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日本の農業のこれから
お世話になります。 表題の通り、日本の農業のこれからについていろいろ考えているのですが、 まとまらず、みなさまのご意見をいただきたいと思います。 ちなみに我が家は兼業農家です。 ★食糧自給率 日本の食糧自給率はかなり低い水準ですが、 それがどんどん下がることについて、どのような弊害があるのでしょうか? 原油等、ほとんど外国依存のモノはたくさんあります。 農業従事者の過度な保護は悪影響ではないかと思います。 ★みんなコンバインを持っている いまはそれほどでもないでしょうが、私が子供の頃(20年前)などはそれぞれの農家が 一台数百万円のするコンバインを所有していました。 せいぜい一年のうち数日ほどしか使わないのにも関わらずです。 投資効率が悪すぎると思います。 ★小作人制度は悪? 戦後の改革によって農家はそれぞれ自分の農地をもてたわけですが、 同時にノウハウや研究開発力が分散し、全体で非常に効率の悪い産業になっていると思います。 産業として発展をしたいのであれば、部門毎に適正のある人をまとめて効率を上げるのが必須ではないでしょうか。 まったくまとまっていないんですが、 みなさんのそれぞれの考えなどを教えてもらえればと思います。 よろしくお願いします。
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★食糧自給率 逆に、食糧自給率を下げた場合のメリット・デメリットを考えてみましょう。 現状は、農産物を安く買えますが、いずれ高い食料を買わざるを得なくなります。 貿易収支も赤字ですし、日本の債務残高を考えれば、円安とインフレは避けられません。 現在の円高も実需の裏付けに基づくものでなく、投機的な要因の方が大きいです。 農産物はエネルギー資源と同じく戦略物資です。 いずれ、貿易による入手が困難になる可能性があるということ、 それがほの見えたときには、足下を見られるのが経済だということを考えれば、 自給率の低下は、国の力そのものの低下だということは明かです。 なお、保護政策と自給率の問題は別の問題です。 ★みんなコンバインを持っている 効率は悪いです。 しかし、農業は繁期が重なるため、小規模農においてはそうならざるを得ません。 では、大規模農がよいかというとそれはどうでしょうか? 大規模農は、粗放的農法に頼らざるを得ません。 かける工数が少なくなるほど、環境負荷が高くなるのは言うまでもありません。 現在の技術では、 大規模農=粗放的農法=環境負荷大 集約的農法=環境負荷小=コスト大 ですが、あとは我々がどちらを選択するかの問題です。 環境負荷の小さな農法を大規模(低コスト)に行うブレイクスルーがあれば良いのですが。 ★小作人制度は悪? 制度そのものよりも、労働分配率の問題です。 かつての小作制度の問題は、地主の取り分が不当に大きかったのです。 不労所得が多い小数と、多数の労働分配率が低い労働者という構造になれば、 労使間でも派遣制度でも社会問題になります。
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- tappara
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日本の作物は世界でも高品質ってことで認識されているようです。 ある政治化が日本のスイカを海外のどっかに持っていったら10倍の値段がついたなんて逸話がありました。 高品質=小規模ってことなのかもしれませんが、日本の作物は高級品ってことのようです。 ですから元々国内消費用って物でなく高級品ってことなのかもしれません。 グローバル化が進む中、日本の農業も外国の農業と競争をしていかなければなりません。そんな中で間違いなく日本は高品質という武器を持っています。ただ、農業の法人化自体法律で禁止されていた経緯なんかがあり個人農業では海外輸出なんかできないってことでなかなか非効率になってたように感じます。そういった意味では法人化って有意義であるように感じます。後はそこに品質がついてくるかってことでしょうが。 食糧自給できないと国としては危ないですよね。 最近バイオ燃料とか言って食用の作物が燃料に回されたりして食料危機的な事態まで置きました。どこかの国では餓死者が出たらしいですから。食料は命に直結しますし自国民の食料くらい自国で生産できないとという危惧はありますね。 どんどんグローバル化の動きの中で、それまで国と国の縦割りの格差だったものが横割りの格差になってきています。 電話のオペレーターなんかも日本人ではなく海外で行っていたりします。これまでの日本のオペレーター時給1500円、メキシコ500円というような格差がオペレーターなら全世界800円というように変ってきています。そんな中で、日本の農業が世界で戦っていくにはある程度の規模を持った集団として取り組んでいく必要があるのではないかと思います。
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ありがとうございます。 解答を見て思ったのですが、 他工業製品企業の様に輸出産業として発展できる可能性も十分あるのですね。 現在輸出されている農業製品の流通ルートなどを調べてみようかと思います。
- tanuki4u
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農業問題は農地問題と思う。 たとえばイギリス 485千人で5,729×1000ha http://www.toukei.maff.go.jp/world/index.files/kaigaikuni.htm 日本は 335万人(主に農業)で 462万8千ヘクタール→4628×1000ha http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/0530.html http://www.nca.or.jp/shinbun/about.php?aid=264 同程度の面積に10倍の農業従事者がいます。 これで、イギリスの農業自給率は70% 無論、日英で人口が二倍違いますが、日照量や降雨量を考えると本来日本の農地の方が高生産力だと推測されます。
お礼
ありがとうございます。 ちょっと計算してみたんですが、 日:78人/ha 英:0.09人/ha ソースが別なので直接的な比較はできませんが、 数字から、日本の農業従事者は多すぎると言えますね。 大規模に作業ができないからでしょうかね。
お礼
ありがとうございます。 > いずれ高い食料を買わざるを得なくなります。 この原因は何でしょうか? 中国等、現在主要の貿易国の通貨が強くなると言うことでしょうか。 だとすれば、国産と輸入物の生産物との値段差が小さくなり、農産業への追い風になるのではないかと 思いましたがどうなんでしょうか。 > 自給率の低下は、国の力そのものの低下だということは明かです。 うーんたしかに。 貿易相手国のカードを増やされるのはリスクが大きくなりますね。 > 大規模農は、粗放的農法に頼らざるを得ません。 飛行機で種をまくなんて事もやってる国もあるようですが、 そういう技法へのシフトではなく、 ひとつの生産体制をある程度の規模に拡大することで、 人材・機械の効率的な利用ができないかと考えていました。 > 制度そのものよりも、労働分配率の問題です。 そうだったようですね。 そこで、地主・小作人の体制ではなく、 株主(農地所有者)・経営者・従業員 という構造にすれば、適切な配分に近づけるのではと考えています。