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ブレードランナー セピア写真
語りつくされている「ブレードランナー」ですが、デッカードがユニコーンの夢を見るシーン。ピアノの上には無数のセピア色の写真が飾ってあります。レオンやレイチェルの事例から、写真を持つのは、「記憶」を持ちたいレプリカントの特徴だと解説できると思いますが、デッカードのピアノの写真は、デッカードの子供の頃とかではなく、やたら古めかしい(100年ぐらいたってる)のですが、これは、どういう解説が可能でしょうか?。デッカードは100年ぐらい生きているとか?。この件について、有力な解説が見当たらないのですが、あれば教えてください。
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勝手な私的解釈ですが、私はあの映画全体に漂う トーンの暗さに合わせて、写真がたとえ新しく写されたものだとしても、あの時代ではモノクロームやセピアカラーのものを 写すというのもブームとして再燃しているのかも?と 感じてました。音楽、映画のトーン自体に カラー写真よりモノクロやセピアのほうが合うから、とか 「ノスタルジー」「郷愁」を感じる演出には そっちのほうが良かったからではとか。 理由は、後付なのかと思っていました。
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- m-tahara
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これまた個人的な解釈になりますけれど、あの写真は自分が人間である、とデッカードが疑わないための一つの証拠としてタイレル社が与えていたものだと思っていました。 古い写真や記憶を持っているのだから自分の過去は確かに存在している、と。
お礼
ありがとうございます。 なるほど、タイレル社が与えたと。 そうすると、レイチェルの子供の頃の写真(タイレルの姪の写真)もそうですね。タイレルに与えられた。 「メメント」のメモや写真と同じですね。それが、ウソであろうと、本当だと信じている。うすうすウソと分かっているのにウソだと自分の存在が危ぶまれるから自分を騙し続ける。 キリスト教信者にとっての「聖書」とも似ている。
- yoko42
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デッカードもまたレプリカントであったために、レオンやレイチェル同様に写真に愛着を持ち、アパートにはたくさんの写真があったが、最近のものやカラー写真はなかったという説があります。 デッカードがレプリカントか否かというのはいろいろと解釈がありますが(監督はレプリカントだと明言してるそうです)、写真が古いということについては、上のような考え方もできるかと思います。
お礼
ありがとうございます。デッカードがレプリカントという意図はわかるのですが、どうして古い写真なんでしょうね。 まあ、自己の存在をの不安を解消する目的で写真を集めるなら、自分の写真だけでなく、おじいさんやおばあさんの写真まで飾って、「3代遡っても人間だ」とすれば、より確かな安心につながるのかもしれません。
お礼
ありがとうございます。私もそんな気がしてきました。 得てして語りつくされた映画は、後付の解釈が拡大している事が多いですものね。スコットは、フィルムノワールにこだわっていて、未来映画というより、常にレトロな映画を参考にしていたと言います。アールデコ調のビルということで、ニューヨークのクライスラービルを使いたかったそうですし、最後の決戦もブラッドベリビルという古めかしい建物の雰囲気にこだわった。ピアノのシーンがノスタルジーをかもし出すために特につながりが無くてもセピアの写真を飾る可能性は充分あると思われます。