• ベストアンサー

陶芸用窯用レンガについて

楽焼用の円筒窯を作りたいのですがレンガの選定について教えてください。いわゆる耐火・耐熱レンガを使うのが常道だと思いますが高価ですね。そこで安価なガーデニング用の赤ランガなどが使えないものかと思案しています。ご経験のある方のアドバイスをお待ちしています。ちなみに耐熱度は900度C程度で十分です。使用する接合材および充填材についても教えていただければ幸いです。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • nabe710
  • ベストアンサー率66% (2684/4031)
回答No.2

質問に対する回答を重ねる前に、補足いただいた内容に誤解があるようですのでそちらの説明から。 「私の経験ではテラコッタを成形したものは風乾後に10%前後寸法収縮しますが、その後に素焼き(800度)した際にはそれ以上の収縮はほとんどしません。」とありますが、間違いです。 濡れた粘土等で形成後、乾燥することにより粒子間の隙間がつまり、形成した物自体の寸法が大きく縮むことはもちろん補足いただいたとおりですが、その単なる乾燥による縮小と比率が同一なわけではありませんが、粘土等の素材により収縮率は異なりますが焼成することでさらに形成物は縮小しますよ。 同じ陶芸作品を900度で焼き上げた場合と、1200度で焼き上げた場合とでは、出来上がる物の寸法は違ってきます。 ですが、これは本来のご質問の赤レンガと耐熱レンガの違いの説明とはまったく異なります。 単体形成物の熱による縮小というのは、焼き物の器一つ、レンガ一塊をそっくり釜に入れ高熱をかけ、全体を加熱後に冷めた場合の元の寸法との比較としての縮小を指します。いわば一つの固まり全体を均等に加熱し、均等に放熱・冷却した場合の変化ですよね。 が、ご質問は赤レンガを陶芸釜の材料として使用された場合とのこと。 説明するまでもなく釜をレンガで作る理由は耐熱はもちろん、断熱の意味もあります。釜内部が数百度~千数百度になった場合も、釜の外面はそこまで熱くはなりません。当たり前ながら断熱機能が働いているからです。 物質は全て温度のより膨張・収縮を起こします。ただその程度は物質により違いはありますが。 均一、単一の物質も、加熱された部分とされない部分では膨張の程度が異なります。 赤レンガを例にとっても、直接高熱に曝される釜内部に接する面と、釜の外部に露出する面とでは膨張の程度が異なります。 赤レンガはこの比率が高いので、釜に使用した場合、内部と外部で膨張率の違いにより大きく歪みが生じます。これがひび割れを始め、繰り返し使用し膨張、冷却を繰り返す中での「もろく崩れ去る」原因となります。 水を張った田んぼの泥が、水涸れと共に泥が乾き亀裂を生じるのも、お正月の飾り餅が大きな固まりなほど、乾いていくると大きなひび割れを生じるのも、内面と外面で乾燥(収縮)の度合いが異なり、ひずみが出来るからですよね? 耐熱レンガというのは、その熱による膨張率の少ない素材によって、しかも高熱で形成されているのです。 この膨張率の変化が少なく、熱伝導性の少ないレンガほど使用される用途として求められる場面が限られ、特殊レンガとして単価も高くなります。 赤レンガとセラミックの違いといえばわかりやすいでしょうか? 陶芸を嗜まれているのであれば、練り方や水分のムラ、あるいはマッグカップの本体と取っ手の部分の粘土素材を異なる物で作ったりした際の、あるいは単一の物を釜の中に配置しても火口の近くに配置したばかりに直に熱が当たりやすい方とその陰になる方とで歪みが生じて割れてしまうなど、この「ムラ」「膨張率の違い」がひび割れに繋がることは、身をもって体験されているかと思いますが?

qanda39
質問者

お礼

再度にわたる詳しいご説明をいただき有難うございます。 「温度勾配によって生じる収縮率の差が、熱膨張の大きな赤レンガを使った場合の亀裂の原因」とのご説明で得心いたしました。このことに気付かなかったのはお恥ずかしい次第です。陶芸窯に赤レンガを使うなどという馬鹿げた考えはやめます。 ところで、十分に風乾したテラコッタ成型物が800度Cの素焼きで縮小しなかったのは間違いではありません。何度も実測して確認したのですから・・・。もっともノギスで測定したわけではなく、通常の1mmきざみのメジャーで測定しうる誤差範囲内の話ですが・・・。そういう意味では「顕著な収縮がみられなかった」というべきでした。訂正いたします。

その他の回答 (1)

  • nabe710
  • ベストアンサー率66% (2684/4031)
回答No.1

陶芸で作られた器も、レンガも、どちらも土(粘土)で成型したものを高熱により粒子を融着させたものとして、「焼き物」として同じものです。 あとはそれ自体をどのくらいの熱で処理したものかによって使い分けているだけです。 比較的粒の粗いものを低温で焼き付けたもの、粒子同士の結合が荒く隙間があり通気性、通水性の高いものとしてイメージしやすいのが「素焼きの植木鉢」でしょうか? きめの細かい粒子を高熱で焼き付けたものとしてわかりやすいのが陶器、磁器でしょうか? いずれも厳密には元となる材料や加工焼き付け方法などによる区分もあるのですが・・・。 ご質問の耐火レンガと園芸用の赤レンガとの決定的な違いもこの辺でして、当たり前ながら耐熱温度が違ってきます。 物質と熱との関係でご存じでしょうが、熱による収縮の変化も低温で処理したものほど大きいのです。 パン製造用の釜であっても、赤レンガではすぐに割れや亀裂が生じるでしょうに、陶芸用の釜となれば使用する温度も桁違いです。 手間かけて組み上げた釜も、じきにボロボロに崩れ落ちてしまいますよ?

qanda39
質問者

お礼

ご回答いただき有難うございます。 赤レンガの主成分は陶土と同じようにアルミナとシリカだと思うのですが、そうであれば低温焼成したものを焼き増しすることで亀裂が入るのはどのような理由によるのでしょうか? 私の経験ではテラコッタを成形したものは風乾後に10%前後寸法収縮しますが、その後に素焼き(800度)した際にはそれ以上の収縮はほとんどしません。その意味からも低温焼成したものをより高温で焼成することによる亀裂の発生のメカニズムがわかりません。

関連するQ&A

  • レンガ積みの強度、これで充分でしょうか?

     薪ストーブの炉台を作ろうと思っています。炉壁をレンガ積み(モルタル接合)で作ろうと考えているのですが、1番目に広い面(平)ではなく2番目に広い面(長手)で接合するように積んだ場合、もたれることができるくらいの強度になりますでしょうか?  レンガ壁の立ち上げ高さは1200、レンガは230×115×60の耐火レンガ(角が立っている=アンティークレンガのように角がとれていない)、壁に30×40の木材を打ちつけて隙間を開けてケイカル板を取り付け、それにもたせかけるようにレンガを積んでいく。レンガとケイカル板の間にはモルタル充填、という構造で考えております。  よろしくお願いいたします。

  • 横浜で1日観光 中華街→観覧車→クイーンズスクエア

     横浜に遊びに行きますが、都合で1日しか観光できません。  お昼中華街を回った後、夕方観覧車(行く日が土曜日なので多いでしょうか?)に乗り、それからクイーンズスクエア方面に行く予定でいます。  観覧車まで行くのに、山下公園からシーバスに乗ろうと思うのですが、赤レンガ倉庫で降りて歩いたほうがいいのか、ぷかりさん橋まで行ったほうがいいのか思案中です。あまり時間が無いもので・・・  土地勘がないのでこのあたりわかる方がおられれば教えていただければさいわいです。  

  • 中古機械購入の心得。

    皆さん宜しくお願いします。 現在、中古で立マシニング購入を検討しています。 機械の大きさや仕様は、ほぼ決まりましたが、中古機械を購入した事がありません。 ほとんどの場合、現状渡しのようですし高価な物なので心配もあります。 機械の選定、購入時の注意点など教えて頂けたら幸いです。 経験豊富な方、よろしくお願い致します。

  • 陶芸家って…

    陶芸家に憧れがあります。 といっても好きなだけではなれませんよね。 実際に陶芸家の方はどのように生計を立ててらっしゃるのでしょうか。 その他陶芸家についてどんなことでも結構ですのでお教えください。

  • 陶芸

    ひび割れを抑えるシャモットは、川砂(焼成温度1260)でもいいのでしょうか?また素焼きした土を砕いて同じ粘土に混ぜ込んでも、シャモットの役目を果すのでしょうか?

  • 陶芸

    最近趣味で陶芸してます。質問ですが陶芸で使用する釉薬(1250度)に(ガラスビンの粉末)を混ぜると釉流れは?またガラス(ビン等)の融点は何度ですか、相性は?

  • 陶芸を始めたんですが、、、

    陶芸を始めました 手びねりです (1)教本などでオススメの物がありましたら教えてください。 (2)また、オリジナリティーのある作品などが載っている ホームページをご存知でしたら教えてください。 (3)陶芸の作風には流行などあるのですか? ポイントは必ず発行いたします。

  • 陶芸紙をさがしています。

    折り紙のような感覚で、陶芸ができるものです。 詳細を知りたいのですが、販売されている所を知りたいです。よろしくおねがいします。

  • 陶芸を学びたい、でも…

    タイトルの通り、陶芸をやりたい、そして陶芸に関わる仕事をしたいと思っています。 大学には4月に入学したばかりで、「何を言っているんだ」と思われる方もいらっしゃるでしょう。 ですが私は、昔からずっと伝統技術に関わりたいと思っています。 耳に障害を持っているのと、親戚のほとんどが技術者(医療系等)であることから、私も自然に「手に技術を持つべきだ」と思うようになりました。 ですが芸大や美大などは学費が高い! …補聴器代にも顔をしかめる経済状態なので、その道を選ぶことは諦めました。 医療系も考えましたが、人と接することは重度の聴覚障害である私には難しく、技士である親戚にも「あまり勧められない」とも言われました。 こういったことがあり、中心的に学びたい専門科目もないまま、大学へ入りました(大学は学校の推薦を受けるままに選びました)。 一年である今は自由ですが、二年三年からは専攻コースや研究ゼミを決めなければなりません。 もちろんこれから学んでいくにつれて、見つけだすかもしれません。 ですが、もともとは進学よりも就職を考えていたのです(高卒よりも大卒のほうが就職率が高いと思ったため進学)。 授業が始まり「ああ、働きたかったのに…」と思っていた時、「産業窯業技術センター」というものがあることを知りました。 無料、それでも芸大美大と比べると遙かに安く技術を学べると聞き、「ここなら!?」と思った、のですが。 専門学校とは違い、県や地元が独自に立ち上げたところのようで…「授業期間が一年なんて、大丈夫なの?」という気持ちがあります。 どちらかというと趣味で学ぶ人達が集まるのであり、私のように就職等の目的で関わっていきたいという人達は少ないのかもしれません。 でも、お金は…姉が薬学部でまだまだお金かかりますし、私には補聴器だとかもう十分に、くれました。泣きたくなるくらいに。 「無料でも、教えてくれるのなら…」と思います。 思ったままに書きつづったので、全体的に何が言いたいのか、自分でもよく分からないところがあります。 要点を纏めると、 ・大学には入ったばかり、だが本当は就職がしたかった ・重度の難聴であるため接客関連や電話は難しく、技術が欲しい *伝統技術の一つである陶芸に関わりたい、でも大卒という魅力も捨てられない… *だが慢性的に四年間も通うのはお金の無駄、それならいっそ陶芸を… という矛盾した二つの気持ちを抱えています。 まだ一年目が始まったばかりで、こんなことを考えるのは「気が早すぎる」と自分でも思います。 ですが私としては、「早く働きたい!」、そして「親に恩返しをしたい!」という気持ちが強いのです。 学費は払ってしまったので、前期は通いますが、後期までには決心しておきたいのです。 退学するか通い続けるかはもちろん、親や担任とも話していくつもりです。ですが始まったばかりの今は、先の見えない不安から逃げたいだけなのかもしれません…そのため、まだ話せずにいます。 長々とした文章ですが、こんな私に何かしらのアドバイスを下さればと思い、投稿しました。

  • 陶芸品をつくって売りたいのですが、どのようなものを造れば売れるでしょうか

    陶芸を始めた初心者ですが、どのようなものを造れば売れるでしょうか。

専門家に質問してみよう