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動詞の未来形
ずっと疑問に思っていることですが、英語の動詞にはなぜ未来形がないのでしょうか。 他の言語には、昨日、今日、明日といった時を表す語が文中にあれば、動詞は変化しなくても、過去、現在、未来を表すことができるものもあります。 英語の動詞には、現在、過去、完了形を表す過去分詞形はあるのに、なぜ未来形だけがないのか不思議です。よろしくお願いします。
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>ずっと疑問に思っていることですが、英語の動詞にはなぜ未来形がないのでしょうか。 > 英語の動詞には、現在、過去、完了形を表す過去分詞形はあるのに、なぜ未来形だけがないのか不思議です。 ○ 言語学的に考えると、実は英語には「時制」は2つしかないのです。「現在」と「過去」の2つです。 (1) He studies Englsih every day. (2) He studied English yesterday. ○ 私たちが普通「未来(形)」と言っているのは、正確には「未来のことを推量している現在(形)」なのです。「現在完了(形)」と私たちが呼んでいるものも、正確には「完了を示している現在(形)」と理解しなければいけません。 (3) He will study Englsih tomorrow. (4) He hasn't studied English yet. ○ (3)と(4)の英文のように現在の「時制」でありながら、さらに別の意味(未来の推量や完了の度合い)を表す場合には、「will」や「have/hasn't」のような助動詞をつけると理解して下さい。 ○ したがって、2つしかない「時制」を表す「過去(形)」と「現在(形)」だけを特別なつづりを用いて表すことは、言語学上においては、ある意味当然のことだと考えられます。 ○ ご参考になれば・・・。
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他の言語と言ってもドイツ語でも未来形はありませんよ。それに、ドイツ語は英語と違って過去形も次第に使われなくなる傾向にあり、現在完了で代用する場合が多いです。 ロシア語だと、「相」というのがあって完了体の現在形は未来表しているとも言えます。 フランス語には確かに未来形がありますね。しかし、aller+不定法が使われる場合が多いです。ポルトガル語だと、未来のことでも特別強調しない限り現在形を使うのが普通です。
お礼
回答ありがとうございました。 多くの言葉を知っていらして、見方も違ってくるのでしょうか。
- trgovec
- ベストアンサー率52% (2538/4879)
#4さんの考えに同意するところがあります。つまりまだ起きてないことは予想か推測するしかないわけで、そういう意味は助動詞など他の語に任せる方が合理的と考えられるのです。 また Mr Jones teaches math.「ジョーンズ先生は数学を教えている」のような習慣を表す現在形は今現在に限らず未来にわたっても同じことが行われることを示唆します。予想する必要のない確定的な未来は現在形で代用できるのです。 実際今日の印欧系言語で本来の未来形をもつものはほとんどなく(未来形があるように見えても実際は不定詞と助動詞が結合したものです)、「望む」「なる」「義務」の意味の動詞を助動詞として使うものがほとんどです。 今日では使われない古典ラテン語や古典ギリシア語には未来形がありました。しかし使われなくなったということは話者は現代語のような方法を選んだということです。 最後に余談ですが、古英語にはたった一つ未来形を持つ動詞がありました。それは be ですがこれにはトリックがあります。現代語風の綴りに改めて書くと I am twenty now.「私は今20歳だ」 I be twenty-one next year.「私は来年21歳になる」 ここでの be は「なる」という意味です。実は形は現在形ですが「なる」は英語でも日本語でもそれ自体未来をあらわす動詞です。やはり厳密な意味の未来形はなかったのです。
お礼
具体的な例をありがとうございました。 自分でも調べ直してみたいと思います。
- taked4700
- ベストアンサー率37% (777/2050)
あくまで印象と言うレベルの話ですが、英語は、きわめて視覚性の高い、つまり、視覚で物事を捉えて、それを言語化しているもののように感じています。そうすると、過去や現在のことは、現実に見ることができる、または見ることができたわけで、それを表す語があるのは自然なことです。未来のことは、現実には見ることができないわけで、それを現在に引き寄せて、現在から見るとどんなことが見えるかと言うことで、予定とか意思として、will,shall, be going toなどを使うようにしているのだと思います。 未来形と言う活用を持つ言語のことを自分は知らないのですが、世界がすべて運命によって動くと言うような世界観を持っていれば、過去、現在、未来は全て平等に扱われるでしょうから、動詞の未来形があっても不思議はないでしょうね。
補足
>世界がすべて運命によって動くというような世界観を持っていれば、過去、現在、未来は全て平等に扱われるでしょう 「世界がすべて運命によって動くというような世界観」とは? 「時間」とは? 「時間」とは、数直線上に並べてしまえるような概念なのか。 「過去、現在、未来」を三つ並べては平等に扱うとは? 難しくて分からなくなります。 「我思う、故に我あり」というのを思い出しました。
- Oubli
- ベストアンサー率31% (744/2384)
英語の動詞活用に相当するのは日本語では助動詞ですが、日本語では純粋に未来を表す助動詞は存在しないように思います。さらに、英語で未来を示す助動詞willに相当する単語も見当たりません。それでもコミュニケーションに際して特に不便は感じませんが、そのあたりが参考になるかもしれません。
お礼
ありがとうございます。
- sanori
- ベストアンサー率48% (5664/11798)
とりあえず、ここまでたどりつきましたが、 http://itre.cis.upenn.edu/~myl/languagelog/archives/005471.html Quite clearly, the inscription intends to assert the existence of the Almighty in the past, the present, and the future. If there were a future tense of be, those who chose the wording would have used it. But they couldn't, because there isn't. (be動詞の未来形は)なかったから使えなかった。 だそうです。(笑) こちらの「Further Tenses」の表を見ると、 http://en.wikipedia.org/wiki/Grammatical_tense インド・ヨーロッパ語族の中で、will のようなものを使っている言語と、動詞の未来形がある言語とがあるようです。 歴史的に、もうちょっとさかのぼらないといけないようですね。
お礼
調べてくださってありがとうございました。
補足
英語のサイトで私には中身を理解するのに時間が掛かりそうです。 未来形がない理由も書かれているのですね。
- snowplus
- ベストアンサー率22% (354/1606)
未来を表すという事は不確かな事でもあるからではないでしょうか 現在形や過去形は事実を述べるのではっきりといえます 未来は必ず起こるとはいい切れないのでないのだと思います
お礼
回答ありがとうございました。 あらゆる言語について、同じことが言えるのでしょうか。 ご意見を参考に、考えてみたいと思います。
お礼
英語には、現在と非現在の二つしかないらしいことを別の方からも知らされました。丁寧な回答をありがとうございました。
補足
無いものは無い。つまり、未来形というものが無いから「無い」のですね。そうすると、理由を求めること自体が無意味になりますか。 現在を表すのが現在形で、非現在を表すのが非現在形(過去形)でいいのですね。