マレーシア独立の歴史

質問

マレーシアでイギリスは植民地化するにあたり中国や他の国から労働者を入れたと聞きました
それで、結局独立できたのはどうしてですか？
民主運動があって、マレー人は独立しようと思ったらこの労働者たちは反発しなかったんですか？
それとも運動によってイギリスも他国も承諾して円満に独立できたのですか？
教えてください、お願いします

回答No.1

jayoosan

戦後はアジアの独立への動きが加速しましたが、インドのネール首相、タイのククリット・プラモード首相、マレーシアのマハティール首相らが、戦前から終戦までの日本に対して「日本の勝利が、アジア人でも白人に勝てることを教えてくれた」「日本は傷ついたが、日本というお母さんのおかげで、その子ども（アジア国）たちは急速に成長することができた」「日本は（戦前のことについて）お詫びしすぎだ」のような、日本が独立のきっかけをつくったと評するような発言が本当であれば、アジア各国は本当に独立したいと思っていたのだと思います。

日本が白人をやっつけたのは日露戦争ですが、終戦を迎えるその40年後までには、各国には独立を勝ち取る運動に携わる人が育っていましたし、その何人かは西洋の大学に進み西洋の理念を学んでいたため、明治の開国時に日本がやったようなこと、すなわち「まず敵（西洋）を知る」を、アジアは（個人レベルのがんばりですが）20世紀の前半に準備していたのだと思います。

マレーシアの戦後の流れは、これがわかりやすいかもしれません。
http://malaysia.at.infoseek.co.jp/history_40.html

で独立は1963年と、けっこう時間がかかっています。

ところでシンガポールが1965年にマレーから分離していますが、シンガポール人に聞くと、シンガポールがマレーの一員だったのはたった２年だけだといいます。年表を日本人が見ると、戦後から65年までの20年と考えてもよさそうなのですが、自分たちはマレーの一員ではなかったという意識があるようです。またなぜ２年というのかを、この時代を生きた友人のお父さんに聞いてみたところ、シンガポールには中国人が集まっていた（移民は戦前のだいぶ前から）。中国人のための土地として、マレーシアに別れをつげた。みたいなことを言っていました。
つまり中国系はいまでも、シンガポールに集まっており、また逆にマレー半島の中華人のあつまる地域というのも、わりと明確に見えます。人口比から、華人が集中していたシンガポールは特別（75％が華人）で、これを除いて考えると、マレー半島は半島全体に華人が満遍なくちらばってマレー人として住んでいたわけではなく、ごく一部の移民、住民として、自国を追われたもしくは脱出して住み場所をみつけ、あまりマレー人とまじわらず（アメリカの華人もそうでしたが）、一般的な他国で暮らす「華僑」という意識があったのではないか、と私は感じています。
当時まだ社会保障制度があったわけでも、華人の雇用体制も整っていたわけでもないですし、言葉は悪いですが根無し草の意識が華人にあったのであれば、マレーの独立に権利を主張する段階には、国自体が成熟していなかったとおもいます。（今の日本で、日本国籍を持たない在日中国人、韓国人がどれほど影響力があるのか、みたいな）

またマレーの華人は、今でもマレー人と混血しておらず、中国人そのものの人が多いです。