• ベストアンサー

細胞膜の資料

生物学には素人の質問ですみません。 微生物の細胞膜の電気化学的な特性に関する資料・本を 探しています。 新宿のジュンク堂書店で一通り、生物関係の本を簡単に めくりましたが、見つけられませんでした。 特に、細胞壁の電気化学的な特性に関して定量的な (どれくらいの電界で何が起きるかというような) 説明のある資料にお心当たりのある方がおられましたら、 お教え下さい。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.3

>ただ、その後少し考えて、細胞膜でも脂質二重層の部分とか貫通タンパ(イオンチャネルやポンプ?)という機能が異なる(当然電気的な特性も異なると思われる)構造があるため、そのどこに上記の電界を加えるのか(一様に加わっているとしたらどこが破壊されているのか)を知る必要があると考えました。 Weaverのモデルでは一応、脂質二重膜のところに穴が開くと考えられているようです(穴のところで二重膜の表と裏が綴じて折り返したようになり、親水性基で穴が囲まれる形なる)。 実践的には大腸菌のelectroporationでは、低イオン強度の溶媒(純水)に懸濁して電極の間におき、1 mmの電極間ギャップにつき1.25 kVくらいの電圧をかけます。 菌や細胞は微小なので、どの部分に電圧をかけるというようなコントロールはできません。懸濁液全体に電圧をかけます。

pai3_14
質問者

お礼

詳細なご説明ありがとうございます。 1.25kVと聞いて、そんなに高いのかと思いましたが、考えてみると長さ1mmで単純な1μmΦの 円柱状の純水の中に1μmΦの細菌がいると考えると、細菌と純水が同じ導電率でも細菌の両端は  1/1000で 1.25Vとなり、実際には純水と細菌細胞の導電率比があるので 細胞にかかる電圧はもっと低いことになりますね。 (かなり単純化しているので、桁以上の意味はない数字かとも思いますが) さらにその内のいくらかが細胞膜にかかるという事になると思いますので直接膜に加わる電界は、 静止膜電位や活動膜電位という自発的な電位(数十mV)+α 程度でも 細胞膜に穴が空く可能性がありそうだと思えてきました。 また、今日になって「生体膜表面は負電荷を帯び、タンパク質は正電荷を帯びているため、静電作用が生じ生体膜近傍の環境である緩和な酸性度と静電的相互作用で結合している。」 http://reposit.lib.kumamoto-u.ac.jp/bitstream/2298/460/1/23_102_001.pdf という論文を見つけました。 この説からも、「生体膜表面が帯びている負電荷の静電結合力を打ち消す程度の電界が 外部から加われば生体膜はその結合力を失う」という事が言えそうに思います。 この領域は実際の実験などで確認が困難でしょうから、仮説に仮説を 継ぎ足しているような感じもありますが おぼろげながら、何となく分かってきたような気がします。 本当にありがとうございました。

その他の回答 (2)

回答No.2

それを調べることで何を知ろうとしているのか、何をやろうとしているのかがわからないので、ピントが外れるかもしれませんが、 直接、電界によって細胞膜がどのように影響を受けるかという研究はほとんどないと思います。 >細胞壁の電気化学的な特性に関して定量的な こういう研究は皆無でしょう。 しかし、細胞に外部から遺伝子(DNA)やタンパク質、ある種の薬剤などを導入する方法として、細胞に電圧をかけるという方法は非常によく使われています。大腸菌などの細菌からほ乳類の培養細胞などまで広く用いられているelectroporation(電気穿孔法)というやつで、電圧をかけることによって、瞬間的に細胞膜に穴をあける方法です。 電圧をかけることで穴が開くのだろうということは想像がついているのですが、実際に細胞膜がどのような挙動を示すのかということに関しては、直接的なデータはありません。しかし、推測的・理論的モデルはいくつか提唱されていて研究論文もかなりあります。これらの研究が、電解における細胞膜の挙動の問題に関してはもっとも進んでいると思います。 Google Scholarで「electroporation」を検索してみてください。特に「Weaver」という人が第一人者のようですので、reviewなどを中心に、合わせて検索してみるといいでしょう。 追伸、 「微生物」とはどんな生物をイメージしているのでしょうか? 細菌? 真菌? 単細胞生物? 「細胞膜」の話でいいのですよね? 「細胞壁」とも書いているので。 別物だということは言わずもがな。細胞壁は電界によってダイナミックに変化するたちのものではないと思います。

pai3_14
質問者

お礼

ありがとうございます。 目的については、ご指摘の通り一番重要だと思うのですが 人から依頼を受けている関係で、はっきりとは書けないのですみません。 electroporation については、数ヶ月前に検索したことがあり遺伝子導入の方法として 数十V(だったと思いますが)の電界を加えて一時的に細胞膜に穴を開ける というようなことを読んだ記憶があります。 ただ、その後少し考えて、細胞膜でも脂質二重層の部分とか貫通タンパク (イオンチャネルやポンプ?)という機能が異なる(当然電気的な特性も異なると思われる)構造があるため、 そのどこに上記の電界を加えるのか(一様に加わっているとしたらどこが破壊されているのか) を知る必要があると考えました。 別質問でも各構成要素の比誘電率をお聞きしていますが、 (外部からの)ある条件下で細胞膜の両端にどんな電界の分布がされるのか 電気的なシュミレーションをかけたいと思っています。 微生物の種類は細菌です。 (グラム陽性細菌などの細胞壁の厚い細菌はまた別の 検討をしなくてはいけないのかなどと考えていたので) 細胞壁はちょっと混同して書いてしまいました。 electroporationでもう一度、じっくり検索してみようと思います。

noname#160321
noname#160321
回答No.1

細胞膜→動物、植物、菌類などどれにもある。昔は原形質膜と呼んだ。脂質二重膜で出来ていることが多い。 細胞壁→植物、一部の菌類にある。セルロース、キチンなどで出来ており「骨格」を維持する為にほとんど動かない。 どちらの事をお尋ねですか? 多分前者だと思います。簡単なところで、 ポピュラー・サイエンス 細胞膜のしくみ―構造と機能 八幡 義人【著】 裳華房 (2008/02/05 出版) 200p / 19cm / B6判 ISBN: 9784785387846 NDC分類: 463 価格: ¥1,680 (税込) などはいかがでしょうか。

pai3_14
質問者

お礼

早速のアドバイスありがとうございます。 そうです。 知りたいのは細胞膜:脂質二重膜の電気化学的な特性です。 比較的絶縁性が高く、イオンチャンネルで細胞内外のイオン濃度の 調節をしているとかまでは分かったのですが、膜の両側に 電界が加わった場合の挙動を定量的に(大体 何Vで何が起きるのか) 知るためのヒントがあればと思っています。 新しい本ですね。早速探してみます。

関連するQ&A

  • 単細胞の細胞膜の帯電

    生物関係初心者です。単細胞(ミドリムシやHeLa細胞)の細胞膜について調べているのですが、細胞膜(外)はプラスもしくはマイナスのどちらに帯電しているのでしょうか? 調べていくと、細胞膜はリン脂質の二重構造によって形勢されており、このリン脂質が特に微生物(おもに細菌)の場合、マイナスに帯電している、とありました。 よく、本や図などでみる細胞膜にはイオンチャネルがありNa、Kイオンなどのプラスイオンが細胞内外に細胞膜を介して出入りするとありますが、どちらもプラスイオンなので細胞膜外はプラスに帯電しているように感じます。 単細胞の細胞膜(外)は結局プラスもしくはマイナスのどちらに帯電しているのでしょうか? 初心者ゆえに簡単な事なのかもしれませんが、教えて下さい。よろしくお願いします。

  • 細胞が死ぬと・・・

    今、高校2年で、生物の授業を取っています。 今、浸透圧の所をやっているのですが、細胞が死ぬと細胞膜は全透性になってしまうと習いました。 どうして全透性になってしまうのですか? 死ぬと酸素が届かなくなるから? でも、酸素が無くても細胞膜のたんぱく質とリン脂質の性質は変らないんじゃ・・・? そもそも細胞が死ぬってなに? 先生に何故全透性になってしまうのか質問した所、 「細胞が死んだら細胞が物質を選んで取り入れたり出したりする必要がなくなるからだよ。」 と言われました。でも、ちょっと私の質問した意図と違う回答です。 後もう少し。 グルコースとフルクト-ス、化学式は同じなのになんで人間が感じる甘さが違うんですか?化学式が一緒だからって性質が同じとは限らないのは分かっているのですが何となく不思議です。 デオキシリボースとリボースは同じ糖なのに何でエネルギーにならないんですか? これらの二つって人間が口にしたら甘いんですか? なんだか沢山になってしまいましたが少しでもご存知の方がいらっしゃいましたら とても疑問に思っているので教えて下さい。宜しくお願いします。

  • 脂質二重膜の水の透過について

    ヴォート基礎生化学第2版とLODISHの分子細胞生物学第五版には 水分子が生体膜を透過する時は生体膜にあるアクアポリンを通る事で生体膜を高速で透過でき、純粋なリン脂質二重層は全く水を通さないと書いてあります。(ex.カエルの卵母細胞にはアクアポリンが発現しておらずアクアポリンを発現させる事で水透過性が増す) 一方、細胞の分子生物学4版には タンパク質を含まない人工脂質二重層の透過性について、水や尿素のような小型で電荷のない極性分子は速度はかなり遅いが脂質二重層を越えて拡散する。人工二重層で調べると、水はNa+やK+のような小さなイオンの10^9倍もの透過性を持つと書いてあります ヴォート基礎生化学第2版とLODISHの分子細胞生物学第五版の方が新しくこちらの方が正しいと思うのですが、分子細胞生物学では水は純粋なリン脂質二重膜を全く透過しないと言っているのに対し、細胞の分子生物学ではわずかながら透過すると書いてあるため混乱してしまって どちらが正しいのでしょうか?

  • 細胞の大きさ

    物理系の研究室で、細胞の光学的イメージングなどをやっているのですが、以下の細胞のサイズを教えていただけないでしょうか。 生物の本を調べたのですが(”組織アトラス”など)、写真があってもスケールバーがないケースが多いのです。 皮膚、筋肉、心臓、肝臓、腎臓、膵臓、など。 多種多様な細胞の集合だと思いますが、表面の細胞又は主な細胞(これでもまだ範囲広いかな)のサイズでお願いします。生物種は、ラットかヒトでお願いします。 また、そういうことが載っている資料やサイトを知っていれば教えてください。 曖昧な質問で申し訳ないですが、宜しくお願いします。

  • 細胞の固定とは?

    高校生物での植物細胞の原形質分離のところで、「固定した細胞の細胞膜の半透性は失われる」と何かに書いてあったのですが、別のところに「物質量の小さい物質や脂質に溶けやすい物質は燐脂質を透過しやすい(単純拡散)」とありました。 水分子が燐脂質の合間をぬって透過するなら、固定しても水分子は細胞の中に入っちゃうのでは? そもそも、固定ってどんなメカニズム?と思って質問させていただきました。 参考になるサイト、本とかでもいいので教えてください。

  • エレクトロポレーションの原理

    工学部で学生やっています。 研究の流れでエレクトロポレーションに携わることになったのですが、 今まで生物に関わる学問を避けてきたため、壁に当たっています。 電圧パルスを印加することによって細胞膜に微細孔を形成して、 その開いた穴からの自然拡散やパルスによる瞬間的な電気泳動によって 導入したい物質を入れているというのは何となくわかったのですが、 1)何で細胞膜に穴が開くのか どういうメカニズムを経て細胞膜に穴が開くのか、 印加したパルスの何が(電流?電界?)起因しているのかが知りたいです。 2)細胞膜ってなんだ 上の質問と被りますが、EPによって穴が開く原因となる細胞膜の組成は何なのか? 導電性なのか、絶縁性なのか 浸水なのか疎水なのか、 物性をざっくりと教えていただけるとありがたいです。 以上2点、まとまらない質問となってしまっていますが、 どなたかご教示頂ければと思います。

  • おすすめの細胞生物学の教科書

    今学校で、分子生物学や細胞生物学の授業でクーパー細胞生物学(東京化学同人)を教科書として使用しているのですが、どうも私には使いにくいと感じています。 例えば、cDNAは逆転写酵素を使ってmRNAからコピーをつくるとしか書いておらず、一本鎖cDNAの合成→アルカリ処理によるmRNA分解→二本鎖cDNAの合成というのが載っていません。結局いつもネットで詳しいところを検索していて、この本が全く役に立っていません。 ほかの細胞生物学の教科書もこういう感じなのでしょうか? もし、クーパー以外におすすめの細胞生物学の教科書や参考書があれば教えていただきたいです。 ちなみに私は農学系の学部なので、植物を中心に学んでいます。

  • シナプス(脳内ホルモン)を介して神経線維を電気シグナルが流れるしくみは

    シナプス(脳内ホルモン)を介して神経線維を電気シグナルが流れるしくみは、単細胞生物の細胞膜と細胞質の情報伝達のメカニズムと大差ない ということは、単細胞微生物も人間の様に電気信号を扱ってるってこと???

  • 細胞関連の分析でお詳しい方お願いします。

    私は現在、大学の研究で、 「細胞内に化合物を導入し、その化合物が細胞内でどういった挙動を示すか」について検討しています。 私の研究室は有機化学や合成化学が専門なので、 こういった細胞を扱う研究は私が研究室では第一人者です。 ほとんどノウハウのない状態でここまで続けてきました。 化合物は本来、細胞膜を透過しないのですが、なんとか細胞内に入れ込むことに成功し、 その化合物を取り出すことも達成しました。 化合物は構造を維持されており、実験方法は確立しつつあります。 しかし、細胞内に導入できる「量」というものがとても微量で、 細胞溶解液から化合物の状態を分析したいのですが、細胞の内容物に埋もれてしまって容易に確認できません。UV-visで分析していますが、ピークが小さすぎてノイズで隠れてしまうのです。 細胞内導入の方法はたくさんありますが、色々試した結果、唯一といってよいほど簡便で優れた方法が現行の方法です。 導入量は増やせないという問題を抱えながら、目的を達成するにはどんな工夫ができるでしょうか? 私は、 大型のウェルに大量に細胞を培養→化合物を導入後、回収→細胞溶解し、精製→濃縮し、分析 という方法が見込みがあると考えています。 どうでしょうか? どうしても考え方が化学なので、生物専門の方の意見が聞きたく質問させていただきました。 お願い致します。

  • 脳科学とか精神薬理学専門の本屋おしえてください。

    東京で脳科学とか精神薬理学専門の、種類がある本屋さんおしえてください。 新宿のジュンク堂書店がビックロになってしまい、 質の高い本を見つけられないんです。 宜しくお願い致します。