私がそのような立場に立つというわけではないのですが、地球温暖化という現象については今でも根強い否定派があります。その動機は、経済活動を抑制されたくないという、実利的な理由が多そうですが、それでもそれなりの根拠を持っています。
確かに、二酸化炭素の排出はいかにも悪そうだし、メカニズムもデータも説明されると納得してしまいます。しかし、実はデータ・メカニズムともにまだ不十分な部分が多いのです。
例えば、データに関して。地球の平均気温というのは一体どうやって測るのか。観測ポイントは現実には先進国の都市に集中しています(ここで注意すべきはヒートアイランド現象と地球温暖化は別の現象であることです)。さらに、温暖化傾向が認められるといっても、ここ数十年のことです。そして、それ以前はむしろ寒冷化が指摘されていました(二酸化炭素排出の増大は数百年前からです)。
また、メカニズムについても、逆に寒冷化を引き起こすエアロゾル(これも公害物質)の存在が指摘されています。さらに、むしろ太陽活動の影響のほうが断然大きいのではないかという推測も成り立ちます(推計ですが、有史以来、数度程度の気候変動は何度もあり、実際、17世紀にはテムズ川が凍るほどの寒冷化が進行し経済も停滞、危機の17世紀として知られています)。
まあ、状況証拠は圧倒的に温暖化に有利ですし、メカニズムがハッキリしないからといって手遅れになるのを待っていいということはないのですが、こういう立場もあります。
都立大の三上岳彦教授なんかがこんな感じのことをいっていたかと思います。
お礼
こんなくわしいデータを送ってくれてありがとうございます。^0^ またおくってください。