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業務上過失致死傷の「業務」

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 刑法には「業務上過失致死傷」という罪が規定されていますが、それはもともとどのような業務を想定して作られた条文なのですか。

 「『業務』とは、人が社会生活上の地位に基づき反復継続して行う行為であって、他人の生命・身体等に危害を加えるおそれあるものをいい、自動車の運転等がこれにあたる」などといわれますが、
刑法は明治40年に公布されたものですよね。
でしたら、実際に法律の文章が考えだされたのはそれより前ですよね。明治の日本で今日のような自動車社会を想定して業務上過失という罪を規定したとは考えにくい。

 今の刑法(明治40年公布)の前にも刑法ってあったんですよね。そこにも「業務上過失致死傷」という罪はあったのでしょうか。

参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=27208
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レベル14

ベストアンサー率 46% (1678/3631)

 明治41年に発行された当時の「新刑法要説」という本を所蔵しています。
 その本の該当個所を書きますと、
 「本条は所為者の業務の性質が当然十分の注意をなさざるべからざるにもかかわらず、その注意を怠りしが原因となり他人を死傷したる者に対する処分法なりとす。蓋し、所為者の職務が常に他人に危険を及ぼすべきなるものゆえ、これを予防せざるべからざるにその防備をなさずして他人を死傷したるがごとき場合においてはまた過失殺傷の通則に従がい処断するは軽ろきに失するを以って特に重き刑を科する必要なりといわざるべからず。例えば鉄道会社が営業中常に線路の踏み切り等にはみだりに立ち入ることを禁止し、なお進行中汽車を運転する役員は危険と認めたるときは直ちに汽笛を鳴らし非常を報知せざるべからざるにもかかわらず標札を立つるなく、また汽車の進行先に人のあるを認めながら警報の汽笛を鳴らさず汽車の進行を止めずして遂に人を死に致しあるいは傷害したる場合の如きは本条の好適例とも云うべきなり。もし犯罪の構成せるにもかかわらず人を殺すの意なかりし故をもって普通の人の過失に出て人を死傷に致したるものと同一に諭するは道理の許さざるところとす。ゆえに我が刑法は特にかかる場合には罪刑相当の処分を為さんとするものなり。」
 と書かれています。当時は、「業務上」の意味を狭く解釈されていて、判例で広く解されるようになりました。当時の法定刑は「3年以下の禁錮または1000円以下の罰金」でした。
 なお、明治13年の旧刑法は317条に「疎虞懈怠又は規則慣習を遵守せず過失によって人を死に致したるものは20円以上200円以下の罰金に処す」とあり、区別はしていないようです。
補足コメント
noname#1065

 とても詳しくありがとうございました。

 ご回答中の文章を読んでみますと、「反復継続」なる要件には触れられていませんね。

 私は数年前の有斐閣判例六法を持っているのですが、「業務上過失における業務」についての判例として
「主たる職業であることを要しない」(大判大12・8・1)
とあります。また、「業務に当たるとされた事例」で
「医師が医業を行うに当たって、自ら自家用自動車を運転する場合」(大判昭14・5・23)
ともあります。

いずれの場合でも、「業務」とは「職業または営業中の職務」に近い意味だったことをうかがわせます。

私が何かで読んだところでは、制定当初は主に食中毒を起こした食品業者に適用になった、らしい(自信なし)のですが、その場合でも「職業」ですよね。

結局、業務上過失致死傷とは、もともと「プロはプロらしく注意しなさい」という意味合いの罪なのでしょうか。
投稿日時 - 2001-02-11 12:02:40
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