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007ワールドイズノットイナフについて
長い間、冒頭の話の展開が分かりにくく悩んでおります。 なぜボンドがスペインの銀行に金を受け取りに行くことと誘拐された石油王の娘(S・マルソー)の解放、身代金と関係あるのかイマイチ分かりません。 どなたか解説してください。
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冒頭の部分だけでは、謎を残すストーリーになっています。特にワールドイズノットイナフは人間関係や心理描写がイマイチなのでアクションはともかく、ストーリーが弱い!という意見も結構ある様です。 石油王の娘であるエレクトラが以前誘拐され、父親であるキング氏が直接交渉しようとした身代金を、取り返す役割をボンドが命じられたのだったと思います。 なので、カネだけは手に入れたいテロリスト側が手を回して、妨害すべくボンドを襲おうとしたので、察知したボンドに始末されてしまったのです。 ここまでが、倒れた男を利用して、窓からカーテンを使ってスルスルと地上に降りる場面ですね。 そして、MI6に戻って上司のMの前でキング氏に返金するも、細工がしてあった為に爆発が起こり、キング氏は死んでしまいました。 混乱の中、テムズ河に怪しいボートがあったので、追跡するも、追い詰めたところで、その女性はキング氏の爆殺を見届けるも、逃げ切れない事で任務の失敗を感じた?のか、雇い主からは逃れられない旨を呟いて死んでいったのです。 結局は、誘拐されたエレクトラは身代金が渡ってないのもかかわらず開放され、キング氏が殺された事から、ボンド(というかMが)がエレクトラは保護する対象人物でありながらも、怪しいと思ったのです。 後で判明しますが、ストックホルム症候群(誘拐や人質になると、極限状況のうちに犯人と人質が心を通わせる)になったエレクトラが、犯人の言う事を聞いて、父親を殺すことで石油の権利を奪う目的もあったと分かるのです。 このあたりは文章で書いてもややっこしいですが、本編ではサラリとスルーしてるので、結果的に犯人とエレクトラの精神的な繋がりがイマイチ伝わらず、頭部に銃弾が残った為に痛みを感じない犯人の不気味さも観客には伝わらないのだと思います。 ここからは私の個人的な感想えすが、80年代までの007だと、もっと人物を描いていたので、感情移入できましたが、ここ15年の007はアクションが派手過ぎ&有り得ないシーンが多く、人間関係や悪役のキャラが立たない気がしますね。 余談ですが、89年の作品である、007消されたライセンスはストーリーが分かり易いし、かなり感情移入できる作品ですよ。
お礼
ようやく謎が解けました。 わずか20分弱の間にこんな展開があったのは驚きでした。 それでも理解しにくいストーリーですね。 製作サイドももう数分時間を延ばしても良いから分かりやすくして欲しかったです。 P・ブロスナンのボンドは好きなのですが、段々ストーリーがあちら立てればこちら立たずのものになってしまったのが残念です。 この作品も監督、キャストは豪華なのにストーリがわかりずらくて残念でした。 「消されたライセンス」も見ましたが、確かに当時アメリカの麻薬問題は深刻でしたがちょっと暴走気味かなとも思いました。 実際「内政干渉」だなんて言われてしまいましたよね。 私も「ユアアイズオンリー」以来ずっと劇場で見ているので、D・グレイグの次回作「慰めの報酬」には期待してます。 「カジノロワイヤル」もかなり異色の作品でしたが良かったと思います。 どうもありがとうございました。