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英語教育で「長母音」「短母音」という言葉は必要あるのか?
英和辞典の発音記号の欄や、発音教材には、あたりまえのように「長母音」「短母音」という言葉が使われているように思えますが、日本人英語学習者の誤解を招いてしまうので、むしろ使用は避けるべきではないでしょうか? 又、発音記号の : ←この長音記号も、むしろ誤解の元になるだけじゃないでしょうか? 音声学でも、英語の長母音、短母音の定義は研究者や場合や目的によってかなり異なります。例えば/ae/は、ある研究者は長母音と扱い、別な研究者は短母音と扱います。又、英語の個々の母音の長さの違いは二次的なもので、predictableなので、「英語学習」が目的なら、あえて書くこともないのでは? 大事なことは、「日本語の『遺書(いしょ)』と『衣装(いしょう)』のような母音の長短の(音韻的な)区別が、英語には無い。」ということをもっと強調することではないでしょうか? この基本中の基本を習っていない日本人が多すぎる気がします。 怖いのは、日本語が長短の区別をする言語なだけに、「長母音」「短母音」という言葉や : の記号を見ると、英語にも長短の区別があるのではと勘違いしまう「母国語の干渉」です。 一般ネイティブは、エイ、イー、アイ、オウ、ユーというアルファベット読みを長母音(long vowel)、/ae/ /e/ /I/ /a/ /逆v/ を短母音(short vowel)という呼び方をしますが、 ようやく長い短い、大きい小さい、太い細い、というサイズの概念を覚えたばかりの6歳の子供に、長さと全く関係のないものにlong、shortという言葉を使うのは問題ではないか、ということを指摘する言語学者(ネイティブ)もいるほどです。 どうしても日本の英語教育で学術用語を使いたいなら、せめて「緊張母音」「弛緩母音」とした方がいいのではないでしょうか? もっともこれまた定義があいまいな用語なので、あまりおすすめはできませんが。
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wy1です。確かに”ou"はイギリスですと”アゥ”とか”エゥ”見たいな音に聞えますね。私の発音はBBC的ですが、イギリスkらの人たちとは余り話すチャンスはありませんでした。私の親類でオーストラリアの人がおりますが、ステレオタイプのオージー英語ではなく、BBC的のように聞えます。私が嘗て、50数年前に英語を喋る機会を持ち2~3年通った人はアメリカ人でしたが、その人の発音は俗に言うアメリカ的ではなかったような気がします。ドイツ移民の2世でドイツ語を上手に話せました。宣教師ですから俗っぽい言葉付きではない筈です。 これがカナダの英語だと認識して聴いたことはありませんので、何とも言いようがありませんね。イギリス的なのかな?なんて想像しておりますが。 今は、英語を使う場には下りませんので、もっぱらドイツ語を再履修する積りになっております。
wy1です。英語には[o:]が無いことを多くの人は知っているのでは。 しかしながら[ou]が非本語には無いようなので、o:もou同じくオ- と発音してしまうのでは?知っていても日本語からの影響で英語の発音が出来にくいのでは。発音記号を出せませんので失礼しました。 ”cot”と”caught”の発音は私が知っている限りの英語人では同じ発音ではありませんね。”hot”の”o"と”because”の”au"が同じ音だと仰っておられると感じたのですが? 私は英語音声学を研究した訳ではありませんが、アメリカ人に限らず英語を母語とする人々に理解して貰える発音をしている積りです。但し、所謂アメリカ式(これも曖昧な言い方ですが)は殆ど使いません。どちらかと言えば”BBC"かな?と言うより、意味を間違えて取られない程度の許容範囲内の発音でしょう。
”緊張母音”と”弛緩母音”を使うことで”eat”と ”it"の母音の区別が明確にあるのでしょうか? そんな言葉の違いより、初歩の内に”違う音”であることを正確に教える方が重要でしょう。”eat"の”イー”の音の方が”it"の”イ”より鋭いと言うか”緊張した響きがしますが、”長さ”全く違います。長音の方が短音より音が鋭い なんて説明しているのではないでしょうか。しかし実施は違う音なんですよね。 そのことはちゃんと教えれば良いことですね。”ou", "ei"などは音声的には”長母音”ではなく”二重母音”ですね。これはちゃんと区別して教えないと”o:"と"ou"の区別も付かなくなるのでは? 文法や音声学的用語を教えうより”正確な音”を押し終える方が先でしょう。
補足
うーん、どうも私の質問の意図がみなさんに伝わらないようですね。 英語には長い短いの区別は無いのに、長母音、短母音という用語のせいで、あると勘違いしてしまわないか?ということが言いたいのです。 用語なんか使わず、普通にネイティブの子供が習うように、A,E,I,O,U,a,e,i,o,uと教えるだけでいいじゃないか、ということです。 > 文法や音声学的用語を教えうより”正確な音”を押し終える方が先でしょう。 まさにそれです。用語等使う必要がないのでは、ということです。 「緊張(tense)」「弛緩(lax)」という言葉を音声学では使うことはありますが、本当は、音声学はおろか、英語教育ではなおさら使うべきではないでしょう。ただどうしても用語を使いたいなら、「長」「短」よりはマシではないかというだけです。 下の方もおっしゃるとおり、二重母音の概念を教えることは大賛成です。 /i:/はイーでいいですが、/I/をイと言ってネイティブが/I/と認識するか、というのは面白い所ですよね。色々条件にもよるでしょう。 「イが/I/とは認識されない」と言い切ることはできませんが、「認識される」とも言い切れないでしょう。 逆に考えると、/I/が日本人の耳にイと聞こえる確率は50%以下という実験もあります。あまりイには聞こえないでしょう。 > ”ou", "ei"などは音声的には”長母音”ではなく”二重母音”ですね。 下の方もおっしゃってたますが、これも実は音声学では微妙なんです。 ただ、私も日本人には「二重母音」と教えた方がいいと思います。 > ”o:"と"ou"の区別 これもなぜか非常に多くの日本人が勘違いしているのですが、(米)英語にo:はないのです。逆c:のことを指しているのですよね?これはオとは全く違います。lawとlowは、ロー、ロウでは決してなく、前者はむしろラーに近いのです。そして多くの地域では/a/と/逆c:/はもはや区別されません。つまりcotとcaughtが同音異義語なのです。 ★ ここまでの話の流れからすると、日本人は母国語に母音の長短の区別があるため長さに敏感で、英語の母音も、質よりも長さにこだわるということでしょうか? 確かに、長さへのこだわりも決して悪いとは思いませんが、私は長さにばかりこだわり質に無頓着な傾向がある原因は、単にperceptionの問題ではなく、やはり「長母音」「短母音」という用語や、:という記号、カタカナ英語の心理的影響が大きいと考えているのです。
- Oubli
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何を主張されたいのか、いまいち解らないのですが... 日本語には二重母音がありませんので、英語の音声学の場合、これをしっかり教える必要があります。次に、英語の長母音(二重母音と異なり、途中で音色の変わらない母音です)は対応する短母音と緊張度が違いますので、それも教えた方がよいです。しかし、「エイ」を「エー」と発音するとまず通じませんが(e:という音は英語にはありません)、「イ(I)」と「イー(i:)」を長短以外同じように発音しても、一応理解されます。かなりなまった感じになるとは思いますが。 日本の英語辞典では長母音と二重母音は区別されていると思いますけど、どうなんでしょうか。
補足
ではちなみに英語の「長母音」とは何でしょうか?
補足
> どちらかと言えば”BBC"かな? なるほど、それで話がいまいち噛み合わなかったのですね。私はGAの話をしていました。 たしかにイギリスでは/i:/と/I/の長さの違いはより明らかですし、イギリスの音声学者は:←この長音記号をよく使うと聞きますが、アメリカは長さはそこまで違いませんしアメリカの音声学者は:をあまり使いません。 > ”cot”と”caught”の発音は私が知っている限りの英語人では同じ発音ではありませんね。 これはイギリス人でしょうか?アメリカ人なら、ニューヨークあたりや5大湖近辺の方でしょうか?たしかにこの辺の人達は区別してます。 イギリスで/a/ /o:/(caughtのau)mergerがどれくらい進んでいるのかはちょっと知りませんが、アメリカ・カナダではかなり進んでいるようです。実際区別しない地域の人達は、cotとcaughtの発音を区別する地域があることさえ知らないようです。オーストラリアはどうですかね?私が昔会った人は区別してませんでしたが。 アメリカのESLの先生達も、/a/と/o:/の区別を教えない方が良いと考えてる人達は少なくないようです。つまりまさしくhotのoと、sawのawを同じと教えるべきということです。カタカナ英語を聞きつづけている多くの日本人には、最初は相当違和感があるかもしれませんが、慣れればネイティブは実際そう発音してることにすぐ気づくでしょう。 (ちなみにbecauseのauは、私が使っている方言では、なぜかbutのuです。/逆さv/です。でもcauseのauはhotのoです。余談ですが、eitherのeiは、イーという人もアイという人もいますね。) /a/ /o:/mergerは特に日本人には朗報だと思うのですよ。というのも、/o:/の存在が無ければ、/o:/と/ou/を混乱することも無いのですから。sawを「ソウ」という人もいなくなるでしょう。 もっとも:にしても/o:/にしても、私はあくまでアメリカ英語を中心に考えていたので、イギリス・オーストラリア等他の地域を考えるとまた変わってくるかもしれませんね。ちょっと視野が狭かったと反省しています。 イギリスではちなみに/ou/は「オウ」というよりむしろ「アウ」([逆さeU])ですよね。「オー」とは程遠いと思います。 話がそれてしまいましたが、つまり、「二重母音の概念」(日本語ほ「あい」は2つの母音、英語のI(アイ)はこれで1つの母音という発想)を教えることは大事です。 でもそれ以外は、○○母音、××母音なんていちいち言わないで、普通に日本語の母音は「ア、イ、ウ、エ、オ」とだけ言うように、英語も普通に「エイ、イー、アイ、オウ、ユー、 エァ、エ、ィエ、アー、ア」という感じで教えれば良いのでは?ということが言いたいのです。