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ブリアンションの定理の証明
タイトルの通りなのですが、ブリアンションの定理は、どのように証明すればよいのでしょうか? どうぞ宜しくお願いします。
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- zarbon
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ブリアンションの定理を証明する前に、次の補題を証明しておきます。 <補題> 円に外接する6角形ABCDEFの辺AB,BC,CD,DE,EFが円と接する点をG,H,I,J,K,Lとすれば、 3直線AD,GJ,LI, 3直線BE,HK,GJ, 3直線CF,IL,HKはそれぞれ1点で交わる。 (証明) ∠AGJ = ∠EJG(接弦定理から) Aを通りEDに平行に引いた直線がGJと交わる点をXとすれば、 ∠EJG = ∠AXG. よって∠AGJ = ∠AXG. ゆえにAG = AX 同様に、 Aを通りCDに平行に引いた直線がILと交わる点をYとすれば、 AL = AY 一方、AGとALはAから円に引いた接線なのでAG = AL よってAX = AY さらに、 ADとGJの交点をPとすれば,△PAX ∽ △PDJよりAP:PD = AX:DJ ADとLIの交点をP'とすれば△P'AY ∽ △P'DIよりAP':P'D = AY:DI ここで、AX = AY, またDJとDIはDから円に引いた接線よりDJ = DI よってAP:PD = AP':P'D. よってP = P' ゆえに3直線AD,GJ,ILは1点Pで交わる。 同様にして,3直線BE,HK,GJは1点Qで、3直線CF,IL,HKは1点Rで交わる。(証明終わり) <ブリアンションの定理の証明> A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,P,Q,Rは上の補題で用いた点とする。 ADとBEの交点をO, Oを通りABに平行に引いた直線がGJと交わる点をS, Oを通りDEに平行に引いた直線がGJと交わる点をTとすれば、 ∠BGJ = ∠OSJ(AB//OSより), ∠DJG = ∠OTG(DE//OTより), また∠BGJ = DJG(接弦定理から) より∠OSJ = ∠OTG. よってOS = OT. ここで、Oを通りDIに平行に引いた直線がPIと交わる点をUとすれば、 OU:DI = PO:PD = OT:DJ. また、DI = DJよりOU = OT. 同様に、Oを通りBHに平行に引いた直線がHKと交わる点をVとすれば、 OV:BH = QO:QB = OS:BG. また、BH = BGよりOV = OS. 以上より、OU = OV さて、CI//OUより、IUはCOをCI:OUの比に分ける。 また、CH//OVより、HVはCOをCH:OVの比に分ける。 ところがCI = CH, OU = OVであるから、これはIU,HV,COが1点で交わることを示している。 すなわち、C,R,Oは1直線上にある。 以上から、3直線AD,BE,CFは1点Oで交わることが示された。