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IRに関する質問
IRではS/N比を上げるためにチョッパーとロックインアンプが使われると手元の本には書かれてあるのですが、これは分散型でしか使われないのでしょうか? 近くにあるFT-IRにはそのような機能が備わっていないのですが、 インターフェログラムとロックインアンプは同時に使えないのでしょうか?
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ロックインアンプは信号をチョッパーなどにより特定の周波数の交流にして、その周波数(と位相)の信号のみ取り込むことによりS/Nを上げる方法です。FT-IRの場合でも、原理的には、干渉計の移動速度より極めて大きな周波数で信号をチョップして、ロックイン検出をかければロックイン検出は不可能ではありませんが、実際の機器でそれが行われていないのは、検出器の応答速度から上に記した極めて大きな周波数に対応できないことが考えられると思います。 また、分散型では、一度に一つの波長しか検出しておらず、光の利用効率が悪く、S/N比を稼ぐ必要があるのに対し、FT-IRは光の利用効率がよく、S/N的に有利であることも、あえて(コストをかけて)上のような手法をとらない理由かと推測します。