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直接話法と間接話法の書換えにおけるsayとtell

アShe said to me, "I don't know when he will come back." イShe told me (that) she didn't know when he would come back. ウShe said to me (that) she didn't know when he would come back. アの直接話法を間接話法に書き換えると,イのようになるようです。 ウのような話法は不可能ですか? どちらが適切なのでしょうか?

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  • yoohoo_7
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回答No.4

>ウのような話法は不可能ですか? 可能ですが、特定の場面でしか用いられません。 sayの最も中心になる意味は、「~と言う」です。つまり、言ったことをそのまま引用して「これこれの内容のことを言ったよ」と単に提示して見せる言葉です。そのため、sayは基本的には次の(1)、(2)の形で用いられます。 (1)say, "~" (2)say that ~ 一方、tellの最も中心になる意味は、sayとは大きく異なり、「~が理解できるように詳しく説明して話す」という意味です(「~」はmeなど人を表す言葉だとします)。そのため、場面によっては、「軽く命令して言う」という意味にもなります。tellのこの意味を最もよく表すのは次の(3)です。 (3)What did I tell you.(おれは何て言った?) (3)は、「何を理解できるように詳しく説明して話したか」、「何を軽く命令して言ったか」という意味です。相手の約束違反をを詰問し、問い正す意味です。 (3)をもし次の(4)のように言うと、意味が全く異なります。 (4)What did I say to you.(おれは、おまえに聞こえるように何て言った?) (4)は、彼に届くようにではなく、彼女に届くようでもなく、あなたに届くようには何と言ったかという意味です。また、ただ単に、言った内容が記憶にあるかどうかを尋ねる言い方です。 このようなtellの性格を反映して、tellは最も典型的には次の(5)~(7)の形で用います。 (5)tell 人 (6)tell 人 that ~ (7)tell 人 to do つまり、tellを用いる場合には、その直後に人を置きます。これは、tellの最も中心になる意味が「~が理解できるように詳しく説明して話す」だからです。(5)~(7)のいずれも、その「人」をひっつかまえて、ガンガンとあるいはその「人」が理解しているかどうかを確認しながら言っている感じがします。ただ、(6)に限っては「人」を省いた言い方も可能であり文法的には正しい言い方ですが、何か足らない、言いたいことがどうもはっきりしない、まあ言いたいことは分かるけど、という感じがします。 前置きが長くなりましたが、上記のような特徴のため、イは 「she didn't know when he would come back という内容のことを me が理解できるように詳しく説明して言った」という意味であり、極めて意味の分かりやすい、自然な文です。 一方、ウは 「she didn't know when he would come back という内容のことを me に聞こえるように/届くように言った」という意味です。意味は充分分かるし文法的にも何ら問題はありませんが、she didn't know when he would come backなどという複雑な内容のことを「me に聞こえるように/届くように言った」とは、どんな言い方をしたんだろう、遠くから叫んだのかな、耳元でささやいたのかな、いずれにしてもmeに理解させたいという意志はなかったんだな、という感じがします。そのような場面であれば用いることは可能ですが、そのような場面は多くはありません。 >どちらが適切なのでしょうか? 違いが上記のとおりですので、言いたい意味内容に合わせて使い分けることになります。 ただ、普段の生活では、イを用いる場面はたいへん頻繁に生じますがウを用いる場面は滅多にないので、アはいつでもウに変換可能だと言うならそれは誤りになります。また、同じ理由で、試験においては×になるかもしれません。つまり、試験においてはウは用いない方が無難です。 ウの不自然さは全て said to me と that のアンバランスにあります。つまり、「~という内容のことを(=that)」と詳しく説明する感じと「meに単に聞こえるように言った(=said to me)」というmeの理解を全く期待しない感じとが合わないことにあります。 したがって、次の(8)のように変換するなら何ら問題ありません。 (8)She said (that) she didn't know when he would come back. (8)が問題ない理由は、(8)はただ単に「~という内容のことを言った」という意味なので、それが仮に独り言であったとしても何ら不自然ではないからです。 ただ、試験問題という特殊な場面を考えると、アにあるto meを勝手に省いたということになるので、(8)はアの解答としては不適切です。 なお、既にお分かりと思いますが、アをイあるいはウに変換するということは、単に話法を変えるということではなく、文の意味あるいはニュアンスを大きく変えるということです。別の言い方をすると、話法を変えることは一般的に常にそのような意味あるいはニュアンスの変換を意味します。この点の理解も大切かと思います。

BCKT
質問者

お礼

>(3)What did I tell you.(おれは何て言った?) >(3)は、「何を理解できるように詳しく説明して話したか」、「何を軽く命令して言ったか」という意味です。相手の約束違反をを詰問し、問い正す意味です。 > >(3)をもし次の(4)のように言うと、意味が全く異なります。 >(4)What did I say to you.(おれは、おまえに聞こえるように何て言った?) この文例は素晴らしい! sayとtellの質的差異を認識するのに,最善の一例です。 アホの私にも実によくわかりました。 >どんな人:一般人 >自信:参考意見 ご謙遜と推測いたします。 本当にどうもありがとうございます。

その他の回答 (3)

  • mota_miho
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回答No.3

イ と ウ ではニュアンスが少々異なります。 tell は「情報を伝える」という意味ですから、 She told me (that) she didn't know when he would come back. という文では 「彼女は 私に ある情報を伝えた」です。 she didn't know when he would come back が、その情報の内容です。 なお、tell を辞書で引いて、載っている例文を見てください。tell は「情報を伝える」という意味がわかりやすいと思います。(例えば、 They told us (that) the party was off. パーティーは中止だと彼らは私たちに言った。プログレッシブ英和中辞典) 一方、say は「(口に出して)言う」ですから、 She said to me (that) she didn't know when he would come back. では 「彼女は 私に 言った」です。言った内容が  she didn't know when he would come back です。  

BCKT
質問者

補足

>tell は「情報を伝える」 >一方、say は「(口に出して)言う」 なるほど,この区別は示唆的です。 追加質問で申し訳ないのですが, では,"情報を口に出して言う"場合は, どちらが適切なのでしょうか? 要するに,「情報伝達」と「発言」の違いを峻別して認識する方法はどうなりますか?

回答No.2

say だけのときは say のまま, say to 人のときは tell 人 that とするのも,書き換えようとするからです。 say としかないのに勝手に tell 人 that と目的語を持ってくることはできない。 書き替えてイコールにしようとするから,こういう考えになってしまいます。 say は「発言内容そのまま」に適し, tell は客観的に述べるのに適している, 動詞の用い方として, tell OO が可能だから tell 人 that 節が使え, say の場合は SVOO は使えない。 ということが大事です。 tell 人 to do で「人に~するように言う」しか習いませんが, say to do「~するように言う」という言い方もあります。

BCKT
質問者

お礼

>動詞の用い方として,tell OO が可能だから >tell 人 that 節が使え, >say の場合は SVOO は使えない。 なるほど。動詞が要請する文型がこのような書き換えを制約するわけですね。 いつもながら的確なご指導で,恐れ入ります。 毎度ありがとうございます。<(__)>

回答No.1

学校文法では say, " " の場合は say that say to 人, " " の場合は tell 人 that と習い,これを守らないと誤りとされるでしょう。 to me がくると,say to 人 that は使えず,SVOO の使える tell にして tell 人 that とする,と思いこんで覚えさされます。 こういう私も学生時代はそうとしか考えられませんでした。 現実的には,say と tell の感覚は異なります。 say というのは発言内容を直接表すのに適した動詞なのです。 Say you will. とあれば,Say, "(Yes,) I will." 「イエスと言ってくれ,OK してくれ」ということです。 一方 tell は「物語る」という感覚で,ストーリー的に,客観的に述べる間接話法に適しているのです。 だから,tell 人 that は間接話法に適しています。 ただ,say, " " の場合,tell that は「~だとわかる」とか,もの主語で「~だと示す」にしか取れないため, しかたなく say that にしています。 実際には無理矢理目的語をもってきて tell 人 that にした方がいいのです。 ただ,それが適しているというだけで,別に間接話法で say を用いてもかまいません。 say that でもいいですし, say to 人 that も間違いではありません。 結論としてウでも誤りではありません。 試験では書かないでください。

BCKT
質問者

補足

○ S say that 伝達内容 ○ S say to 人 that 伝達内容 ○ S tell 人 that 伝達内容 × S tell that 伝達内容 というふうに理解してよろしいのでしょうか。

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