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根本気分 (Grundstimmung) とは何でしょう?

心理学を勉強しております。 双子研究の所で 根本気分 (Grundstimmung) という単語が出てきました。 ネット検索(日本語・英語)してみたのですが、 それらしきものがありませんでした。 どなたか、わかる方いらっしゃいましたら よろしくお願いいたします。

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  • doi3desu
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回答No.1

元々はハイデガーによる哲学用語ですが、心理学分野にも入ってきています。 双生児に関しても、Grundstimmung (根本気分)という用語を使うことがあります。心理学分野で、双生児に関し「根本気分」という用語を用い双生児に関する研究を行ったのは、Kurt Gottschaldt(カート・ゴットシャルト)という研究家です。 次のリンクをご覧ください。 shinri-seikaku http://butsudoujuku.com/shinri-seikaku.htm この中にあるように、 「性格というものがいくつかの層に分けられてとらえられていることがわかる、このような考え方に代表するものとしてゴットシャトルの理論がある。彼は性格が知的上層と内部感情的基底層から構成されていると考え、後者を最も内側から根本気分層、衝動層、興奮層、感情思考層に分けた。そして内側ほど遺伝的既定因が強く、外側にいくほど環境の影響を受けやすいと考えた。」 一般に、癖や習慣、無意識の行動、趣味や嗜好といったものは、遺伝規定性が強い傾向にあります。一般的に、一卵性双生児の性格は似ている部分があるのですが、遺伝が強くはたらく部分と、生まれてからの環境によって作用される部分があり、一卵性双生児でも、似通った部分とそうでない部分が出てきます。これをまとめたのが、ルクセルブルガーという心理学者です。 この研究によると、知能、高次の意志活動は、遺伝よりは環境が強く作用し、一卵性双生児でも異なってきます。逆に、「根本気分」、衝動、欲求などは、環境よりも遺伝が強く影響することが分かっています。この情動の中で最も遺伝的なものが「根本気分」です。 簡単に言うと、内部感情基底層の最も深奥にあり、生後の環境によって変化しづらい根底にある感情部分が「根本気分」といってもよいかと思います。 著書としては、 『心理学』(日本文化科学社 第2版  辰野 千寿 (著), 金子 隆芳 (著), 勝井 晃 (著), 磯貝 芳郎 (著)) 『遺伝と環境』(至文堂 逸見武光 浅香昭雄) などがあります。ご参考までに。

quesjira
質問者

お礼

お礼が遅くなってすいません! 丁寧な回答をありがとうございました☆ 『根本気分』は人間の根底にあり、自らの意志では変えられない部分を示しているのですね、さらに調べてみたいと思います。 ありがとうございました。

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