• 締切済み

星新一氏の小説に「その可能性は多い」…?

先日、星新一氏の本(ショート・ショート作品)を読んでいたのですが、 その中に、「ああ。その可能性は多い。」といったセリフを見ました。 「可能性」における「多い・少ない」という表現は無い筈ですが、 星新一氏の書いたものなのですから、間違っていない様な気もします。 それか、校正者の犯したミス・誤謬かも知れません。 皆さん、どう思われますか?

noname#57724
noname#57724

みんなの回答

noname#56773
noname#56773
回答No.7

ANo.5monoshirazu です。 グーグル検索をかけてみました。 1.可能性が多い   513,000件 2.可能性が高い 4,060,000件 3.可能性が大きい  497,000件 4.可能性が強い   395,000件 「高い」が圧倒的です。 それと、いくつか辞書を調べてみましたら、「高い」、「大きい」、「強い」の用例は出ていましたが、「多い」はありませんでした(もっと沢山の辞書を調べれば出てくるかも知れませんけど)。 「可能性が多い」は、「多い」を特別使いたいという意図あって使ったものかどうかはわかりません。 一般的な話として、識者によれば、日本語として誤用ではないかと思われる書き方があったときは、作家のチョンボであった例が多いとのことです。 以下、美しい日本語使いとして評判の高い丸谷才一の言葉で、参考になりそうなところを書いておきます。 【達意の文章とは】 1.具体的に、詳しく、わかりやすく、ものごとを伝へなければならない。 2.しかし、冗長ではいけない。簡潔であること。 【名文とは】 1.凝縮度が高くなければならない。 2.言葉に色艶がなければならない。 3.格調が高くなければならない。 4.息づかひが自由でなければならない。 5.黙読して心の耳に楽しくなければならない。 6.ものごとをうんと明確に見せてくれなければならない。 7.イメージと論理の使ひ方が巧妙で、その結果、言はんとすることがすらすらと、しかも然るべき抵抗感ないし摩擦感をともなひながら、頭にはいらなければならない。 ・・・・・・以下省略・・・・・ 我々素人は、せいぜい達意の文章を目指すのが関の山で、名文を書くのは到底無理です。 さあて、「その可能性は多い」が上記条件に照らしてどうなのか、私はその作品を読んでいないので判断できません(読んでも無理?)。「然るべき抵抗感ないし摩擦感をともなひながら」、読み手の頭にはいったのでしょうか。

回答No.6

可能性と来れば、普通は高いか低いかになりますね。ただ、「可能性は多い」でも意味的にはしっかり通用しますし、この表現が結構広く普及して来ているのも事実です。いずれは誰もが抵抗なく使う時代が来るのではないでしょうか。 それと、「作家は、国語の模範文を書こうとしているわけではない」ということも考慮する必要があります。 小説・随筆等は新聞記事や論説文などと違い、創造性・芸術性(いわゆる「味わい」)に重きを置きます。人の感性に訴えることを主目的とするわけですから、必要に応じてわざと文法や慣用表現に逆らってみる場合も多々ありますし、そこから新たな言葉や表現が生まれることもあります。 「物書きのプロがこんな間違いを‥」とか考える前に、作者がなぜその言葉を選択したのかを考えてみるのも面白いと思います。

noname#56773
noname#56773
回答No.5

たしかに「可能性」における「多い・少ない」は余り聞きません。 >星新一氏の書いたものなのですから、間違っていない様な気もします。 小説家の変な日本語って結構多いですよ。 松本清張は「遠慮そうに」という言葉を、複数回別の小説で使っていました。「そう」を直接、「遠慮」につけるのは無理です。 つけるなら「遠慮深そうに」としなければならないでしょう。 どうも松本先生は「遠慮そうに」は、普通の言葉だと思い込んでいたようです。 星先生も「可能性は多い」を普段から使っているんじゃないでしょうか。「遠慮そうに」よりまだマシかな?

  • ota58
  • ベストアンサー率27% (219/796)
回答No.4

可能性は多い で検索すれば使用例はいくらでもでてくる。 簡単にミステイクと決め付ける前に、もっと調べる癖をつけないと将来笑いものになる。

noname#57724
質問者

お礼

分かりました。

  • qyzqyz
  • ベストアンサー率0% (0/7)
回答No.3

それが、「数」ならどうでしょうか・・・ 想像力がもっと働いてくれそうな気がします。

  • jo-zen
  • ベストアンサー率42% (848/1995)
回答No.2

「老人に多い病気」などともいうように、「多い」には「全体の中で占めている割合が高い」といった意味もあります。いわゆる確率・可能性が高いということです。したがって本来的な意味からは「可能性は多い」という表現はなくはないはずです。一般につかわれるかどうかは別として。 古語の「おほし」は「多」「大」の両方の意味を表し、後に「多し」と「大きなり」に分化したようです。平安時代には和文では、終止形「多かり」、連体形「多かる」、已然形「多かれ」が用いられ、漢文訓読では、「多し」「多き」「多けれ」が用いられていました。

noname#157430
noname#157430
回答No.1

普通なら、可能性に対しては“高い・低い”を使いますね。 単に星先生のミステイクではないでしょうか。

noname#57724
質問者

お礼

やはりそうでしょうね。 ありがとうございます!

関連するQ&A

  • 星新一さんの全ショートショートを読みたいのですが。

    星新一さんの全ショートショート作品を 通勤電車の中で少しずつ読みたいと思ってます。 全話が入っているのをとさがしてたところ 「ショートショート1001」というのを見つけたのですが、 3冊にしか別れてないので持ち運ぶにはかなり重そうです。 この本は1冊あたりどれ位の重さがあるのでしょうか? 全作品が入っているのはこの本しかないのでしょうか? 電子出版だともっとありがたいのですが・・・。

  • 星新一に詳しい方がいたらお願いします

    星新一の作品名を思い出したいのですが、 星新一のwikiや年表を見ても載っていなかったので 詳しい方いらっしゃいましたら、ご回答お願いします。 多分、星新一が宇宙塵という同人誌に関わっていた頃のことだと思うのですが、 タイトルにカタカナの「シ」がつく小説を作ってはいないでしょうか? もちろん、ショートショートではありません。 宇宙か星をテーマにした小説だった気がします。 そのタイトルをご存知の方、よろしくお願いします。

  • 星新一さんの作品で・・・

    星新一さんのショートショートで、探している作品があるのですが、 題名等を忘れてしまい困っています。 内容は、近未来の世界(彼の作品ってほとんどそうですが)で、 ふれてはならないタブー、言ってはいけない言葉というのがあり、 本などのすべての記録からもその言葉は抹消されていて・・・ というものです。禁句は「戦争」だったと思います。 作品のタイトル、収録されている本(できれば新潮文庫)を ご存知でしたら、教えてください。

  • 星新一の文庫本について教えてください!

    星新一と言えば、ショートショートで有名ですが 私も最近友達から聞き沢山読んでいます! 友達が言っていたのですが、あるショートショートの中の一つで もっとも短い・・なんと!!一行で終わってしまうお話があると聞きました どうしても読んでみたいと思っています。 文庫本のなんていう本で、なんと言うタイトルなのか是非知りたい! ・・・と思っています! どなたかお知りの方、是非お教え下さい! 宜しくお願いいたします!!

  • 星新一

    中学生から高校生のときによく読みました。 私は、40歳後半です。 内容的には、SF、科学が好きなロマンチックな少年に読みやすい本です。 最近ふと本屋を覗いたら、星新一の分厚い本があったので懐かしくもあり、もっと作者について詳しく知りたいと思い買いました。 その本には、星新一の本の分析や作品が出来上がる経緯などが書いてあり、軽く読んでいたときとは違った深いものを感じ、再度読み直してみたくなりました。 読み直した方いますでしょうか。 変な質問ですみません。

  • 星新一さんの作品で

    星新一さんの作品で 「鏡の中の犬」という作品があるのですが、 収録されている本のタイトルがわかりません。 ご存知の方がいましたら教えてください。 お願いします。

  • 星新一の「未来いそっぷ」について

    今私の手元に本がないので分からないのですが、星新一著の「未来いそっぷ」は『イソップ童話や日本昔話を元に星新一風に書き換えた作品』でよろしいのでしょうか? 収録作品の題名を見る限り、あまりイソップ童話や日本昔話を元にされている話ばかりではないように見受けたのですが、紹介文を書くときに「童話を元に現代調にした短編集」で間違ってはいないでしょうか? 本の紹介文の文章校正を頼まれているのですが、私がこの本を読んだのもかなり前なので詳しく内容を覚えておりません(汗) また、元の文章に「読んでためになる教訓もたくさんある」「役に立つことも載っている」と書かれているのですが、紹介文が児童・生徒向けの場合、このコメントは適切でしょうか。 星新一さんの作品にはときたま「大人(成人)向けの」教訓(?)になる話もある印象がありましたので・・・ アドバイスよろしくお願いいたします。

  • 星新一ショートショート

    こんにちは。 ショートショートの神様、星新一氏の作品で、ナンバーワンと思われる作品名を教えてください。 わたしは、星新一最高傑作と言われる 『ボッコちゃん』です。 よろしくお願い致します。

  • 星新一さんのショートショート

    星新一さんのショートショートで「我は神なり」がオチになっている作品が掲載されている書籍名を教えてください。

  • 星新一さんのほのぼのショート

    星新一さんのショートショートが好きです。 星新一さんのショートショートと言えば、シュールでブラックなものが多いのですが「未来イソップ」収録の「ある夜の物語」のような、こころ温まる話にも惹かれます。一冊の単行本に1話ぐらいこんな話があったらいいなぁと思います。 そこで質問ですが、星さんの文庫本のなかで一話ぐらい(もちろんそれ以上でも可)「心温まる・イイ話」がある文庫本を教えていただけないでしょうか。