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異類について

現在、異類婚姻譚について調べています。 そこでまず「異類」の範囲を自分なりに決めようと思ったのですが、そもそも「異類」という単語・言葉は、いつ、誰が言い始めたのか知っているの方はいるでしょうか? 本や論文を当たってみましたが、異類について定義している方がいらっしゃらなかったので・・・。 よろしくお願いします。

みんなの回答

回答No.2

 たまたま仏教で使われている語が、仏教の指す対象や内容とは別に、別の場面で使われていることが多々ある事はご存じのとおりです。  bko628さんは多分民俗学的な場面でのお話のようです。  通常、学というものは学史があるはずですが、民俗学の場合は拝読した事はありません。  民俗学とか、異人、異界、異類というキーワードでご検索なさるか、図書館レファレンスが必要かと存じます。

回答No.1

「異類」という言葉を、いつ、誰が言い始めたか、ということに答えられる人は、よっぽどの学者さんではないでしょうか。 私にはそこまでの力はもとよりありませんが、知っていることを少しだけ述べますと。 少なくとも、『大方広仏華厳経』(東晋の仏駄跋陀羅〈359~429〉訳)や『阿毘達磨倶舎論』(唐の玄奘〈600~664一説に602~664〉訳)などには既に「異類」という言葉が見られます。 これらの経典をすべて読んだわけではないので、この「異類」が「異類婚姻譚」に用いられている「異類」と全く同じ性格のものであるかどうかは分からないのですが。 ただ、一般に仏教で「異類」と言えば、文字通り「異なった“類”」のことです。 仏陀から見れば、まだ悟っていない菩薩や衆生が「異類」となり、我々衆生から見れば、餓鬼や畜生が「異類」ということになります。 「異類婚姻譚」というのは、人間と精霊や動物との婚姻話ということだと思われますので、仏教で言うところの「異類」ということでいいのではないかと思います。実際、仏教説話集である『日本霊異記』にも「異類婚姻譚」が見られると思います。 少なくとも仏教が中国に伝来した時には「異類」という言葉が作られていた、少なくともそのあたりまでならさかのぼれる、ということだけを参考意見として書きました。 もっと古い中国の古典にもきっと「異類」という言葉はあったのだと思います。経典翻訳の際、中国の古典の言葉が多く仏教用語として取り入れられていますので。 あと、「異類」という言葉自体の定義についてですが、まずは仏教の辞書などを見られては如何でしょう。そこから参考になる書物などもみつかってくるのではないかと思います。

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