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2パンタ車両の使用状況
電車で2パンタの車両が片方のみ下げてる場合がありますが、これはどんな状況でするのですか?
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私鉄でも、2丁のうち1機を下げているケースが発生しています。極端なのは撤去しているケースもあります。 メトロの7000系は、10両固定で6基のパンタを搭載していました(当初は新木場方クモハにも搭載していたので、7基でした。このパンタはかなり以前に撤去してます)。 現在かなり組み替えはされていますが、3両に各2機のパンタを搭載しているのは変わりません。ただし、このうちの和光市方2両は、新木場型のパンタを降ろしています。配線も撤去されているとも聞きますし、使用不能である可能性があります。 理由は、パンタと架線の接触数を減らすことによって、架線の摩耗を防ぐことが目的です。集電状況がかなり良いことから、直流1500Vではありますが、こうした方法をとったとのことです。 西武では2つのパターンが発生しています。 2000系4両固定 この車両は、新宿方から数えて1両目と3両目に各2基のパンタを搭載し、4両編成で4丁パンタ、しかも先頭車にパンタ2基という異色車両でした。架線への負担軽減と見栄えを考慮した様子で、後に車両間に特高配線施して、3両目のモハのパンタから1両目と2両目の電dぽうしゃに電気を送るよう改造され、1両目のパンタはパンタ台を残して2基とも撤去されています。 2000系8両編成 架線負担の軽減のため、随時各パンタ付電動車のパンタを1基撤去する工事を実施しています。真ん中に入っているモハ2200系奇数車の撤去状況は、初期改造車はパンタ台を残してありますが、途中からモハ2100系奇数車、モハ2300系奇数車と同じようにパンタ台も撤去しています。 最後に、JR東日本のE233系は、1編成に1基の予備パンタを搭載する仕様になっており、1編成中の1カ所のモハのみ、パンタが2基ついます。しかし、使用しているのは片方で、編成中の他のパンタが壊れた場合のみ、予備の1基を使用します。
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いくつか理由があります。 485系などの交直両用車両の場合、交流区間ではパンタ一つで十分な 電流を集電できるため、片方を下します。直流区間では集電電流が 大きいので念のため2つ上げるのが通常なのですが、別に1つでも 大丈夫は大丈夫なので、415系など、1パンタの電車もあります。 207系など、剛体架線の地下区間に直通する「回生機能」を持った電車 の場合、剛体架線区間での離線による回生失効を嫌って、地下区間だけ 2パンタを上げる場合があります。 115系などで、冬季間凍結するような区間を走る場合、架線に付く霜を 落とすための専用のパンタを搭載している場合があります。この場合 「霜取り用」のパンタは下げているのが定常で、上げるのは早朝、霜が 付着している場合に限ります。 外に、交流機関車で1パンタで十分な電流を集電できるために、片方 のパンタを「予備パンタ」と、常時下しているという例もあります。
お礼
なるほど、いろんな理由があるわけですね。集電電流、回生失効、霜落とし、予備用ということですか。普段注意してパンタを見てませんが、電源を導入するという電車にとって基本的な機能を担っている縁の下の、いやいや屋根の上の力持ちなわけですね。勉強になりました。ありがとうございました。
お礼
架線の磨耗防止のためですか、それと見栄えですね。鉄道会社も撤去したり、いろいろと大変ですね。 ようするに数少ないパンタで集電することが理想なわけですか。環境(銅の消費量削減)から見てもそれがいいのですね。ありがとうございました。