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2次曲線、楕円、双曲線、放物線、準円、準線、軌跡
楕円において、互いに直交する二つの接線の交点の軌跡は、円となり、 準円と呼ばれます。 証明は www.ms.u-tokyo.ac.jp/~kkawachi/math-misc.files/director_circle.pdf などに書かれています。 同様に、双曲線において、互いに直交する二つの接線の交点の軌跡は、円となり、準円と呼ばれます。 では、なにかあるなめらかな曲線があって、互いに直交する二つの接線の交点の軌跡が円となるとき、もとの曲線は楕円、または、双曲線に限られるのでしょうか?
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あらかじめ,これは回答ではありません. リンク先の話は,先に曲線があって, それに対してという話なので簡単なわけですね 逆にしてみると・・・厄介だなあ. ってか・・解けない. 答えの想像は「たぶん円・楕円・双曲線・放物線」だろうなとは 思いますけどねー #二次曲線は見方を変えると #本質的に一種類なので放物線もいれておきます リンク先の「方法1」に沿ってみよう. F(x,y)=0 (FはC^∞くらいにしておこう) なる曲線Cと,点A(a,b)をとる. AからCへの接線の傾きをmとおこう. 接線は y=m(x-a)+b 軸に平行なケースはとりあえず考えない. F(x,m(x-a)+b)=0 を考える.これは接線だから重解をもつはずだ. この場合,f(x)=F(x,m(x-a)+b)とおくことで f(x)=f'(x)=0が共通解を持つことに相当する. この共通解が接点だ. この共通解をもつということから,mを引っ張り出す. そして,直交するという条件を使う. とまあ・・・・こんな感じ大雑把にはすすめるわけですが, 問題点が複数あります ・軸に平行な接線を考えていない(これは本質ではない) ・接線がそもそもひけるか否か? ・接線がひけても2本だけか?1本もしくは3本以上のケースはどうする? これを回避するには曲線Cを限定してしまうことが簡単です. そこで,曲線Cを多項式F(x,y)で表わせるものとしてしまいます. さらに次数も限定してしまいましょう. 次数が1の場合は無意味なので考えません. 次数が2の場合 F(x,y) = a20 x^2 + 2a11 xy + a02 y^2 + 2a10 x + 2a10 y + a00 とおくのがお約束.係数に2があるのは本質ではなく 表記を簡単にするためのお約束. これを分類・整理するのが 大学の一年生くらいの線型代数の最後の方によくでてくる 二次形式の理論. まあ,詳細は省いて,これは質問者氏が把握している問題と その結果が導かれます. #けど真剣にやったらかなり難儀な計算と理論と思考が必要ですよ. 次数が2の場合,接線の存在も個数も,二次方程式の議論から 判別式で素直に出てしまうので容易なわけです. しかも「除外すべき特異なケース」は F(x,y)が一次関数に因数分解されてしまうケースと F(x,y)=x^2+y^2のようにF=0が一点になったり F(x,y)=x^2+y^2+1のようにF=0が空集合になるケースくらいです. これが次数が3になると,話が複雑. 接線が3本引けるケースもでてくるし。。。 本質的なのは3次曲線からは「特異」なものがでてくること. F(x,y)=x^2-y^3なんてのは原点の形状が特異 F(x,y)=y^2-x^3-xなんかはもっと複雑 (これ暗号に使われる曲線のシンプルな例) 幸いなことに三次曲線は分類が完了してますが, 専門の数学者が研究でやってたくらいで, 結構最近の結果です. もっと次数をあげると・・・4,5次あたりまでは たしか分類完了してますが, 爆発的にパターンが増えるので このアプローチは破綻します. ということで,リンク先の「方法2」「方法3」のように より抽象的・幾何的な方向にいくのですが, そうなると話は格段に難しくなります.
お礼
問題文をよくよまれてください。 「なにかあるなめらかな曲線」と書いております。