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長嶋茂雄の打撃技術は何らかの形で検証・継承されているのでしょうか
長嶋茂雄の監督時代より、その思考の不可解さから二言目には彼の采配などをこき下ろしている野村克也氏が、最初の評論家時代に執筆した「プロ野球の男たち~野村克也の目」(朝日新聞社 1982年刊)冒頭のエッセイで、「外角へストレートが来た。打ちに出る。するとボールが外に逃げていく。しまったと思ってもバットは止められない。私なら空振りになる。王でもどうだろう、バットの芯に当てることは難しいのではないか。しかし長嶋は芯でとらえることができた。長嶋は抜群のバッティングセンスの持ち主だからである。長嶋は芯でとらえられただけではない、ときにはそれをホームランすることさえできるバッターだった」、と素直に選手としての長嶋の能力に脱帽しています。背番号3を彼に譲った千葉茂がONどちらが打者として上かと聞かれた際、「そんなこと聞くだけおかしい。打者としては文句なく長嶋が上」と言下に答えたのも有名な話です。私も入団当時 それまでone of themでしかなったプロ野球(東京六大学野球の方が人気があった)を国民的スポーツにした彼は、イチローを一回り大きくしたような真の天才だったと思います。ところが、彼の打撃技術を真正面から解説したものは、私の知る限りありません。せいぜいバッティングフォームの連続写真解説ぐらいです(王さんのは嫌というほどあるのですが)。「敵の神を撃て」という勝負の鉄則に従い、相手エースの決め球をフォームにお構いなく打ち砕いてきた彼の打撃の解説が難しいのはわかりますが、このまま彼の打撃技術は廃れてしまうのでしょうか。唯一松井秀喜の4番1000日計画時に「スイングの速さ」に主眼を置いたを指導した経緯はありますが、体重移動により打つ彼は明らかに長嶋タイプではありません。どなたか長嶋氏の打撃技術を解説した書籍や、その技術を受け継いでいる(研究や参考にしている)選手をご存じの方は教えてください。よろしくお願いします。
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- edihasam
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#2の回答者です。 質問者さんに近い考えで嬉しいです。補足しますと、下記の書籍に記述がありましたので、検索してみたら例にあがっていたのは二岡ではなく江藤でした(長嶋氏が監督時代に惚れこんでいたという意味では違いませんが)。また、田淵幸一という名前も挙がっていました。 プロ野球バッティング&ピッチング解体振書: 名プレーヤーの技術を徹底分析 著者: 手塚一志 「フローティング A・S」
- nama777
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うがった見方になりますが、長嶋さんの打撃を真には誰も継承していないという事実こそ、ぎゃくに彼の偉大さの証明と考えてはどうでしょうか。 要するに、凡人が容易に模倣できないからこそ天才なのだと。 要するに、継承されてないのではなく、出来ないのだと。 逆に容易に継承できてしまうと、それはもはや天才でないともなるわけで、技術が継承されない(できない)ことは天才にとってはむしろ称号かもしれません。むろん逆は真ならずですが。
お礼
ご回答ありがとうごじます。うがった見方ではなく、私もその通りだと思います。長島氏の真の天才を理解していたのは、最近では落合氏が最後ではないかと感じています。
- edihasam
- ベストアンサー率50% (4/8)
手塚一志氏の打撃理論の中で、長嶋の特徴である打った後に体が大きく開くフォームに触れていたと思います。確かフローティングといって、ボールと捕らえた後に打球にスピードとスピンを与える高等技術と分析していました。右打者でこれをやっているのは、少なく(左打者と違って、打った後3塁方向にステップしてしまい不利だとかで)落合博満や二岡智宏が継承者ということになっていました。 個人的な感じでは、この理論うんぬんでなく、相手エースのウィニングショットを完璧に打ち砕けるという意味での天才で右打者と言えば、長嶋以降は落合しかいない気がします。王との比較でいうと、1本足打法初期の頃の王は左ピッチャーを苦手としていて、未完成な印象があったと思うのですが、その点では、長嶋と落合は右打者なので、デビューから打っているという印象が強いようです。
お礼
ありがとうございます。ご案内いただいた情報は私の実感にかなり近いもので、うれしく思います。落合氏は長島氏が第二次監督時代に「どうしても」と取ったまさに「天才」選手ですし、同氏の二岡選手に対する評価も「巨人のショートストップは10年は心配ない」とかなり高かったことも、うなずけますね。
- norikhaki
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お気持ちは分かりますが 長嶋さんのバッティング理論は 誰も理解できないと思います。 というか長嶋さん自身も 言葉表現できないのではないでしょうか。 現役時代に新聞記者が長嶋さんから 話を聞いて記事にしようとしたが 直接聞いたときは何となくわかった気がしたが 記事にしようとすると擬音ばかりで記事にならないと の話をどこかの本で聞いたこともあります。
お礼
早速ご回答ありがとうございます。そのお話も有名ですね。結局、彼の理論は、本人が語っているようにボールの芯(コルク)をあるスピードと角度で適切に打ち抜く、ということが全てで、そこまでのプロセスはほとんど問題にしていないからかもしれませんね(常人にとっては、そこまでのプロセスが大事なのですが。。。)。彼が極端な体重移動による頭のぶれを伴わない、居合い抜きのようなスイングスピードにこだわったのも、その現れでしょうね。そして言葉にすれば「来た球を打て」「腰をぴゃっと回せ」など、当たり前かつ一部分の感覚を直裁的に表現した言葉の羅列となるのでしょう。「野球小僧」創刊時の特集に、「長嶋茂雄は現代野球に通用するか」という、興味深い検証レポートが掲載されていますが、その中で「来た球を打つ」という単純明快なスタンスで初球から積極的に打つ長嶋型の打者として、イチローと高橋由信の名を上げていますが、長嶋氏が監督時代に高橋選手を「天才」と言い続けたのも、むべなるかな、ですね。結局、宮本武蔵が真の後継者を生み出さなかった様に、卓越した反射神経と身体能力によりプロセスを全て飛ばしてしまう(無論そこに行き着くまでの、血のにじむような努力はあるはずですが、彼にとってはそれはプロとして当たり前のことなのでしょう)その技術は、”言葉による”伝承は不可能なのかもしれませんね。ありがとうございました。
お礼
再度のご案内ありがとうございます。そういえば、ご案内の書籍も以前読んだような気がします。同書においても高橋由伸選手の入団時の打法が「ダブルスピン」の見本として高く評価されていたように記憶しています。余談ですが、現在、新書で日経プレミアムシリーズより出版されている「ONにも青春時代があった」という本を読んでいます。「最近はやりの懐古調の話か」、とあまり期待せずに読み始めたのですが、その中に長島氏の「実際的な3割バッター論」という章があり、同氏の打撃に対する考え方が断片的ですが分かり、意外に面白かったです。また、良い本がありましたら教えてください。