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ダイヤモンドの色づけ
I-PRIMOというブライダル用の指輪とダイヤモンドの会社があります。この会社は、自然界には存在しない不思議な色のダイヤを売っています。 カタログを見ると、一部の色では変色処理が行われているとあり、店員の説明によると、Twincle Yellow(普通の黄色に近い)、Fortune White (普通の白と違い、何かがちがう黒い感じの凄みというか奥深さというかがある)、Pure Blue(通常の青ダイヤを超え、サファイヤなみに色が濃い)、Olive Green(確かに緑色で透明感がある)、Eternal Black(強烈に黒い)が変色処理の対象だそうです。 特に私はOlive Greenが気になりました。こんな色のダイヤなど聞いた事がありませんから。「Olive Greenって、どういう変色をしていのでしょうか」と質問したところ、「赤外線を放射してあてる」との説明でした。 なるほどね、と思いました。例えば重粒子線クラスのものではなく、まるっきり違う特性を持つものをぶつけているわけです。ダイヤが炭素から別元素にがらっと変わってしまうほどのインパクトはなくとも、じわじわと色を変えていくことはできそうです。 そこで質問なのですが、 (1)上記の全て色を、同じ赤外線放射で説明できると思われますでしょうか? (2)色によって、赤外線の強さを変えたり、照射時間を変えたり、赤外線の中でも短波的なものを使っているか長波的なものと使っているかを使い分けたり、併用したりしていることで、上記の色全ての存在を説明できるのでしょうか? (3)色によって、変色原因が異なるケースは考えられますか?例えば、炭素そのものが別の物質に変わってしまうが、ダイヤモンド全体としての構造をこわしてしまうほどの多量の異なる元素が混ざっているわけではないのでダイヤモンドとして通用している、とか、結晶構造が一部変化する、とか、変色のメカニズムが異なっている可能性はあるのでしょうか? (4)上記の着色ダイヤの中に、ダイヤモンドらしくない特性を示すものが出てくる可能性はありますか?例えば、最も固い天然物質ではなくなっているとか、電気を通すようになっているとか、熱伝導が顕著ではなくなるとか、水をはじかなくなるとか?
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まず、ダイヤモンドの色ですが、天然ダイヤモンドでもほとんど全ての色があります。ただ、宝飾に使われるものは、オレンジや赤、ピンク、ブルーなどで、非常に少なく非常に高価です。透明以外のほとんどの色、黄色や黒、灰色などは工業用となります。 ダイヤモンドの色、微量の不純物によるもの、結晶の部分的な欠陥によるものなどがあります。 タイヤモンドの人工着色、これは以前から行われています。放射線を使う方法もあるそうです。ブルーなどのダイヤモンド、天然では非常に少なく、宝石商でも本物を見たことのある人が少ないため、偽物(人工着色)を高価で買わされたこともあったそうです。 カラーダイヤモンド、上記のように別の物質が入ったり、結晶の一部に欠陥があります。 着色とは直接関係ないですが、半導体としての性質を示す(電気を通しますね)ものもあります。ただ、硬度や熱伝導などには大きな差はないようですね。 ダイヤモンドで電子回路を作る研究も(多分)行われていると思います。高い熱伝導は電子機器として魅力ある特性ですから。
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- yuyuyunn
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こんにちは 実際、その商品を販売しているわけでは有りませんので (1)上記の全て色を、同じ赤外線放射で説明できると思われますでしょうか? いいえそうでないと思います (2)色によって、赤外線の強さを変えたり、照射時間を変えたり、赤外線の中でも短波的なものを使っているか長波的なものと使っているかを使い分けたり、併用したりしていることで、上記の色全ての存在を説明できるのでしょうか? 赤外線以外もあるかもしれませんし 波長を変えるのもあるでしょう (3)色によって、変色原因が異なるケースは考えられますか?例えば、炭素そのものが別の物質に変わってしまうが、ダイヤモンド全体としての構造をこわし てしまうほどの多量の異なる元素が混ざっているわけではないのでダイヤモンドとして通用している、とか、結晶構造が一部変化する、とか、変色のメカニズム が異なっている可能性はあるのでしょうか? インクルージョン(内包物)などでも変わってくると考えられます (4)上記の着色ダイヤの中に、ダイヤモンドらしくない特性を示すものが出てくる可能性はありますか?例えば、最も固い天然物質ではなくなっているとか、電気を通すようになっているとか、熱伝導が顕著ではなくなるとか、水をはじかなくなるとか? 困り度: それはあるでしょう、10年20年たってみないとわかりません 一番考えられるのは退色ですね
お礼
ご回答、ありがとうございます。やはり、一企業の社内ノウハウなどについては、専門家の方であっても、断定的なことは、なかなか言いづらいのでしょうね。 いただいた回答は基本的には私の考えていたことと同じですが、いくつか新しい視点をいただきまして、目から鱗が落ちた部分もあります。 インクルージョンの概念を私は理解していないのですが、原材料とするダイアモンドに、完全な透明ではなく、多少の色がついている物や商品価値のない物を選べば、それを利用した発色の変化も理論上、可能だろうなと思いました。インクルージョンについては、勉強させていただきます。 一番可能性が高いのは、退色だというのも、まさにおっしゃるとおりと感じました。通常の赤外線や紫外線程度でも色の変化を起こすようなタイプの宝石は、あまりきつい日光にさらさないほうがよさそうです。ただ、逆にきつい太陽光が優位にはたらいて、10年、20年たったら、最初よりずっと良い色になっていたという可能性もあるかと思います。
>そこで質問なのですが 店員にきけば?答えてもらえなかったら メーカーにとって企業秘密なんだろうし。
お礼
いえ、企業秘密だからという以前の問題で、売り場の担当者が技術的な話を理解していないようでした。
お礼
ご回答、ありがとうございます。 放射線を使う例もあるということは、かなり、色ごとに応じて、着色手法や変色メカニズムに、大きな違いがありそうですね。 半導体にもなるとは、結晶構造にかなりの違いがありそうだと思われます。 非常に興味深い話です。