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金枝篇

私は高二です。「交響詩篇エウレカセブン」というアニメに度々登場した、「金枝篇」という本についてなのですが、興味があったので読んでみようと思いました。 そこで、二つ質問です。 一つ目。内容的に、とても難しいものなのでしょうか。 二つ目。一番安値の文庫本はどこのものなのでしょうか。 ご回答、よろしくお願い致します。

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  • dxdydzdw
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回答No.2

私も金枝篇を読んだのはあなたと同じ、高校生の頃でした。岩波文庫の五巻本で、一度第一巻で挫折しましたが、数ヶ月後にもう一度最初から読み直して完読しました。 一つ目の質問に対しての答えは、ですから、「決して高校生に読めないほど難しい書物ではない」です。ただ、学術書ですから言い回しは独特なものがあり、堅い印象はぬぐえません。しかし、呪術の体系について非常に興味深い事例が満載されており、その内容だけでも十分に読む価値があります。私は五巻本の一巻目、二巻目には一冊あたり数日かかりましたが、三巻以降は一冊一日で読み上げてしまいました。それほどおもしろかったのです。 二つ目についてはAns.1様が非常に詳しいので譲ります。ちくま版が現在では一番良いかもしれませんが、もし手に入るのなら岩波版も良いですよ。国書刊行会のは、一冊一万円超のが何冊もありますので、私も手を出しかねています。 がんばって読んでみてください。それだけのものは得られます。

その他の回答 (1)

回答No.1

 こんにちは。  いいですね。私も諸星大二郎さんの『暗黒神話』や『孔子暗黒伝』から、その背景となっている歴史、民俗、神話等の探求をしたこともありました。その傾向は30年を経過して尚継続しているといえます。  それはともかく、この本は民族学(日本で言われる民俗学は広義の民族学に含まれます)の不朽の名著とも言われていますが、その評価の割には日本版の刊行点数は多く在りません。  現在割合容易に入手出来るものは3種類あります。 1.岩波文庫版5巻本。 http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?nips_cd=9840076078 2.『初版金枝篇』2巻本。 http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?nips_cd=9976623135 3.国書刊行会版4巻本 http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?nips_cd=998098483X  3は高額ですし、文庫版ではないので質問の主旨からは外れます。残るは2種類。  そこでこれらの本の内容の問題になります。これは岩波版の第1巻をひもとくと判りますが、著者のフレイザーは自身の研究が進むに連れ、新たな部分を書き足して刊行し直しました。結果として『金枝篇』には、初版、第2版、第3版(最終版)の3種類が存在しています。  数年前に国書刊行会版の刊行が始まった時、読書の世界ではこれはかなりの話題になりました。今まで翻訳されていない第3版の完訳を目指していたからです。  一方、日本での普及版である岩波版は第2版の翻訳で、これには初版の前書き及び第2版への前書きが共に収められています(どちらもかなり長く、図書館から借りていた私はここだけしか読まずに返却しました。この本は自身で買って読むべき本だと思います)。第2版を刊行するに至った理由も記されていて、ここから第3版がその(一応の)最終到達点だったことが察せられます。  で、筑摩書房版は言うまでもなく初版の訳ということになります。  実は書店側の在庫の状況を見ると岩波版第1巻は既に新刊では品切れのようです。 http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?nips_cd=9840076035  内容としては、ある地域ではこれこれこのような儀式や習俗がある。それと類似したものはどこそこにもある。といったデータの提示に始まり、何故そのような共通する事象が地域を越えて存在するのか、それらの本質は一体なんなのだろうか、といった考察が続きます。実のところ本文をほとんど読んでいない者がこれ以上を言えるものではありませんので、こちらに関しては次の回答をお待ちください。  私としては在庫や予算の事情もあるし、5巻本は長大でもありますから、入門篇として初版を読んでみてはどうかと感じます。 

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