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フィジードル・外貨・両替
こんにちわ。 少しわからないことがあるので参考にお聞かせください。 来年フィジーという国に留学します。 フィジードルには、現地に行ったときに両替するつもりでいたのですが、昨今の円高の影響でフィジードルが1$70円→1$50円になっています(おおまかにですけど)。 そこで、20万円を今のうちに両替してフィジードルとして置いておきたいのですが、僕の知る銀行ではもう少し大きい国の通貨しか取り扱っておらず外貨預金として預けられない状態なんです。 空港なんかに行けばフィジードルでも両替できると思うんですが、現金で受け取ってそのまま現金を手持ちで持っていくのも少し不安ですよね。 何かいい方法はないでしょうか? 又、フィジードルとして預金できる銀行や、海外でも引き落とせるキャッシュカードはありませんか? よろしくお願いします。
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「フィジードルを今のうちに日本で準備したい」ということなら、フィジードル(FJD)現金を買うのが直接的な方法ですが、日本でフィジードル現金に両替すると泣くに泣けない低レートになります。例えば両替業者"Travelex"の10月31日のレート[1]は、日本円→FJDの両替が65.94円→1 FJD、逆は1 FJD→44.65円です。売買の中間値を公示仲値とみなすと55.295円と求められ、日本円→フィジードルの片道で10.645円(19.3%)も上乗せされて(目減りして)いると分かります。No. 2で紹介のある香港上海銀行の宅配サービス「マネーポート」[2]も、同じく10月31日の数字で66.01円→1 FJDなので似たようなものです。 話の順序が逆になりましたが、日本でフィジードルの扱いがあるのはTravelexのような両替専門業者、銀行の空港内出張所など限られた場所です。 フィジーでの両替レートは探すのに多少骨が折れましたが、"Fiji Times"のページ[3]で見つかりました。ソースはWestpac銀行のフィジー本部で、11月3日のレートで55.9678円→1 FJD, 1 FJD→52.9678円です。上と同様の計算をすると中間の数字が1 FJD=54.4678円、片道の目減りは1.5円(2.75%)なので、これなら十分有利と言えます(*1)。 日本で両替した場合の目減りは19.3%なので、今から16.5%以上の円安に振れない限りは、慌てて日本で両替するよりフィジーに行ってから両替する方が得ということです。 フィジードルの外貨預金というのは聞いたことがありません。日本で外貨預金ができる通貨は、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、ニュージーランドドル、カナダドル、スイスフラン、香港ドルくらいのものです。外貨預金でなく外国為替証拠金取引(FX)なら扱い範囲がもう少し広いのですが、それでもフィジードルを扱う業者には心当たりがありません。トラベラーズチェック(以下TC)を買おうにもフィジードル建てのTCはそもそも存在しません。 事前に現地の銀行口座を開設できるなら、今のうちに国際送金してフィジードルとして口座に入れておく方法も考えられますが、非居住者は口座を開設できないように見受けられます(詳細未確認)。仮に口座開設ができても送金はフィジードル建てではできず、円建て、米ドル建て、豪ドル建てなどから選択して送ることになります(到着後にフィジードルに変換)。 海外の現金自動預払機(以下ATM)で現地通貨が引き出せるサービスは確かに存在しますが、新生銀行、シティバンク銀行、イーバンク銀行のいずれも「所定のレートで日本円に換算し、手数料を加算した額が日本円普通預金から」引き落とされます(*2)。これはフィジードルに限った話でなく、例えばユーロの外貨預金をしている人がヨーロッパのATMからユーロ現金を引き出しても、残高が減るのはユーロ普通預金口座でなく日本円普通預金口座です。 せっかく円が高くなったので将来使う予定の外貨をまとめ買いしたいお気持ちはよく分かるのですが、フィジードルのようなマイナーな通貨は日本で両替すると上乗せ分が大きく、為替差益分が両替時の手数料で相殺されてしまうため適当な方法が思い当たりません。 それでもどうしても今の円高を活かしたいということであれば、私ならですが代わりに豪ドル建てTCを買います。フィジー経済はオーストラリアとの関係が深く(輸出・輸入とも最大の相手国はオーストラリア)、主要通貨の中では豪ドルの値動きがフィジードルのそれと相関が最も高いと考えられるからです(*3)。豪ドル建てTCなら日本でも入手は容易で、両替レートは公示仲値+2円~2円50銭(2.9~3.7%上乗せ)と悪くありません。TC発行手数料(通常は1%)は別途加算されます。日本円→豪ドル(TC)→フィジードルの2回の両替になりますが、豪ドル→フィジードルの手数料は日本円→フィジードルの両替より1%ほど安いようなので[3]、日本でTCを買う際の2.9~3.7%とTC発行手数料1%を考えても許容範囲でしょう。豪ドル建てTCの購入については[4-7]を参考にしてください。フィジーではANZ銀行やWestpac銀行が多くの支店を持っているようですが、いずれもオーストラリア資本の銀行です。 ただし豪ドルにしても値動きのあるものを買うわけですからリスクが存在します。例えば以下がありますがこれらに限りません。「フィジードルの代わりに豪ドル建てTCを買う」という選択をされるなら、リスクを十分に検討の上でご自身での投機判断をお願いいたします。 ・豪ドルが今よりさらに値下がりする(今回の金融不安の中、豪ドルの値動きは非常に不安定なものになっています) ・フィジードルの値動きと豪ドルの値動きの相関が薄れ、フィジードルが豪ドルに対し一方的に値上がりする No. 1の回答にある「使うときこまめに両替する」は別に得にはなりません。何回にも分けて両替するとレートが平均化され、大きな得は狙えない代わりに大損も回避できるというだけのことです。うまく底値を見切って両替できたなら(実際問題としては見切るのは難しいですが)、こまめに両替するより得なのは自明です。 【まとめ】 (1)フィジードル現金は両替専門業者や銀行の空港内出張所で買うことができ、通信販売を行っている業者もありますが、日本で購入すると20%近い手数料が上乗せされたレートになります。フィジードルの相場が下がっているからと買おうとしても、日本で買うと値下がり分は手数料で相殺されてしまいメリットはありません。 (2)フィジードルの外貨預金は知る範囲でなく、外国為替証拠金取引業者での扱いも心当たりがありません。フィジードル建てのトラベラーズチェックも存在しません。 (3)それでも「今の円高の好機をどうしても活かしたい」ということなら、値動きに相関のある豪ドルのトラベラーズチェックを買う選択があります。ただし本質的に為替投機なのでリスクを伴います。十分検討の上、ご自身の判断での利用をお願いします。 参考ページ [1] http://www.travelex.jp/currency/index.html [2] http://www.moneyport.co.jp/script/moneypt/rate.asp [3] http://www.fijitimes.com.fj/section.aspx?s=business [4] http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4387296.html [5] http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4398133.html [6] http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4403742.html [7] http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4415057.html *1 このほかに両替1回ごとの手数料が加算されるのがオセアニアの銀行では一般的です。その額は10豪ドル/10ニュージーランド程度です。推測ですがフィジーでも10 FJD程度かと思います。 *2 一部の銀行では特別のキャッシュカードを別途作成すると、米ドルに限って現地ATMでそのまま引き出せます。シティバンク銀行の「外貨キャッシュカード」、ソニー銀行の「MoneyKitグローバル」などが該当します。 *3 2008年10月からの豪ドルの急落では、世界的に豪ドルが激しく売り込まれたため、豪ドルはフィジードルに対しても値下がりしました。
その他の回答 (2)
- pelagicus
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単に、フィジードルの現金に両替するだけでしたら、香港上海銀行で取り扱ってますよ。宅配サービスもあるので空港に行くよりも楽だと思います。
- 中京区 桑原町(@l4330)
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来年になったら1$が40円になってるかも知れませよ 使う時にこまめに両替する方が得です。 中国に3ヶ月連続で滞在した時は2~3日毎に替えてました。 為替は常時変動してるので、この方が最終的に得になります
補足
早速の回答ありがとうございます。 補足で質問させていただきたいのですが、小さな国の通貨を取り扱うのは(または両替するのは)空港の銀行などに行かないと日本では換金できないものでしょうか??