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英単語のアクセント
英単語のinborn この単語にアクセントの記号をつけようと思ったんです それで発音記号を見てみたんです… すると第1アクセントの記号のアキュートが2つあるんです!(iとoに) なんで片方を第2アクセントの記号にしないんでしょうか… どっちが本当のアクセントなんでしょうか? 第1アクセントの記号を2つもつけるってありですか? こういう単語のアクセントの記号を記したい時はどうすればいいのでしょうか?inbuiltとかもinのiとbuiltのiにアキュートが… あとinbredも…iとe しかし…inbreedにはiに第1アクセントの記号が、eに第2アクセントの記号が…でもinbreedの場合は明らかに第2アクセントの方が強く読む気がするんです… こんなことも気になります… また英和辞典と英英辞典では単語のアクセントの記号の位置が違うんです… (英英辞典では子音の前に記号をおくのは知っています) ただ英和辞典には第1アクセントの記号があったところに英英辞典にはそこに記号がなかったりと… 違いが多すぎて何を信じたらいいかわかりません… 質問長いし多すぎてすみません…
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- fwkk8769
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(1) 「英単語のinborn…第1アクセントの記号のアキュートが2つあるんです!(iとoに)なんで片方を第2アクセントの記号にしないんでしょうか…どっちが本当のアクセントなんでしょうか?第1アクセントの記号を2つもつけるってありですか?」 ⇒ ご存知のとおり、第1アクセントは1語につき1つというのが原則です。 ですから、お調べになった複合語inbornやinbuiltも第1アクセントを示す符号は本来は1個だけのはずです。 ところが、複合語(とりあえず2語要素からなる複合名詞を想定してみます)のアクセントパターンは、 1. post officeのように最初の要素が第1強勢を受けるもの、 が多数なのですが、 2. 実はもう一つtown hallのように両方の要素が共に第1強勢を保つもの、 があることです。 ただし、この後者(2)のパターンは、両要素の強勢はそのまま保たれるものの、通常、最初の要素でのピッチ変動はなく、後ろの要素で大きく変動(ふつうは「高」から「低」へピッチが落ちてくる)します。このピッチ変動によって、聴覚的には最初の要素が第2アクセントで後ろの要素が第1アクセントを持っているように聞こえます。 今回のポイントはこのことを反映して、この両方の部分が共に第1強勢を保つ強勢パターンの説明や表記の仕方が研究者によって違っていて、おおよそ2つあることです。ご回答#2にならって、第1強勢をO 、第2強勢を oで示すと、 (あ) 「OO」 (い) 「o O」 の2つの表記法です。 辞書や文法書の表記法にもこれが反映しており、その代表が、 前者(あ)が『ジーニアス英和辞典』(大修館書店)であり、 後者(い)が”Longman Dictionary of Contemporary English”(以下LDOCE)なのです。 試しに、両辞書でtown hallを引いてみると、アクセントは音声上の実態は同じでありながら表記の仕方が上の(あ)、(い)のように違っていることがお分かりいただけます。 今回のinbornの表記は、 『ジーニアス英和辞典』では、(あ)[「OO」]の表記が、 LDOCEでは、(い)[「o O」]の表記が用いられているのもこの理由です。 inbuiltについては、 『ジーニアス英和辞典』では、(あ)[「OO」]の表記が、 LDOCEでは、第1アクセント(「O+無表記」)の表記が用いられていますが、これは、説明に”only before noun”とありますから、ご回答#1の後半に書かれている原則に従っているわけです。 (2) 「しかし…inbreedにはiに第1アクセントの記号が、eに第2アクセントの記号が…でもinbreedの場合は明らかに第2アクセントの方が強く読む気がするんです…」 ⇒ inbreedについては、確かに『ジーニアス英和辞典』は第3版までは、「O o」の表記が用いられていましたが、最新の第4版では(あ)[「OO」]を最初に挙げています。Ryotamaさんの感覚の方向に最新版が訂正したわけですね。 (残念ながら、LDOCEはこの語は見出し語に取り上げていませんね。) (3) 「英和辞典と英英辞典では単語のアクセントの記号の位置が違うんです…」 ⇒ このことには(1)の後半で触れました。現実の音声現象は同じであっても、その解釈と表記法が違っているわけです。 (4) 「英和辞典には第1アクセントの記号があったところに英英辞典にはそこに記号がなかったりと…」 ⇒ inbuiltで見たように、 『ジーニアス英和辞典』では、(あ)[「OO」]の表記が用いられています。これは限定、記述の両用法を意識して、Japaneseなど名詞の前におかれる限定用法では強勢移動が起こるという点については触れず、原則的に表記したものと解釈できます。 他方、LDOCEでは、第1アクセント(「O+無表記」)の表記が用いられていますが、これは、説明に”only before noun”とありますから、ご回答#1の後半に書かれているように名詞の前におかれる限定用法での(強勢移動が成されたもの)記述をしたものと解釈できます。
- ydna
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#1 さんの御回答のように、確かに複雑なんです。 すごくいい例を挙げていらっしゃるので、#1さんに敬意を払いつつ、補足させて頂きたいと思います。 「問題はこれだけではない」の部分で、「形容詞+名詞」の説明をされています。 日本人には、なじみのある Japanese と言う単語も、この御説明に当てはまります。 第1強勢を O 第2強勢を o 第3強勢を 。 第4強勢を . で表してみます。 They study Japanese. の Japanese は、[ o 。O ] 、または、[ o . O ]で、 This is a very beautiful Japanese garden. の Japanese garden は、 [ O 。o O 。] 、または、[ O . o O. ] のようになります。おそらく、すでに自然にそう発音されていると思いますが……。 これは、第1強勢が連続すると発音しづらく、英語らしいリズムがくずれてしまいそうになるので、こういう変化をします。Chinese についてもそうです。語末に第1強勢がある形容詞に起こりがちな変化です。 Japanese については、強勢移動の説明が辞書にもあると思います。 このように、使われる表現の中で、語のストレス位置は移動します。 次の例もそうです。 A: Oh, unlucky! B: You are lucky. A: No. I'm unlucky. A の 最後のunlucky は、[O o .] のような感じになります。lucky ではなくて、unlucky だということを強く言いたい時に[対照] 使います。 では、#1 さんが説明されている例の中で、「強強」となるのは、なぜでしょう。単語や文によりますが、どちらかというと、英語より米語に多いような気がします。(英)の例に「強強」がないのが興味深いところですね。それだけ、英語の方が強弱強弱といったリズムをしっかり細かく出しているように思います。 ---------------------------------------- > ただ英和辞典には第1アクセントの記号があったところに英英辞典にはそこに記号がなかったりと… の、ことなんですが、 想像するに、文ストレスだと思います。最近の英和辞典は、文ストレスについての表記も、見出し語に表しているものがあります。 ちなみに、ジーニアス英和がそうです。 単音節の語の場合、その唯一の母音に第1強勢を明記してある語があります。それは、文ストレスを受ける語(文中で基本的に、強く発音される語) つまり、 名詞、形容詞、副詞、一般動詞、疑問詞、指示詞などです。また、文ストレスが弱の語、前置詞や、冠詞などでも、強形がある場合、acute accent をつけています。 通例、第1強勢の acute accent は、「単語中の他の音節より強い」という意味ですが、単音節語の acute accent は、「文中で、まわりの他の音節より強い」という意味です。 -------------------------------------------------- 最後に改めて、#1の方に敬意を表します。利用してしまったような形になり、申し訳ございません。どうしても、よく使うであろう、Japanese について一言申し上げたくて……。 -------------------------------------------------- 以上、少しでもお役に立てたでしょうか?★★
お礼
説明ありがとうございます! 確か自分の使ってる電子辞書は英和はジーニアスで英英はロングマンだったと思います
- Piedpiping
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これは悩む所なんですよねぇ。 こういう現象は,副詞+過去分詞の複合語でよく生じます。 この語源が何となく意識に残っていれば,二つの語の連続なので,第一強勢が続くことになります。でも完全に一語化してしまうと,一方が第二強勢になります。ただこの場合でも,第二強勢とするにはまだちょっと強すぎるんじゃないの,なんてことを考えると,どうしていいか分からなくなるんですよね。 これでは回答にはならないので,発音辞典を引いてみましょう。 Oxford Dictionary of Pronunciation for Current English によれば,第一強勢を「強」,第二強勢を「弱」で表すと, inborn (英)弱強(米)強弱 inbound (英)弱強(米)強弱または強強 inbuilt (英)弱強(米)強弱 inbred (英)弱強(米)強弱または強強 inbreed (英)弱強(米)強弱 面白いのは,やっぱり単語によるんですね。 outback (英)強+無強勢(米)強弱または強強または弱強 outbred (英)弱強(米)強弱 overblew (英)弱強(米)強弱または強強 overdone (英)弱強(米)強弱または強強または弱強 overdrawn (英)弱強(米)弱強 (同じ!) overdrunk (英)弱強(米)弱強 (同じ!) overfed (英)弱強(米)強弱または強強 実は問題はこれだけではありません。 inborn, inbuilt, inbred いずれも,名詞の前で使うのが普通です。 ところがその名詞の第一音節の第一強勢があるとき,たとえば inborn grace, inbuilt radio, inbred family のアクセントは「弱強強」では言いにくいので,「強弱強」になります。 (名詞の方が第一強勢で,形容詞の第一音節が第二強勢です。ややこしい言い方で申し訳ありません。) これは英米を問いません。 >英和辞典と英英辞典では単語のアクセントの記号の位置が違う 英英辞典というのはイギリス系の辞書ではありませんか? まあこういう複雑な状況ですから。
お礼
丁寧なご説明ありがとうございます!