「去る」⇒「来る」?「近付く」?
私は関西出身者です。年寄りを中心に「こんな『夜さり』に出掛けたら危ないで」など「夜さり」という語を用いることがあります。
関西出身者として、「夜さり」の意味は分かっています。「夜分」ってことですよね。幼いころは「夜が去るころ≒明け方」と勘違いしていたものです(笑)。辞書によると古語らしいですが、関西では立派に現役です。高知の「よさこい祭り」の語源でもあるそうですね。
さて、それはともかく、手元の辞書によると「夜さり」の意味として、
>(「さり」は、来る、近付くの意を表す動詞「去る」の連用形から)「夜になったころ」。
とありました。
意味自体はよいのですが、私は「夜さり」とは(先述の子供のころは除いて)「夜更り」(夜が更ける)ということだと思っていました。「更る」で「さる」とは通常読みませんが、例えば「更に」(さらに)や「更科」(さらしな)などとも読むからそこから来たのかも、と一人勝手に納得していました。でも、辞書に「去る」から来たとあるのだから、まあそうなのでしょう。
それよりも気になったのは、そもそも「去る」には「来る」や「近付く」という意味が本当にあるのでしょうか?普通とは逆の意味ですよね。
ちなみに、同じ辞書の「去る」の語を見ても、そのような意味は載っていませんでした。
「来る」や「近付く」という意味で「去る」を用いる例で、「夜去り」以外のものがあればぜひ知りたいと思い、質問した次第です。よろしくご教示のほどお願いいたします。
お礼
回答、ありがとうございます。 そうですか、どちらも間違いではないのですね。 すっきりしました、ありがとうございました。