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ナニを以ってして文学というのかが判りませんが、 >分野は問わないので ・・・っとおっしゃるからには、純文学でなくてよろしいですね? そこで『文学的表現が豊富な小説』と拡大解釈してしまいますが。 【フィリップ・K・ディックの作品】 [スキャナーダークリー] [流れよ我が涙、と警官は言った] [高い城の男] [アンドロイドは電気羊の夢を見るか?]・・・など SFジャンルでは20世紀を代表する『怪物』作家の一人ですが、3大SF作家(アイザック・アシモフ、アーサー・C・クラーク、ロバート・A・ハインライン)の様なやたら理論的だったり夢想的だったりする内容では無く、登場人物の内面に迫った、ある種のドロ臭さや難解さをあわせ持っているという点で(SFジャンルに於いて)例外的と言えるほど文学的で、それはもう『SF文学』という新たなジャンルを創出したと言ってもヨイぐらいです。 ワタシは家族の者に、『ワシの棺桶にはディックを何冊か入れてね』と言ってあります。 【宮沢賢治の作品】 [注文の多い料理店] [グスコーブドリの伝記]・・・など うは!出しちゃったよ、って感じの『ネコでも知ってる』歴史上の偉大な作家ですが、その作品は実はファンタジーでありながらSFであり文学でもあり、モノ凄く深い作品です。小中学生のころ国語の授業に出てきてウンザリしているヒトも、是非再度読み直してみてください。 【H・P・ラブクラフトの作品】 [チャールズ・ウォードの奇怪な事件] [インスマスの影]・・・など いわゆるホラー小説の祖と言われているヒトなんですけど、直接的表現を避けつつこれほど物語全体を暗く不吉に修飾出来る文章力は他の追随を許しません。やっぱり小説は文章力だ、と認識出来ます。 ジブリのアニメ『崖の上のポニョ』でのポニョの半漁人スタイルは、ラブクラフトが文章で表現した『不吉なるもの』を視覚化した様に見えます。宮崎監督は、恐らくラブクラフトを読んでますね。 【京極夏彦の作品】 [魍魎の匣](もうりょうのはこ) [姑獲鳥の夏](うぶめのなつ)・・・など 一応現在の作家も紹介しておきますと、京極夏彦はブッチ切りの様な気がします。 ジャンルとしては単なる推理小説、それも探偵モノというベタな内容なんですけど、史学・古典分野の知識と文章能力は驚愕に値します。こんな文章が書ける作家が21世紀の現代にいるとは、という感じ。『明智小五郎と少年探偵団』登場以前の江戸川乱歩作品にも一脈通じる純文学性すら備えています。 最近芥川賞を受賞する若いヒト達の『流行の激しい』読み物を否定するツモリはありませんが、『やっぱり小説はこうでないと』と思わせる古典的な重みが見出せます。 【J・D・サリンジャーの作品】 [フラニーとゾーイ] [キャッチャー・イン・ザ・ライ] [バナナフィッシュにうってつけの日]・・・など 最後は純文学。(サリンジャーは英語圏の純文学です。) キャッチャー・イン・ザ・ライの『ライ麦畑でつかまえて』って邦題は明らかに訳が間違っててイライラしますが(内容的には『ライ麦畑の捕獲人』或いは、意訳すると『ライ麦畑の守衛さん』という感じ)。 何度読んでも、その都度自分の解釈が変わるという点で非常に深い作品です。キャッチャー・イン・ザ・ライに至っては、違う翻訳者で再版される度読んでいるかもしれません。 これも『棺桶に入れて欲しい』1冊です。
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- Rowon
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私も文学がよくわかりませんが、昔TVで「大地の子」というドラマを釘付けで見ていました。当時中学生???だったかな? そんな若かった私も涙しながら毎週みてました。 本からTVになったのかTVから本になったのかはわかりませんが、本当にお勧めです^^*
文学に入るかは分かりませんが、高村光太郎の『智恵子抄』をお勧めします。本当に心を打つ詩です。
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