一卵性双生児について

質問

一卵性双生児で、別々の性別の子が生まれるということはあるのでしょうか。
私はないと思っていたんですが、手塚治虫の「ミッドナイト」という作品で、主人公は男で、一卵性双生児の妹がいて
「一卵性双生児ならあなた(女)の体の仕組みはミッドナイト(男)とまったく同じはずだ」
と、いう一文があったんですが、仮に男女の一卵性双生児が生まれたとしても体の仕組みは別々になると思うんですが…。

本当に男女の一卵性双生児って存在するんでしょうか?

回答No.4

nakaizu · ベストアンサー

男女の一卵性双生児は実在するようです。極めてまれですが。
一般にはXXの性染色体を持っていると女性、XYの性染色体を持っていると男性となりますが、例外も幾つか知られています。
それらの中で男女の一卵性双生児と関連が深いと思われるのは、同じ人に男性の細胞と女性の細胞が混在しているものです。(違う種類の細胞が混じっているのをキメラといいます。)
単純な例で考えてみます。本来XYの染色体を持っていたとすると、細胞分裂する時にまず、XXYYと二倍に増えます。これがXYとXYと新しい二つの細胞に分配されます。この分裂に異常があって、XとXYYに分配されることがまれにあります。Xだけの性染色体をもっていると女性になり、XYYの性染色体を持っていると男性となります。受精卵が分裂していく段階の比較的始めの方でこのような異常分裂がおきると、その後はXの女性の細胞とXYYの男性の細胞が混じったキメラの状態で成長していくことになります。
このようなキメラの人が最終的に男性になるか女性になるか半陰陽になるかは場合によってことなります。生殖巣の細胞などがどちらの染色体を持っているかに影響されるとは思いますが、はっきりしたことはしりません。いずれにしても何等かの性的障害があると思われます。
一卵性双生児は細胞が数十個くらいのときに二つに分れて成長するのではないかと言われています。男女のキメラ状態にある胚が二つに分れて双子となった場合には男と女の一卵性双生児になる可能性があります。
同様の理由で血液型が異なる一卵性双生児も実存するそうです。

回答No.3

Hi104

実際に染色体異常で生まれる子供もいるので、絶対に起こらないとは言えないでしょう。手塚治虫さんは医学教育を受けた方ですので、このあたりの知識も使って「ミッドナイト」という作品を書かれたのだと思います。基本はSFですから、一つの受精卵が卵割する際に、染色体の分離が正常に行われなかったときにY染色体（精子由来です）が片方の卵割片のみに分配された後、完全に受精卵が二つに分離したのち発生したのなら、あり得るでしょうね。

まったく染色体異常のない一卵性双生児の異性双子は、生物学的にあり得ないと思うもですが。

参考に染色体異常やXXYのキーワードで探してみてください。いろいろ勉強になりますよ。

回答No.2

ticky

ほとんどあり得ないと思います。
まれに性染色体がXY型なのに女性というような人もいますので、そのような方が一卵性双生児の一方ならばありうるかもしれませんが。くわしくはわかりません。

回答No.1

Rikos

『一つの卵子に二つの精子が全く同時に受精し、その受精卵が二つに分かれて二人になった』
という双子(二精子一卵性双生児)の可能性もあるようです。

http://www.synapse.ne.jp/~shinji/jyajya/ronbun/social.html