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日本学の良書はなに?

 日本のことをもっと良く知りたいのですが、歴史、経済、文化や他国関係や比較など全般を網羅した「日本学」としての良い書籍があれば、ぜひ教えて下さい。

noname#363
noname#363

質問者が選んだベストアンサー

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  • kw888
  • ベストアンサー率47% (11/23)
回答No.1

たくさんありますが、まずズバリ、山本七平氏(と小室直樹氏の一部の著作)の本から入ることをお勧めします。『日本資本主義の精神』『日本人と日本病』『近代日本の虚像と実像』『私の中の日本軍』『日本人の人生観』『日本人とユダヤ人』『現人神の創作者たち』『日本教徒』『これからの日本人』などを読み、次に梅棹忠夫氏、梅原猛氏、司馬遼太郎氏などの著作を読まれたらどうでしょうか。海外からの視点も欠かせないでしょうから、それはまずドナルド・キーンあたりからでしょうか。・・・いくらでもありますね、とても面白いテーマですし、我々自身の脚下を見つめる行為ですからぜひ実践してください。

その他の回答 (7)

  • kw888
  • ベストアンサー率47% (11/23)
回答No.8

sassyさん、どうも誤解があったようですね、というよりも私の書き方が中途半端でしたから失礼しました。といってもこのような掲示板で存分に書くことなどできないので、これを最後に要点のみ書きましょう。誤解されたとしたらすべて私の責任ですので、悪しからずご容赦ください。 「…山本氏が学術書を翻訳したということ、…山本七平式英文和(ゴ)訳の方法」もちろんご指摘のとおりです。「…山本氏のほうにも、無責任な書物を出した咎を受ける余地はあります…」誰がどのような考えをもつのも自由ですが、私は責める気はしません。…山本さん(親子)を知る人間の心情が出てしまいましたね。 「ロバート.N.ベラー……「古い」…これは言葉が足りなかったですね。……ベラーを受け継いだというのは、加地伸行・大阪大学名誉教授の指摘……これは周知の事実でしょうし、山本さん自体もそれをまったく自然に認めているのですから。このことを“古い”と表現しました。 『文化ナショナリズムの社会学』→とっくに読んでます(公刊される前からです)が、私自身は共鳴するところはありません。 「もう一冊ありましたので、ご紹介します。 Yoshino, Kosaku, "Cultural Nationarism in Contenporary Japan" London, Routledge, 1992 (Hard Cover), 1995 (Paper Backs)」 同じ著者のモノはいいでしょう。ですが・・・ロンドン大学…ウォーバーグ研究所…懐かしいですね…いまはもっぱらウェーバーに取り組んでいます、この辺で。

noname#5336
noname#5336
回答No.7

kw888さんの書き込みが気になったので、追加の投稿です。 『にせユダヤ人と日本人』については、私も浅見氏に非があることは認めています。が、山本氏が学術書を翻訳したということ、それに対する「山本七平式英文和(ゴ)訳の方法」をkw888さんはお読みにならなかったのだろうか。 浅見氏は当時東北学院大学教授でしたが、現在は退官されて神学の活動をされています。 山本氏のほうにも、無責任な書物を出した咎を受ける余地はあります。 ロバート.N.ベラーの著書は博士論文であり、いまだにその価値を減ずるものではないと考えます(試みに、岩波文庫の初版年をご確認下さい)。もしkw888さんが「古い」とお考えであれば、岩波はこんな本を出していないだろうし、アカデミズムの世界は相当早いスピードで流れていることになります。 最後に、ベラーを受け継いだというのは、加地伸行・大阪大学名誉教授の指摘であり、私のオリジナルではありません(『沈黙の宗教 儒教』ちくまライブラリーより)。 kw888さんのような方にこそ、『文化ナショナリズムの社会学』はお薦めです。 もう一冊ありましたので、ご紹介します。 Yoshino, Kosaku, "Cultural Nationarism in Contenporary Japan" London, Routledge, 1992 (Hard Cover), 1995 (Paper Backs)

  • kw888
  • ベストアンサー率47% (11/23)
回答No.6

下の方が採り上げていますが、私も、浅見定雄『にせユダヤ人と日本人』(朝日文庫)を読んでおり、この本を採り上げることにやや躊躇を感じました。しかし、私は決して山本氏の肩をもつわけではありませんが、浅見氏の本にも、何カ所か誤りを指摘することができます。 それに両者はディメンションが異なっています。山本氏は作家といってよいでしょう。作家が気楽に書いた(?)著作が学会内での論文のような扱いを受けて重箱の隅をつつき回されて(必ずしもそうではない箇所もありますが)、詐欺氏まがいの中傷を受けなければならないのは、いかにも日本的偏見も混ざった象牙の塔イズムかもしれませんね。浅見氏は武士の情けで赦したとか言ってますが…。それからついでに、学問の世界は云々といってますが、学問の世界の厳しさと、山本氏=浅見氏はほとんど関係ないですね。むしろ、学問の世界はもっとフェアーですし、大らかさも、またいいかげんさもあります。“日本学”関連でいえば、もう10年位経ちますが、「日本的システムはポスト・フォーディズムか?」の国際的な論争、アメリカのスズキ自動車に従業員として潜伏して本を書いた女性の労働経済学者、最近では、これは社会学の国際的なテーマになってますが、信頼と安心の研究・論争…をみれば一目瞭然、もっとばかばかしく、もっといいかげんなことも多いのです。山本氏の功績(=山本日本学などとも言われてますが)を低く扱ってはなりません。ポピュリズムのカテゴリーのみならず、アカデミズムにの世界でも、決して見過ごされてはいません。今だに人気もありますよ。うらやましいですが、司馬遼太郎さんと同じでファンが多いですね。それからついでに、ロバート・N・ベラー『徳川時代の宗教』(岩波文庫)うーん、古いですね、もちろん山本氏自身も言及していますね。 下記の方の書き込みは、山本氏が彼の物真似か二番煎じ、孫引きをやっていたというような誤解をされそうなので、あえて補足しておきます。

noname#5336
noname#5336
回答No.5

ショック療法ですが、次の2冊を。 浅見定雄『にせユダヤ人と日本人』(朝日文庫) 吉野耕作『文化ナショナリズムの社会学』(名古屋大学出版会) 前者は、イザヤ・ベンダサンこと山本七平の論理をを木っ端微塵に粉砕したものであり、学問の厳しさを知る上で、また日本人論のあるべき姿を知る上で、重要な本かと存じます。 後者は「日本人論の消費」にスポットを当て、従来の日本人論を徹底的に批判しています。ロンドン大学の博士論文をベースにしています。 まずはご一読あれ。 なお、外国人の本としては、以下がよろしいでしょう。 ロバート・N・ベラー『徳川時代の宗教』(岩波文庫) 山本七平の論理は、ベラーから影響されるところ大です。 『日本資本主義の精神』は、現在PHP文庫で入手可能です。

  • orimoto
  • ベストアンサー率32% (130/406)
回答No.4

【追加】 5)で、最近の良本を忘れてましたので、追加します。 河合隼雄『日本文化のゆくえ』岩波書店

  • orimoto
  • ベストアンサー率32% (130/406)
回答No.3

ご質問は、何十、いや何百という本の中から選ぶことですから、当然回答者の主観が入ります。そこでぼくは、専門書をさけ、気楽に読めるものを挙げてみました。 1)一般教養的に網羅したもの:高校の教科書または参考書が一番でしょう。 2)もう少し大人の本では、各種「新書」「文庫」の中から選んだらどうでしょう。短くて、気楽に読めます。この頃はどんどん文庫本化されてますから。特に講談社学術文庫に注目。 3)歴史:各論に入った場合、歴史ではベストセラーになった、西尾幹事『国民の歴史』産経新聞社がお勧めです。 川勝平太の本もユニークで面白いです。 4)経済:これには現代と歴史があって、現代のでは、 吉川洋『転換期の日本経済』岩波書店、歴史では、kw888さんも挙げている、山本七平『日本資本主義の精神』カッパブックス(古い本なので図書館)がよいでしょう。 5)文化:芸術はそれ専門の本を読むしかないので、ここでは、「日本文化論」とします。加藤周一他『日本文化のかくれた形』岩波書店や山崎正和『日本文化と個人主義』中央公論社は面白く鋭いですし、異色なのは、小坂井敏晶『異文化受容のパラドックス』朝日選書(フランスにいて なぜ日本は歴史的に中国や欧米から文化を輸入して独自文化を創ったかを解明)です。

  • kw888
  • ベストアンサー率47% (11/23)
回答No.2

梅棹忠夫氏の好著(といってもさまざまな著者の集成ですが)で、ぜひとも欠かせないモノを忘れましたので追加します。『近代世界における日本文明~比較文明学序説~』中央公論新社2200円です。目次は以下のとおりです。決してむずかしくなく、読みやすいです。 近代世界における日本文明―文化と文明 都市と都市化の比較文明学―比較文明学の方法 統治機構の比較文明学―文明学と日本研究 経済機構の比較文明学―比較文明学の概念と方法 知と教養の比較文明学―近代日本における知と教養の伝統 宗教の比較文明学―近代化と宗教 言語と文字の比較文明学―現代文明における言語と文字 家庭の比較文明学―家庭の文明史 観光の比較文明学―文明現象としての観光 技術の比較文明学―外来技術と伝統技術の融合 娯楽の比較文明―あそびの装置と制度 社会倫理の比較文明学―近代日本の組織原理 交通の比較文明学―輸送の文明史 情報と通信の比較文明学―情報化と日本語 酒の比較文明学―文明論からみた酒 国民国家の比較文明学―近代国家の形成と変容 コレクションの比較文明学―知のいとなみの原点

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