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ASEANはどの程度まで統合されるか

EU と ASESAN を比べたときに言われることは、 地域内の多様性だということでした。 宗教 経済力 言語 バラバラだから、 統合するとなると EUよりも難しいだろうと。 それに関するいくつかの質問です。 ■もしもEUのような形で統合されるとしたら・・・ 例えば、共通通貨ができるのは、いつごろになるでしょうか? ■統合することによって、どんなメリット、デメリットが予想されているのでしょうか? 回答をいただけると助かります。 どうぞよろしくお願い致します。

質問者が選んだベストアンサー

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  • omeger
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回答No.2

ASEANとEUは元から性格の異なるものと捉えることもできます。 EUと比べて域内の「国」の文化の均一性は乏しいですが、 例えばシンガポールやマレーシアの国内自体さえも 均一な国民国家というわけでもなくて、 中華系・マレー系・インド系に社会が分かれており、 他の国も大なり小なり民族問題を抱えています。 東南アジアの所得水準は大いに異なりますが、 GDPの大きさで見るとインドネシア・マレーシア・シンガポール・ フィリピン・タイは割と違いが大きくなかったりもします。 アメリカや日本、中国やインドといった巨大な国に対して、 バランスを重視して、小国の利益を擁護すること、 6億人を持つ共通「巨大市場」のメリットを出して、 域内企業や、域内金融、各種域内拠点を育てたい面もあります。 これまで、地域機構や話し合いの場の形成や、 関税障壁撤廃といった面では域内統合は進められてきました。 ただ、東アジア共同体や他のいくつもある地域機構との 役割分担はよく分からなくなっていますし、 域外の国と協力をするならどういった内容かも分かりません。 ASEAN内部でも、シンガポール・マレーシア・インドネシアの間には 微妙な関係がありますし、ベトナムとカンボジアも微妙で、 ミャンマーの軍事政権に対する対応でも問題を抱えます。 共通通貨には、為替変動リスクを抑え交流を活発にする効果はありますが、 前提に活発な域内交易、均一性の高いインフレ率、 景気変動の連動、労働力の自由な移動といった 厳しい条件が必要になり、さらに景気変動に対処するための 金融政策や財政政策に大きい制約を受けることになります。 象徴性だけで進めようとしても経済的に損害が出てしまいます。 ASEAN諸国の景気には連動性がありますが、 しかし、ASEANの域内交易はまだ十分に拡大していませんし、 国によるインフレ率の違いを解決するのは労苦が大きいです。 中国や日本まで含めるというのであれば、 もっと多くの年数(世紀数?)がかかるかもしれません。

penichi
質問者

お礼

質問した自分に見えていなかった論点まで、 たくさんあぶりだしていただきました。 本当にありがたい回答をいただきました。 ■今まで、アセアン地域はどうだったのか、 ○文化がバラバラ。 ○シンガポールや、マレーシアは国内もバラバラ ○GDP水準は、同グループに属する国家がいくつかある。 ■今まで、統合についてはどうだったのか、 ○まず、EUとは性格が異なる ○それはすでに、FTAの形で行われていた ○象徴だけで進めても、むしろ経済的にソン ■これからどうなのか、 ○巨大市場を作り上げるメリット ○アセアン以外の機構もある。だからいよいその役割を明確にするべし。 ○アセアン内部の国々の対立を克服するべし。 (ミャンマーや、 シンガポール、マレーシア、インドネシアや、  ベトナムとカンボジア) ■経済(共通通貨)について ○為替変動リスクを抑える ○インフレ率を均一にしろ ○景気変動が連動していること ○労働力が自由に移動できること ○金融・財政政策に制約が出る 少なくとも、 以上のポイントがあることがわかりました。 どうもありがとうございました!

その他の回答 (2)

  • tanuki4u
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回答No.3

EU の前は EC の前は EEC そしてのその前は、原子力と石炭の利用団体だったように記憶しています。 独仏の、国境地帯にある 炭田地帯の支配権が 晋仏戦争以来100年近くの抗争のもと。 そのもととなった ルール地方の炭田をどう、合理的に使うかが 欧州統合の礎になっていたかと。 とすると、アセアンも、インドネシアなのか、南シナ海なのか、圧倒的な油田が見つかり、その共同利用のために歩み寄ったり、妥協したりする 歴史的経験の上で 統合される。 という  シナリオが一番妥当かなと思うわけです。

penichi
質問者

お礼

なるほど。 「統合」というアイディアよりも、 その前に「問題」があって、それを解決するために「統合」というアイディアが出てくるんですね。 アセアンをEUのように統合しようという、、、議論は、ずいぶん活発に行われているようでもあります。 つまり、アイディアはすでに、あるように見えます。 EUという、先例があるだけに。 ただし、計画を加速させる要因として、 「油田の共同利用」 などといった、「歴史的経験」が大切なのでしょうね。 ご意見どうも、ありがとうございました!

  • tanuki4u
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回答No.1

共通通貨 現状の枠組みでは作られないと考えます。 世界貿易の決済や金融市場を考えたときに、ユーロが成立する条件は、市場規模として最大の経済規模を誇るアメリカに対する比率の問題があったと思います。簡単に言うと アメリカの市場規模とどっこいの大きさにユーロ圏がなれる見通しができたので前に進めた。 ASEAN圏の市場規模では 中国 インドにも負けるので、共通通貨を作っても実効力が無いと思います。 インドネシアで膨大な石油資源が見つかり、それがASEANを軸に、中国なりインド あるいは日本と結びついて はじめて 共通通貨が視野にはいると思います。

penichi
質問者

お礼

通貨の市場規模という観点が大切だったんですね。 また、インドネシアで石油資源が見つかる・・・など、 いままで 自分が考えても見なかった、アジア圏についての考え方があると思いました。 どうもありがとうございました。

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