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指輪物語。純文学。
指輪物語って純文学が好きな者が読んでも楽しめますか?
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純文学を読み慣れている人が読むと、物足りないと思う可能性はあると思います。 実際私も「指輪物語」は大好きですが、いわゆる「文学作品」を読んだ後に「指輪物語」を読むと、「やっぱり文学とは言えないなあ」と思ったりします。 「指輪物語」が発表された当時批判的だった人たちは、登場人物たちがまるで少年のように無垢で高潔すぎて、人間らしい苦悩が描かれていない、というようなことを言っていたようですが、実際読んでいてそう思いますね。 また、同時代を生きた作家、特にドイツでナチスに追われて亡命していたような作家たちに比べて、時代に対する批判精神のようなものが弱いと感じますし、書かれている思想が古いな、と感じたりもします。 ただ、「指輪物語」は、もともと「文学」として書かれてはいないので、いわゆる近代文学、純文学と同列に並べて考えるような作品ではないのだと思います。 作者のトールキン自身、近代文学は嫌いだと言っており、むしろ古代神話や伝説のような物語を自ら作ってみたい、という興味から作品を書いているようです。 他の方も書いてらっしゃいますが、トールキンが作り出した「二次世界」の壮大さと緻密さは素晴らしく、他に類を見ません。 その壮大な世界を舞台に、独自の世界観を持って進む物語に、いつしか引き込まれてしまいます。(それも古代神話や伝説へのオマージュやパロディに満ちているからなのだと思いますが) 登場人物たちのキリスト教精神に則った高潔さも、人間臭さとしては物足りないかもしれないけれど、ある面普遍的な人間愛にも満ちていて、素直に心を打たれます。 私自身、文学としては物足りないかな・・・と思いつつも、どうしても心惹かれる、好きな作品ですね。 読んでみて楽しめるかどうかは五分五分、という気がしますが、試しに読んでみてはいかがでしょうか。 純文学を読みなれている人なら、序盤の読みにくさで挫折することもないと思いますので(笑)
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指輪物語大好き!!!の者です。^^ でも、「好きな作家は?」と質問されたら上げる作家は *芥川 *夏目 *井上靖 ですね。。。後は灰谷健次郎、三浦綾子、もでしょうか。 指輪物語は、ファンタジーや物語と言った枠で語れ無い程の「世界の広大さ」が魅力だと思います。とにかく。。。。果てしなく広い世界が広がっています。 中つ国は世界の一部です。 是非、指輪物語全体の神話を纏めた「シルマリルの物語」もお薦めしたいと思います。 でも、まずは指輪物語本編からどうぞ!^^ 意外に「現代的な感覚」が強い作品だと私は感じます。まあ、古典ではありませんけれど。 例えば、「男性は戦いに赴き、女性は国を護る。でも私だって護る為に闘いたいのだ」と言う葛藤も出て来ます。 人間に止まらず、自然と人間、命と言うもの、死と言うもの、愛と言うもの。。。とにかく洞察/考察/描写が素晴らしく深い作品です。 純文学と言う少々「面倒くさい文学?」をお好みの方なら、この物語とトールキンの素晴らしさを身に沁みて感じ取れる事と思います。^^
- kkkkion
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あくまで私見ですが。 指輪物語は、ファンタジーに分類されると思います。 で、確かに前作のホビットの冒険は、概ね単純なファンタジーと考えて良い気がします。 しかし、この指輪物語は(その気になって読めば)ファンタジーの形を借りた、第二次世界大戦を含め現在までの世界情勢の暗喩・そして提言として受け取れないこともありません。その中には当然哲学的なものも含まれます。 なんとなく御質問の要点から外れたかもしれませんが、面白い本なのは確かですから、是非御一読をお勧めいたします