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イランの恋愛事情:映画「Baran」の通り?
- イランの映画「Baran」が描く純愛物に感動し、イスラム教についての誤解を反省
- 主人公の思考が典型的なイラン人か、珍しいタイプかを知りたい
- 映画に感動したのか、イラン文化に感動したのか迷っている
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質問者が選んだベストアンサー
ちょうどこの映画が製作された2001年頃に仕事で、イランを訪問しておりました。イラン人と一緒に数百キロもの距離を車で移動している間に、彼らといろいろと雑談もしました。その中で、zatousanさんの質問に対する回答になりそうなことを紹介します。 まず、イランは、イスラムの戒律をサウジアラビアなどと共に最も厳しく適用している国の一つです。従って、この映画にもある様に、少女が建築現場で、少女として働くことなんて出来ません。イランでは、ホテルもウェーターばかりでウェートレスは一人もいません。また、当然ですが、イランでは本、映画、新聞あらゆるものが検閲の対象になっており、今回の映画にある様なプラトニックなストーリーでしか映画を作ることが出来ないのです。 イランでは、ある年齢を超えた女性は、全身を黒いマントをかぶって外出することを推奨されていますし、親族以外の男性と二人で外で会うなんていうことは不可能です。イランの街角には、緑の制服を着た警察官が立っていて国民を監視しています。では、イランでは、結婚相手をどの様に選ぶのでしょうか。それは、適齢期の男性の母親が相手を探してくるのだそうです。でも、たまたま取引先の会社が所有するレストランで、「集団見合い」を見ることが出来ました。若い男女が6人ずつが一つのテーブルを囲んでお茶を飲んでいました。そして、順番に男女二人で近くを散歩するのです。これを繰り返し、お互いが気に入れば、結婚へと進むのだそうです。 実際、飛行機の中でも他人の男女が隣同士の席に座ることも出来ませんし、スキー場やフィットネスクラブも男女別々です。公共のバスも前は女性、後ろは男性になっていました。勿論、お酒も飲めません。娯楽も非常に限られております。この様な国の中にあって、映画は、イラン国民にとって娯楽の一つになっています。イランというかペルシャには、長い歴史がありますので、素晴らしい文化遺産も沢山あります。
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- 風車の 弥七(@t87300)
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イランはかなり過激なイスラム国ですから映画だけの話しみたいです。 パーレビ国王時代の自由な時代であれば納得しますが、今は自由な恋愛もままならないはずです。 イラン人は陽気で気さくなのですが。 一応映画の中の話と思ったほうが良いと思いますよ。
お礼
ご回答ありがとうございます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 僕はてっきり主人公がシャイなので、愛を伝えられないのかと思っていましたが、戒律で女性に近づけないという側面もあったのですね!!! それにしても、あの主人公の純朴さ、あれほど純朴な恋愛が結婚まで発展したらどうなるのか、興味が尽きません。 一体どういう恋愛感で、イラン人の方達は生きているんでしょうね~? 本当に興味深いです。 母親に結婚相手を見つけてもらうなんて何とも想像するのが難しい結婚です。 また、主人公の隠れた善行なんかも、本当に涙ぐましいのなんの! 感動の連続でした! Baranが何も知らずにアフガニスタンに帰るシーンでも本当に泣けました! 日本やハリウッド映画の恋愛物なんてもう見れません、、、。 また、イラン映画の恋愛物が、世界に出てくれると良いんですが、、、。 ご解説本当にありがとうございました。