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一遺伝子一酵素説について

ビードルとテータムのアカパンカビのアルギニン要求株をつかった実験についての質問なんですが、この頃にはすでにアルギニンの合成経路は知られていたのでしょうか?それともこの実験から合成経路が判明したのでしょうか? それから、一遺伝子一酵素説があてはまらない具体例ではどういったものがあるのでしょうか?

みんなの回答

  • suiran2
  • ベストアンサー率55% (1516/2748)
回答No.1

クレブスが尿素回路を発見したのは戦前ではないかと思います。また,植物も尿素回路を持つことやカビも完全な回路はないもののアルギニンまでは合成することは知られていました。そしてこの経路がない生物は,アルギニンが必須アミノ酸となることも知られていたはずです。文献を当たったわけでなく記憶で話していますので確証はありません。 彼らはショウジョウバエの遺伝の研究で有名なモーガン一派です。ショウジョウバエの目の色の遺伝で一遺伝子一酵素説を証明しようとしていました。しかし,壁に突き当たり急きょアカパンカビに実験材料を変更したのです。実は日本では吉田秀夫博士が蚕の目の色や卵の色で(彼らより先かも知れません)同じ結論を出しています。情報がアメリカに伝わったのかどうか知りませんが,あわてて実験材料を変更したところを見ると案外知っていたのかも知れませんね。 昆虫という高等動物での一遺伝子一酵素説の証明は,吉田秀夫博士のものと思います。ご質問者さんが,もし教壇にお立ちなのなら,是非吉田博士の業績も生徒達に伝えてください。

torotwhite
質問者

お礼

私は教壇に立つ身ではないのですが、遺伝に関して少し興味があるのでとても参考になりました。分子遺伝学の歴史はあまり詳しく本に載っていなかったので気になっていましたが、質問してよかったです☆ 吉田博士のことは初めて知りました。遺伝学の礎を築いていった偉人達のなかに日本の博士もまた大きな業績を残されていたんですね! 大変勉強になりました、ありがとうございます

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