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南向きの半島が多いのは本当ですか
がらにもなく、論理学の入門書を読んでみました。 いきなり、なぜ世界の半島はほとんど南向きなのか?という問に、考え込んでしまいました。 理由としては、 1)世界の大陸の大半が北半球にあること。物理的説明 2)世界の人口の大半が北半球に住んでいること。社会的説明 その結果として、 1)A 北向きの海岸線より、南向きの海岸線の方が長い。 2)A 人々の関心が南向きの半島(湾)に偏重して小さな半島にも名前が付けられる。 なるほど、確かに論理的にはありそうなことですが、 本当に、世界の半島はほとんど南向きなのか? ア)大阪の坂は、登りと下りのどちらが多いか? この問と同じように、どちらも同じという答えが返ってきそうなのですが。 論理学の入門の入門書と言う事ですが、難しいです。教えてください
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なぜ「南向きの半島が多いのは本当ですか」という質問が、地学系学問ではなく、哲学カテに上がっているのか興味を持ち、ご質問を拝見させていただきました。 地学的な回答を出したほうが良いのか、哲学的な回答を出したほうが良いのか、迷うところで、しかも難しい質問です。誰のなんという入門書なのか分からないと、哲学的回答も困難です。正直に言えば、「わけのわからん入門書だ」と思いました。 地学的にいうと、世界の大陸の大半が北半球にあることを理由にあげることの正当性をまず検証してみたいと思います。半島が形成される原理としては複数のものがあると想定され、伊豆半島のようにプレート境界にあって、南側のプレートから北上してきた島が本州に合体したものもあれば、海面の上昇や下降といった長期的レベルでの気候変動や温暖化効果の強弱の変動により、もともとは独立した島だったものが海面の下降で近くの島とつながり半島になったケースなどもありうると思います。つまり、半島の生成過程は多種多様なものであることが想定されるのです。 世界地図を見れば分かることですが、赤道はスマトラ島やボルネオ島を横切っていることが分かります。しかも、ジャワ島、ニューギニア等、などが南半球にあるほか、太平洋の東側に多い細かな諸島群は、圧倒的に南半球に多く、著名どころではサモア、ポリネシア、イースター島などは、南半球にあるのです。しかも、南アメリカ大陸の最南端であるチリには、どのような地学的原理が働いたのかは調査してはいませんが(おそらく海水面が下がったことによるもの)、やたらめったらと複雑な海岸線や島々が多いことも分かります。 また、意外と見落とされがちですが、南極大陸の海岸線は、チリと同様、複雑な海岸線が多く、しかも、南極を取り巻く島々も多数あり(ほとんど無名なものばかりです)、よりによって南極やその周囲は火山活動が活発であるため、地形が変わって半島を形成してもおかしくないものが多数あると指摘することが出来ます。南極系火山の溶岩の粘性については調べていませんが、粘性が低いタイプの溶岩である場合は特に、溶岩が海岸まで流れ着き、ますます地形を複雑化させる傾向が出てきます。また、南極大陸は実はオーストラリア大陸より大きく、この大陸を計上すると、南半球の半島数は一気に跳ね上がるのです。しかも、南極点を含むという南極大陸の特性上、南極から外に飛び出すタイプの半島は、すべて北向きです。南極大陸においては、北向きの半島のほうが圧倒的に多数派で、南向きの半島は少数派になると思います。 よって、私としては、世界の半島はほとんど南向きで、世界の大陸の大半が北半球にあることを根拠とする議論には、安易には同意しかねます。全ての陸地を計上すれば、南半球のほうが半島は多いという計算結果すら、ありえると思います。 次に哲学的アプローチが可能か考えてみましょう。 まずfishbowl66様の自己紹介を拝見したのですが、共同体的自由社会を理想視する傾向がある方なのかなと思いました(間違っていたら、ご容赦ください)。同じ哲学に分類される思考でも、共同体的自由社会を理想とする人にとって、論理学が「がらにもなく、論理学の入門書を読んでみました」という言葉につながるほど異質なものであるのは、理解できます。 論理学と言っても様々な論理学があり、古典的で正統派の西洋論理学、言葉の定義の厳密さよりも文章を読むことを通じて他人の思考過程を追体験することを重要視する弁証法系の論理学、仏教による論理学、数学の分野でデジタル思考でYesかNoかで判断する集合論、その発展形でYesでもNoでもないゾーンを使いこなすタイプの集合論など、様々な論理学が存在し、「結局のところ、全ての論理学に共通のものって、何?」と言われると、とっさには対応できないものです。例えば、わたしは仏教の論理学と三段論法との違いの本質を理解していません。やろうとおもえば分かりますが、調査に時間がかかります。 私は弁証法の系譜に属する哲学を持っており、自分の立場から質問に応えるには無理があります。証明という概念自体が、弁証法の枠組みの中では、一般人の考える証明とは違ってしまう傾向もありそうです(弁証法家と言っても、専門は法思想史であり、好きな思想家としてキルケゴールを含むという人間であるため、弁証法論理学における証明概念を理解していないのです。読めば分かりますが、すぐには読めません。昔、読んだことはありますが、証明をどのように説明していたかは忘れてしまいました)。 一般論から言えば、弁証法家の天敵であるカール・ポパーの思想が、今回の質問のキーとなります。科学はなぜ成立しうるのか、反証可能性を考慮に入れないと科学として成立しないのではないかという議論をした人で、この人の思想が、まさに、「南向きの半島が多い」とする主張とその論拠を、科学として成立し得ないと批判するものだと思います。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%83%91%E3%83%BC 誰のなんという名前の入門書で、どのようなことが書かれているのか分かれば、哲学的アプローチももっとやり易いのですが、とりあえずは、上記Wikipediaによるカール・ポパーの解説を理解したうえで、その本の作者とカール・ポパーとの違いに着目して読み込んでいけば、道が開けるかもしれません。 それにしても、わけのわからない入門書ですね。奇抜なことを書くときは、実例を挙げたほうが分かり易いのに。論理学や哲学の世界で有名な原理のひとつに、自己言及性の問いは自己矛盾を起こし易いというものがあります。これだけ言われても、常人は何のことだか分からないと思いますが、非常に有名な実例があるので、理解しやすいのです。「あるクレタ人は、全てのクレタ人はうそつきだと言った」。これだと、その発言をしたクレタ人は他のクレタ人と同じくうそつきであるということになり、その発言自体が正しいとすれば、発言者はクレタ人であるにもかかわらず、うそつきではないという矛盾が生まれるわけです。こういった具体例と、その解説を入れて書いたほうが、論理学の入門書としては分かり易いと思います。
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- littlekiss
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こんばんは、fishbowl66さん。 ●今回の休みで息抜きをしてきますね。 ↑ ポコ .。oO ポコ .。oO ポコ .。oO < 息のあわ みっけ! はふぅー いきつぎ いやいや、なかなかこれが行き着かないんですよね。困った。 マゼラン海峡バリの難関、複雑怪奇。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E6%B5%B7%E5%B3%A1 神戸から和歌山へおでかけを計画中。 下調べと、地図をひろげてみるもののどこをどういけばいいのかなと 和歌山貝塚線http://road.uroneko.com/wr064_1.htmあたりに目をやれば、道が複雑に絡み合ってるとか。 迷子になりそう。 ちょっと ちょっと ヾ(-_-;) 地図がわりに『貨幣数量説』のお話に目を通してみるものの… http://cruel.org/econthought/essays/money/quantity.html うつらつら (e_e).。oO 気の利いたこと思いつかないので 今夜は映画『悪名』みながら寝るとします。 http://park16.wakwak.com/~yao/akumyo-itiran.html
お礼
littlekissさん、申し訳ない。 ここのお礼は、もう書いてあると勘違い。 連休前半は、関東遠征で疲れて、 連休後半は、PC関連のトラブルで、失念。 全く、関東遠征では、地図が無くて苦労しました。 地図が詳しすぎても、分かりにくいですね。 そういえば、私も以前、紀伊半島を一周したことがあります。 和歌山城に早朝の散歩をしたような気が、 潮岬で日の出を見られなかったり、断片的記憶が そうそう、船に乗って海底を見られる遊覧船がありました。 う~む、気の利いたことがこれ以上思いつかないので、寝るとします。 本当にウッカリしていました、お礼が遅くなって申し訳ない。
- littlekiss
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こんばんは、fishbowl66さん。 Hidy Hidy litle Rascal Like the wind, O little Rascal Hidy Hidy my friend Rascal Come with me, O little Rascal Hidy! Here Rascal …キリキリキリ…うぅ…イテッ、テテテ… 大丈夫ですか? ANo.2の回答への補足欄に “……しゃくに障るので…”と、なにやら具合悪そうみたいだけど… 具合は悪い? いましがた、確認画面をクリック投稿完了したのち回答した質問ページに戻るとアップした回答文が表示されてない。しかたがないから回答内容を書いてたページまでバックバック再度トライ。すると、上のほうに同じ内容がすでに投稿されています。と赤枠で表示。別のウィンドーで質問ページを開いてみるとそれでもアップした回答文は表示されてない。どないなってんねん?と、カチャカチャ開け閉めしてると何時の間にか回答文あらわれた。なんなんだろね?教訓、小窓に直書きした回答内容はワードパットかメモか何かにコピペしておくこと。書いたのが消えると疲れがドドッとくる。 ほでは、気をとりなおして、シャッキーン―☆ あっそ、そりゃようござんした (*^^*) しかし、気になる 返しのコレ→♪(*^・^)ノ⌒☆べんべん~♪ あーた、シャクナゲとかけてまるなげしてない??? http://www.hanashoubu.or.jp/ss_shakunage.htm まー、いいけど ●「贋金」に踊らされないようにする、方法論を模索中といったところです。 かりがねといえば…お茶、そいでもって茎、で、なげるといえば生け花 お茶、お花 花嫁(婿)修業中 ちょっと、ちょっと ヾ(-_-;) http://www.urban.ne.jp/home/norikoh1/ryuseiha_honbu.htm 池坊から未生流といえば、ココの話は外せない 【QNo.2746186 ほにゃらか形而左右学】 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2746186.html 【表現の自由論のメタモルフォーゼ】 http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/pblc-achv/bulletin/67/yamaguchi67.pdf 【ホッブズにおける二つの自然 ― 自然法と自然権】 http://www.shd.chiba-u.ac.jp/kiyou/kiyou0603_04.pdf http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%84%B6%E7%8A%B6%E6%85%8B 【QNo.3061598 《絶対》の概念を日本人は理解していないのですか。】 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3061598.html 【QNo.3629857 悩むべきこと】 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3629857.html 【QNo.3574943 ワニにとらえられた子どもという論理を論駁したいのですが】 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3574943.html 北のエゾムラサキツツジ 南のゲンカイツツジ タンナゲンカイツツジ(耽羅玄海躑躅) http://ameblo.jp/hare575/page-3.html http://www.pref.ehime.jp/030kenminkankyou/080shizenhogo/00004541040311/toc03.html 絶滅危惧種 http://www.mmjp.or.jp/shogaigakushu/sub_new/10_news/manabi-menu_under.htm 恋におちて-Fall in love- http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=36972 「国境の南、太陽の西」 済州島は韓国最大の島で、本土から南に約90km離れているとか
お礼
お礼が遅くなりました。 色々ありますが、今日のところは忙しく、軽く眺めて見ました。 今回の質問は、 「貨幣は貨幣であるから貨幣である」 と言う岩井克人氏の自己循環論法の評価ですね。 AならばAである。と言うのは真なんですが、 意味の内容は、何も無いのですが、真とは何の意味があるのか・・ 自己言及の問題はなかなか難解で、 ゲーテルの不完全定理を持ち出して、あれこれ言われると、 混乱×混乱、体調はお蔭様で良いのですが、頭が疲れている 今回の休みで息抜きをしてきますね。ご回答有難うございます。
- littlekiss
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こんばんは、fishbowl66さん。 ●いきなり、なぜ世界の半島はほとんど南向きなのか?という問に、考え込んでしまいました。 難しいことを考えるから考え込んじゃうんじゃないですか? そんなときは…… これです!♪(*^・^)ノ⌒☆ べんべん~♪ 【 QNo.1307045 べんべん 】 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1307045.html モクレンとコブシとボケをお題にあれこれ練ってましたらね http://www.hana300.com/hakumo.html ↑ ここで、南側と北側のお話がチラリ☆ イナバウワーかと突っ込みひとつ。ヾ(-_- ) ちょっと ちょっと 【 QNo.3889116 日本の文化の根は半島にある? 】 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3889116.html ああー、株に気が行く 【 四本値 】 http://www.weblio.jp/content/%E5%9B%9B%E6%9C%AC%E5%80%A4 月足であれば1本に1ヶ月の始値、高値、安値、終値が表示される。 乱高下、ばらばらで、てんで予測不可能か?といえば、そうでもない 小石川植物園前史を開いて読む読む読む http://www.um.u-tokyo.ac.jp/publish_db/1996Koishikawa300/01/0102.html 【 騰落レシオ 】 http://www.weblio.jp/content/%E9%A8%B0%E8%90%BD%E3%83%AC%E3%82%B7%E3%82%AA
お礼
ご回答有難うございます。お礼が遅くなりました。 一旦お礼を書いたのですが確認画面をクリックすると、 あら不思議、変なページへ 折角書いたお礼はどこへやら、 そんな訳で、このお礼が届くのか、さてはて、有難うございました。
補足
お礼が中途半端になってしまいましたね、♪(*^・^)ノ⌒☆ べんべん~♪ 小石川は、読むよりは行ってみたいものですね。 さて、先ほど書いたお礼を書き直すのも、しゃくに障るので、 私たちは、バブルという経験をしながら、いまだに、FXとかサブプライムローン、はたまた最近は、排出権取引。どうやらいまだに「贋金作り」に翻弄されているようです。贋金と本物を見分ける方法論として、論理的な考え方が必要なんですね。正しい前提から正しい方法を使えれば、正しい結論が出るはず、これが本当なのか? 南向きの半島問題もその一環ですね、仮に地球上の大陸が一つで、それが南極大陸のような位置にあれば、半島のほとんどが北向きになるのは正しそうです。そこから、現在の大陸のほとんどが北半球にあることから、「半島のほとんどが南向きになる」が正しいのかどうか? 「贋金」を見分ける「こつ」 「贋金」に踊らされないようにする、方法論を模索中といったところです。いつも有難うございます。
お礼
ご回答有難うございます。 質問には書きませんでしたが、この手の質問は「悪い質問」であって、哲学的には回答する必要のない質問であるとも書いてありますが、日本列島でも1)Aの前提が成立する為、「南向きの半島が多い」事になっています。日本列島も「南向きの半島が多い」となると北半球の島でも「南向きの半島が多い」と言う怪しい結論が出そうです、尤もこの本では陸地に限っていて、島のことを持ち出すのは違反になるかもしれませんが。本質的に大陸も島も程度の問題ではと悩んでおりました。 自己紹介欄を見ていただき有難うございます、読書の記録とキーボードを打つ練習を兼ねて遊んでいるようなもので、大した主張か有るわけではありません。 >共同体的自由社会を理想視する傾向がある方 との事ですが、これは言い換えると、空想的ユートピア主義のようなもので、今回の内山節さんからの印象かもしれません、まだまだ、自分が何者かも解らないな人間ですね。 カール・ホパーもよく引き合いに出されるのですが、私は個人的に、この方を「方法論的個人主義」つまり、デュルケームでしたか、社会を実体として社会から出発するより個人の行為から出発すべきと言う点で興味を持っているのです、吉沢英成さんの「貨幣と象徴」の補論で社会学的方法論として、ホパーの「歴史主義の貧困」が紹介されていて、気にはしていたのですが、図書館でなかなかお目にかかれずにいます。 一応、クレタ人のパラドックスも説明がありました、この質問から受ける印象程は悪い本ではないのかもしれません、尤も論理学の入門書を手にしたのは、トートロジーや自己言及に関心があったのですが、その点少しざんねんな結果になっていますが。 おっと、随分横道にそれてしまいましたが、地理的な説明を聞いて、益々、南向きの半島が多いが怪しくなってきましたね。参考になりました。
補足
ご回答有難うございます、長くなり、補足欄からの御礼になります。 私も、地理のカテに質問すべきかと迷ったのですが、 恐らく地理のカテで質問しても、本当に南向きの半島が多いかどうかは確証が得られるかどうか半信半疑でした、同時に他のカテにマルチ投稿もマナー違反になりますし、論理学的意味合いでのご回答を期待した次第です。 問題の本は、若干批判的な質問になるので、あえて伏せておきましたが、「論理学がわかる事典」と言う三浦俊彦氏の本です、本当に初歩的な本と言うことですが、結構私には難しいですね。 ご回答にある南極の問題も含めて、1)Aの前提から「南向きの半島が多い」と言う論理が説明されていて、ご回答頂いた以外には、地球が球体で北側の海岸線が短くなる点を上げています。 結局、海岸線の長さと、半島の数は比例するのか? この点が抜けてしまっているのかな、と想像し、この点が論理的な飛躍にあたるかどうか、あるいはもっと別の問題があるのか。そのあたりを確認してみたかったわけです。