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オピオイド受容体の働きについて(薬理学)
薬学部の学生です。 薬理学の勉強をしてて、教科書で疑問に思った文があります。 <麻薬性鎮痛薬>の内因性疼痛制御機構に関するものです。 教科書の一文 『オピオイド受容体は内因性オピオイドへの親和性や局在に差があるが、いずれもG蛋白質共役7回膜貫通型の受容体であり、Giを介してアデニル酸シクラーゼ活性の抑制、GiあるいはGoを介してK+チャネルの開口促進やCa2+チャネル開口作用を示す。』 …という説明なんですが、この文は間違っていないでしょうか? 回答できる人がいましたら、宜しくお願いします。
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どちらも、間違っています。(微修正で済みますが) 『オピオイド受容体は内因性オピオイドへの親和性や局在に差があるが、いずれもG蛋白質共役7回膜貫通型の受容体であり、Giを介してアデニル酸シクラーゼ活性の抑制、GiあるいはGoを介してK+チャネルの開口促進やCa2+チャネル開口作用を示す。』 最後の、カルシウムチャネルについての記述が逆で、カルシウムチャネルに対しては、閉鎖させる働きです。 『オピオイド受容体はcAMPの上昇、過分極、Ca2+流入抑制作用により神経伝達物質の遊離を阻害する。』 最初の、cAMPについての記述が逆です。アデニル酸シクラーゼ活性を抑えるため、cAMP生成が抑制されます。 以上、それぞれ一箇所を修正すれば、正しくなり、両者も矛盾しないはずです。 オピオイド受容体から鎮痛作用発現までは、例によって複雑な機構いわゆるカスケードですので、説明するとしても、どちら側に力点を置くか、どの程度詳しくするか(端折るか)で、かなり書き方が変わってきます。 教科書の間違いというのは、学習者(特に初学者)にとって混乱のもとになりますよね。 ただ、科学、特に現在進行形で研究が進められているものは、充分解明しきれていない現象が多々あり、教科書と言えども執筆当時は正解だろうと思われている説を取り上げているだけで、後日新たな発見によって、その内容が覆されることも日常茶飯事だったりします。 学習中に矛盾に気づけたのはラッキーですね。 (誤記があったり、未解明な内容だったり)教科書を鵜呑みにしないという態度は、科学者にとって大事な部分です。
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- sofi-a
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下の人が間違いをもう直してるので、僕はこの質問について答えたいと思います。 >生体内での痛みの制御機構におけるオピオイド受容体の本当の働きとはどうなっているんでしょうか? 痛みは侵害受容体から伝達されてきたあと、中脳や延髄で枝分かれを出してオピオイド神経(エンケファリン神経)という神経を刺激します。オピオイド神経は抑制系なので活性化されることによって抑制の方向へ働きます。これから何らかの神経を介して(まだ分かってない)、下降性のモノアミン神経を介する痛みの抑制系を駆動させます。このときにモルヒネやエンケファリンなどのオピオイドがオピオイド受容体に結合すると、オピオイド神経が活性化されて痛みは抑制されます。 おそらくはこんな感じです。間違ってたらごめんなさい。
お礼
わざわざありがとうございます。 参考にさせて頂きます。
貴方が、なぜこの文が間違っていると思う理由を教えてください。個々の専門用語がすべて理解できていなければ誤りかどうかを判断できないと思います。まずは個々の専門用語を理解してからの話ではないでしょうか。
補足
回答ありがとうございます! すいません、補足します。 他の教科書には 『オピオイド受容体はcAMPの上昇、過分極、Ca2+流入抑制作用により神経伝達物質の遊離を阻害する。』 となっていました。 そのため質問で示した文とはかなり矛盾してて、生半可な知識しか持ってない私には、どっちが正しいのか分からなくなってしまいました。。 生体内での痛みの制御機構におけるオピオイド受容体の本当の働きとはどうなっているんでしょうか? どうかよろしくお願いします。
お礼
回答ありがとうございます!! 自分が考えてた通りの機構と一緒だったので一安心しました。 訂正だけではなく、お言葉まで添えてもらって、感謝です。。 この回答、お言葉を参考にさせて頂きます。 どうもありがとうございました!