象を述べます。 そして「実体=システム」、「知識=概念」を前提に話を進めていきます。 >では、実体の根幹となる「知識」を、アリストテレスはどう捉えていたのでしょうか? デューイのように相互作用論的な見解だったのでしょうか。 「プラトンはイデアこそが真の実在(実在形相説)であるとしたが、アリストテレスは感覚で捉えることができ、形相が質料と不可分に結びついた個物が基本的な実在(個物形相説)であるとした。さまざまな物体の特性を決定づけているのは「温」と「冷」、「乾」と「湿」の対立する性質の組み合わせであり、これらの基礎には火・空気・水・土の四大元素を想定している。これはエンペドクレスの4元素論を基礎としているが、より現実、感覚に根ざしたものとなっている。」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%86%E3%83%AC%E3%82%B9 プラトンにおいては「知識=概念」は歴史(進化?)に根ざしたもので非流動的なものと考えたと思います。 また、アリストテレスは感覚や経験に根ざした要素を想定し、それらで関係性を説明しようとしたような印象を受けます。 どちらにしろ相互作用論的とは言えないように思えます。

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