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親に介護事業を継げと迫られ悩んでいます
親が介護事業を営んでいます。 まだ起業5年程度ですが、デイサービスから始まり、ショートステイ、老人ホーム、と急速に事業拡大し、そして今度は高専賃を始めようとしています。 が、ここで新規融資を受ける銀行から「保証人は問題ないが、後継者を決めて紹介してほしい」と文書化前提の条件が付けられたそうです。 親は今年66歳、完済まで社長を続けられるか分かりません。 既存分も含めた融資合計は5億を越え、今のキャッシュフローでいけば10年前後に完済し、その後は繰越金が増えていくだけと言っています。 親から子供達に対し「誰か跡を継いで欲しい」と迫られており、早急な結論を求められて困っています。 子供は3人で、長女、次女、私が末っ子の長男ですが、全員実家を出ています。 長女はサラリーマンの妻、次女は公務員と結婚し自身も公務員、私は大手IT企業のサラリーマンで既婚子供2人です。 次女は公務員ということもあって、全く無関心です。 親の思いは、がんばって事業をここまで大きくした、このまま他人の手に渡すのはとても惜しい、ということです。 事業そのものは大変順調で、どうしても結論が出なければM&Aで大手に買収してもらう道を探るようですが、まだ初期投資分を返済している段階で売却する企業価値と、誰かが継いで20年後になった時の企業価値を想定してやはり惜しいという思いが強いようです。 こちらはいちサラリーマン、企業経営や介護業界の経験も知恵もなければ決算書も読めません。 引継ぎに数年かけるとしても、どこの馬の骨かも分からない二代目に、多くの従業員がついてくるとは思えません。 そこへきて数億円という借金のレベルに現実感も自信ももてず、とても今の生活を捨てて跡目を継ぐ気にはならなのが本音です。 また、私には障害を持つ子供がおり、子供の事だけで手一杯の妻は今のままの生活を望んでいます。 が、親の気持も痛いほどよく分かり、どうするべきか結論をだしあぐねています。 同じような経験のある方、このような問題に携わったことのある方、介護ビジネスに詳しい方、何らかのアドバイスいただけませんでしょうか。
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事業をついで10年になります。サラリーマン経験もあります。 まず経営の世界では、息子(娘)であるということは信用として有利です。銀行や取引先も、よほど実績のある番頭(社長と苦楽を共にした従業員)でなければ、なにも知らない跡継ぎの方を信用します。従業員にしても、よほど人望のある従業員がいない限り、経営のことなど考えていませんので、跡継ぎがいて今後20年(出来れば退職まで)自分の職場がなくならないだけでもかなり安心して仕事をしてくれるものです。 起業5年程度と言うことですので、そのような番頭レベルの従業員はたぶんいないでしょうし、急拡大している会社ならなおさらです。 また私のサラリーマン経験からいえば、経営の仕事はまったくの別物ですが、きちんと勉強し油断をしなければ、やたらに難しい世界でもありませんし、なにより全てを自分の判断で決められるのが魅力です(その分、責任は重くなります) 障害をお持ちのお子さんがいらっしゃるということですが、経営者は時間に縛られているのではないで、サラリーマンより子供と一緒に居る時間を増やすことも可能です。 前職は医療関係でしたので、介護や医療の世界は、IT業界に比べれば法律に縛られた世界だということは知っていますが、それでも会社(医療法人)を大きくししたドクターや社長を何人も知っております。 高齢者社会になるのは間違いないのですから、前途が暗いということはないでしょう。 会社を経営するということは、従業員の生活を保障し、雇用を創出し、サービスや製品で社会に貢献する仕事です。負担やリスクも大きいですが、とてもやりがいがある仕事だと思います。 ただし2005goo様が介護という仕事や、経営という仕事そのものに、魅力を感じなければ跡を継ぐべきではないと思います。 キャッシュフローだけで見て5億の融資などそれほどたいした金額ではありません。 10年で完済できる予定なら現時点ではすごく優秀な会社でしょう。 借り入れだけで5億でも、売り上げも同じぐらいあるでしょうし、また総資産との貸借から見ると、別の見方もできるでしょう。 サラリーマンでも株取引をしている人なら、決算書ぐらい読めますのでその辺は勉強すれば大丈夫です。逆に決算書を読めない経営者などいっぱいます。 実をいうと親の気持ちというのが一番厄介です。 私の周りの跡取り息子は、跡を継いだ後のほうが悩んでいます。それは経営方針が親とかち合うからです。 特に1代で会社を大きくした創業者は、自分のやり方と1つでも違うと口を出したくなるようです。 いくら息子でも考え方はおなじではありませんし、親が無くなった後の20年間の経営を考えれば、当然「今」やるべきことは変わってきます。 しかも説得する際に、「親父が死んだ後のことを考えているから、意見が合わないんだよ!」とは言えませんしね。 私自身は自分の経験も含めて、経営って大変だけど面白いよ。こんなチャンス2度とないよ。といいたいです。 少なくとも熟考してから経営者になると決断したなら、後悔することはあまり無いと思います。
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- phj
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No3です。 おれいありがとうございます。 >何だか意外と心配するほどでも無い、と勘違いしてしまいそうですが、熟考したいと思います。 そうですね。責任の重さややるべきことを考えると、けして楽なことではありませんし、リスクもあります。ただ、サラリーマンからの視点で見るほどは壁が高くないということをいいたかったのです。 私どもの業界でも、異業種から跡継ぎのために戻ってくる後継者はいっぱい居ますので。。 >ほとんど休み無しで仕事に出ているようです。そんな姿を見ている従業員が、きっちり休みをとる二代目についてくるか?という心配もあります。 企業本来の姿というものを考えると、社長がワンマンですべて決めるのは危険です。社長が突然倒れたら、翌日から会社が運営できなくなる恐れもあるからです。 本当のことをいうと、ワンマンで毎日誰よりも働く社長って邪魔ですよね。社長が帰らないために、サービス残業を強いられる中小企業は良くあります。それでなくても、本来は権限を下のものに段々まかせるようにして、自分に何があっても、会社が存続するようにする必要があります(それが利用者様への責務です) また経営者の仕事は極端にいえば、会社を存続させ利益を上げることです。世の中のすべてをヒントにして24時間頭を使っているのです。 ですので、従業員から見れば「社長(会社)元気で、留守がいい」のです。みんながのびのびと仕事が出来る環境を作りつつ、会社の行くすえが心配ない、給料がそれなりに満足できる、なら社長が会社に来なくてもほとんどの従業員は気にしません。 なにも創業者と同じスタイルである必要はないです。従業員が安心して仕事に打ち込める環境を作れればいいのです。 >一番のネックは家族ですが、障害を持つ息子のこともあって、環境を変えたくない妻は実家にはついて行くつもりは無いようですが、私が単身で行く分には考える余地があると言っています。 私にも子供がおりますので、その点は良くわかります。しかし経営者になれば、自分の環境を自分で作ることが出来るようになります。 極端な例でいえば、自分の事業の一環として、障害を持つ子に最高の環境を与える事業だって出来るかもしれません。 まあそこまでは無理でも、成功すればサラリーマンでは考えられないぐらいの所得を得ることも出来ますので、家のローンなど些細な金額といえるようになるでしょう。 そうそう親の話しで言えば、どうもたたき上げの創業者は自分の子供であっても、最初の給料を渋る傾向があるようです。 20代で跡継ぎならともかく、30半ばで役職などを捨てて跡継ぎになった後継者は結構不満に思うようです。(それが元で後を継がないことにした人も多いと聞きます) 親と給料の話をするのはいやなものですが、2005goo様も家庭がある方ですから、そこはビジネスライクに交渉しましょう。 話をしているうちに、親が跡継ぎへの権限委譲をどのように考えているか分かるようになりますので、その時点で「跡を継がない」と判断することもありえます。 参考になれば幸いです。
お礼
細かい点までアドバイスありがとうございます。大変参考になります。 今の収入は会社が大手ということもあり同じ世代の世間一般と比較しても悪くなく、確かに親より同じ収入は約束できないと遠まわしに言われております。 一人だけなら別ですが、やはり家族にとって給料の話は非常に大きな話ですので、親によく具体的な話を聞いてみたいと思います。 介護現場の低賃金についてはよく新聞等で目にしますので、従業員の現状も知っておきたいと思います。
- papabeatles
- ベストアンサー率15% (316/2083)
株式会社にされて、その株を質問者様が持っているという形でよいと思います。会社の中でパートナーになられる人物を見つけられて将来の社長と決めることができると思います。
お礼
今現在株式会社ですが、私自身は株主ではありません。 後継者の明示についての融資条件は、名前だけではなく実務として専念することが求められているため、やるなら後継者として覚悟を決めるしか無いような状況のようです。 アドバイスありがとうございました。
- dai-ym
- ベストアンサー率22% (848/3824)
中小企業の後継ぎとして経営を勉強しているものです。 >既存分も含めた融資合計は5億を越え、今のキャッシュフローでいけば10年前後に完済し、その後は繰越金が増えていくだけと言っています。 会社を続けていけばいろんなことでお金が必要になります。 すべて何かの設備投資で借りたものだとしても、その設備はいつか買い換える時期が来るものです。 その時にまた借金をすることになるでしょう。 元々企業は他人のお金を上手く使って大きな仕事をすることが多いので一般家庭のように借金が悪いものでは無いですが、自分のリスクを考えると怖いものです。 まずはそういうリスクと向き合えるかどうかです。 >引継ぎに数年かけるとしても、どこの馬の骨かも分からない二代目に、多くの従業員がついてくるとは思えません。 これはそんなことないですよ。 まず中小企業は株の問題も有り身内の人間があとを継いでくれることが一番スムーズになります。 下手にM&Aなどされて今の社員がどうなるかわからなくなるよりも、二代目が継いでくれた方が良いんです。 二代目が遊んでばかりならそりゃついてきてくれませんが、しっかり働いてくれれば異業種から来てくれた二代目を歓迎してくれますよ。 ただ、経営者になるには家族の協力が不可欠です。 奥さんが今のままの生活を望まれているのなら少し厳しいかもしれません。 しかも自分自身もやる気が無いとなればなおさらですね。 長女の旦那さん、または長女の方自身は経営に興味が無いのでしょうか? そのあたりもしっかり兄弟で話し合うことも大事だと思います。 最悪はM&Aでなく今いる社員の中から社長を選ぶと言う方法もあります。 この場合、お父様の全財産はその人に受け継がれると考えた方がいいでしょうが・・・
お礼
介護施設ですので、年月が経てばあちこちに修繕や追加の設備投資が必要になるのでは?ということは素人ながら思っていました。 人を預かることも思えば、他にも衛生面、安全面、対面問題等、リスクは非常に多い業種だとも思います。 責任者としてそれらに向き合えるか?というと、そのような覚悟は今の自分にはありません。 身内の人間が跡を継ぐことがベターという点、とても参考になります。 一番のネックは家族ですが、障害を持つ息子のこともあって、環境を変えたくない妻は実家にはついて行くつもりは無いようですが、私が単身で行く分には考える余地があると言っています。 ちなみに現在はローン返済中の持ち家に暮らしています。 しかし、サラリーマンの単身赴任と違い、この先10年以上というスパンで家族と離れて暮らすのなら頑張る意味も薄らぎ、ほとんど自分で住むことの無い家のためにローンを払い続けるモチベーションも維持できそうにありません。 長女の旦那さんは民間企業のそれなりの役職になっているため、父も打診しましたが、あえて辞めるつもりは無いようです。 長女は、経営に興味は無い様子ですが、長女としての責任を感じてやはり私と同様悩んでいます。仮に継ぐことになれば、長女の家庭は離散することになってしまうため、あまり現実的では無いと思っています。 アドバイス参考になりました、熟考します。
- cubetaro
- ベストアンサー率24% (1289/5171)
自分が、事業の内容に(少しでも)興味があるかがポイントだと思います。 何の興味もないのに、引き継いでも(モチベーション的に)ムズかしいかなと思います。 本気で引き継ぐとしたら、その会社に入り、一社員として現場で働く事をオススメします。父親が引退するまでの数年の間でも、現場で汗水流せば、社員の気持ちも分かるし、みんなもついてくると思いますヨ。その間に経営学を学べば良いかと思います。 (知り合いの社長が、そういう流れで会社を引き継ぎました)
お礼
経営というものには多少の興味はありますが、介護業界に興味があるかと言われると全く関心が無いというのが本音です。 仮に継ぐことを想定すると、たしかに現場の平社員から始めることが筋だと思っていますが、結局今の安定した生活を投げ打って苦労する価値があるのか?という疑問が解消できないでいます。 アドバイスありがとうございました。
- R48
- ベストアンサー率24% (683/2741)
事業拡大のために資金を借金によって調達するということですよね。 法律がちょっと変わっただけで、収入がかなり変わる業界だと聞いております。 経営経験のない、IT系のサラリーマンが手出しするには敷居が高いと思います。 私がその立場なら拒否しますね。 それに同族は今の世の中歓迎されません。 ご自分の家族を第一に考えてくださいね。
お礼
おっしゃるとおり、介護保険等の法改正で振り回されっぱなしと言っていました。 変化の無い業種など無いとは思いますが、やはり自分には荷が思いと感じます。 アドバイスありがとうございました。
お礼
父は息子の私から見ても大変優秀で、発想力もあり、人望を集める人柄もあります。よって、ご指摘のとおり従業員で片腕と呼べる、あるいは番頭のような存在はいないようで、悪く言えばワンマン企業だといえます。 仮に私が入ったとしても、父と意見が対立するどころか、ただただ教授してもらうばかりの光景しか浮かびません。 親族が跡継ぎになるという信用の背景や、融資額もそれほどたいした額ではない、という点大変参考になりました。 子供との時間を増やせることも可能という点も意外ですが、父は単に仕事好きのせいだと思いますが、ほとんど休み無しで仕事に出ているようです。そんな姿を見ている従業員が、きっちり休みをとる二代目についてくるか?という心配もあります。 何だか意外と心配するほどでも無い、と勘違いしてしまいそうですが、熟考したいと思います。