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市場原理主義!?
小泉内閣(小泉純一郎・竹中平蔵)は、規制緩和・自由化を推し進めました。 新自由主義・市場原理主義、つまり、市場に全てをゆだねた結果、そのリスクを負ったのは、一番下の者ではないでしょうか? その象徴が、ワーキングプアでしょう。 市場にだけ全てをゆだねるという考えは、最終的には破綻するのではないでしょうか? 様々なリスクを下々の者に負わすのではなく、リスクを社会全体で共有する政策も必要なのではないでしょうか? 儲けている企業があっても、その下で働く者たちには大して還元されていないように感じます。 大企業は利益ばかりを優先し、グローバル社会で生き残るには賃金を切り下げるしかないといいますが、 ネットカフェで寝泊りしているようじゃ、誰のための改革だったのでしょう? セイフティネットの政策が必要なのではないでしょうか?
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もちろん政治の責任も大きいと思いますが、基本的に近年、ルールを守らない企業が多すぎるように思います。最低賃金や残業代の決まりは法律上あるのに、屁理屈をこねて払わない企業の多いこと・・・ また、私も含めてですが、若い人たちに「働かなくては生きていけない」という危機感がないのも問題だと思います。
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- anachronism
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ご参考になるかもしれませんのでこんなアドバイスを差し上げます。 まず、市場原理というと必ずといっていいほどついてくる「神の見えざる手」ですが、これを言い出したと思われているアダム・スミスの「国富論」では、「神の」とは言っていない上、1回しか出てこないそうです。(須賀原洋行「新釈うああ哲学辞典(上)」講談社) むしろ、須賀原氏がいうには、国富論には「『人間が持つべき極めて高い道徳心』について切々と説かれている」そうで、「そこには各人の強い自制心が必要だと」アダム・スミスは言っているといいます。 これに「神の」とかなんとかつけたり、絶対、あるいは唯一の原理として持ち上げたのは後世の研究家であるわけで、ともあれ、市場原理の提唱者であるアダム・スミス自身は、今多くの人が考えているように「市場に任せておけば何でもかんでもうまくいく」と、考えていたわけではないようです。 さて、今の日本に、アダム・スミスが考えたような「きわめて高い道徳心」や「強い自制心」があるでしょうか。アダム・スミスが今の日本をみてどういうでしょう。 その昔、親鸞上人が「悪人正機説」というのを唱えたところ、わざと悪いことをするのが極楽へ行く早道だと考えて悪いことばかりをするようなのがうじゃうじゃ出てきたとか。もちろん、親鸞上人はそういう意味で言ったわけではないのですが。 今、よく言われている「資本原理主義」というものも、同じように、するほうに都合のよい誤解の産物なのかもしれません。
- tooma37
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>結局、回答者様のお考えは、格差は広がってしかるべきであるが、 >セイフティネットは必要ということでしょうか? まずセイフティネットはどんな社会でも必要でありその必要性を議論することに余り意味があると思いません。問題はそのセイフティネットの為にどの程度のコストを許容できるかという事です。これはセイフティネットという言葉をどう理解するかにもよりますが、私は生存権が保証されかつ社会の再進出の為の最低限のチャンスが掴めるという範囲では他のコストを削減してでも行うべきだと考えます、逆にジニ係数を不自然な形で減少させることを目的としているようなセイフティネットは不用だし有害にすらなり得ると思います。 次に“格差が広がってしかるべき”かどうかですが、格差の縮小というのは当たり前の事ですがノーコスト・ノーリスクでできる事ではありません。それは順当に考えれば賃金の上昇によって企業の経営を圧迫し、社会保障によって国庫を逼迫させるものです。持続的な経済成長や財政再建の目処が立っていない現状に於いて格差の縮小というのが必ずしも最優先されるべき問題かどうかは疑問です。但し個人の生存権を侵すことは日本国憲法に反しますし前回のお答えで少しだけ触れた労働の高付加価値化などは貧困層が拡大しすぎると困難になるといった理由からこれ以上の格差の拡大には反対です。
- chandos
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小泉&竹中の政策は市場原理主義でさえありません。本当に「市場にすべてをゆだねよう」と思っていたのならば、輸出関連大企業を「支援」するために為替市場に介入して何十兆円も注ぎ込んだりはしなかったはずです。つまりは単なる「大企業経営者優遇策」だったのですね。 で、質問の内容は「セーフティネット政策は必要か?」ということでよろしいでしょうか。それに対する私の回答は「必要ない」です。 こんなことを書くと「ネットカフェ難民は死んでもいいのか!」というツッコミが入ると思いますが、もちろんそんなことは言いません。ただし、いくらネットカフェ難民やワーキングプアが可哀想だからといって、彼らに特化したセーフティネット政策を取っても「焼け石に水」です。 もっと根本的なところを解決するべきです。どうしてネットカフェ難民やワーキングプアが大量発生しているのか。それはまともな働き口が少ないからです。だからカタギの勤め口を増やすようにすればいい。そのためにはどうすればいいか。企業の国内需要をアップさせ、雇用状況を好転させることです。それを達成させるには景気テコ入れのためのマクロ的な経済政策(つまり、需要創出による生産量の拡大)が必要です。具体的には思い切った消費者向け減税と有効な公共投資。 単純なセーフティネット政策では、しょせんは「限られた予算の中でいかに救済に充てるか」という「カネの配分」の次元でしか事が進みません。それよりも政府としては経済活動の総量を増やすことを考えるべきですね。とはいっても、財政健全化優先の「帳簿屋」財務省主導のスタンスが幅をきかせているようでは見通しは暗いですけど。
- tooma37
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>新自由主義・市場原理主義、つまり、市場に全てをゆだねた結果 これらの言葉、特に後の二つはその立場を批判する人間によって使われる場合が殆どです。 >市場にだけ全てをゆだねるという考えは、最終的には破綻するのではないでしょうか? そういう考えをしている人はまず存在しません。あくまでも傾向として市場機能を重視するか、しないかという違いです。 >リスクを社会全体で共有する政策も必要なのではないでしょうか? もう少し具体的にお話していただいた方が回答しやすいように思います。 >大企業は利益ばかりを優先し 酔狂で商売をしているのでない限り規模の大小に関係なく基本的に企業は利益を優先します。大企業は悪、中小企業は可愛そうな被害者といった紋切り型の考えは避けたいものです。 >グローバル社会で生き残るには賃金を切り下げるしかないといいますが あとは労働の付加価値を挙げたり、他国の競合が困難な価値を生み出すことですね。 >ネットカフェで寝泊りしているようじゃ ネットカフェを定宿としている人間は極少数です、むしろホームレス問題の方が深刻なくらいです。いずれにしろ小集団を引き合いに出して社会全体を語るのはアンフェアです。 >セイフティネットの政策が必要なのではないでしょうか? 必要でしょう、必ずしもステレオティピカルな新自由主義・小泉改革批判の文脈で語られる必要はありませんが。
お礼
回答ありがとうございます。 回答者様のご意見を伺いまして、自分の考えとは違う視点を持つことができました。 非常に有意義で感謝しております。 ありがとうございます。 僭越ではございますが、一つよろしいでしょうか? 結局、回答者様のお考えは、格差は広がってしかるべきであるが、 セイフティネットは必要ということでしょうか? 回答者様のご意見はごもっともでございます。 ただ、いまいち回答者様ご自身の明確な貴意がございませんでしたので・・・。
- uma79
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>小泉内閣(小泉純一郎・竹中平蔵)は、規制緩和・自由化を推し進めました。・・・その象徴が、ワーキングプア ですが、やや資本家重視ながら、何もしない内閣では、現状も危うかったと思います。 アメリカも不況で企業再生のため、日本人のように働けと言ったり、解雇・再雇用(パートなり半額なり) で立て直したといえます。妻も多くがパートなど共働きになったのだそうです。 日本もおっしゃるとおり不況ですが、中国など超低賃金のなせるところも多いのです。 アメリカの経済模様が10年遅れで日本に来たとも言えるでしょう。 主要メーカーはこぞってアジアに工場を建てたり、アジア企業を参加に入れて、原価削減中です。 日本の就業先は、減る一方ですが、日本人だけが高賃金でいられるはずもないのです。 下記は参考URLからの抜粋です。 >食料の60%を外国からの輸入にたより、他方で26%を残飯として棄てる日本国民の食生活は、 異常を通り越して不気味さを感じてしまうのはわたしだけだろうか・・・ してきたことの付けが回ってきつつあるとも思います。
- nonno36
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質問者様へ、あなたの発言も一理あると思います。 でもこの様な所で発言しているだけでは何も変わりません。 本気で社会を自分の理想に近づけたければ・・・ 今の世の中の仕組みでは、そう政治家になる事ですよ。 政治家が立法権を持っているのはご存じですよね。 法律を変える・新しく作るこれらによって社会の動きを 誘導する。これが政治家の持つ力ですよね。 批判だけしてても誰も聞く耳を持ちませんし、負け犬の 遠吠えですよ。それだけの気概と信念をお持ちなら、堂々 国会の赤絨毯を踏んで良き社会を作って下さい。
お礼
回答ありがとうございます。 回答者様のご意見を伺いまして、 安い労働者側の視点だけではなく、経済的な視点を持つことを改めて認識致しました。 とても勉強になり、自分にとって有益であります。 ありがとうございます。