• ベストアンサー

戦争責任

戦争を行うことは国際憲章などで禁止されています しかし、実際に行われています。 そこで戦争を行った場合、 1:戦勝国、敗戦国ともに責任があるのでしょうか? 2:その場合「責任」とは具体的にはどのようなものでしょうか? また、侵略戦争の場合 侵略した側に責任があると思うのですが 3:侵略した側が勝利した場合どのように責任が問われるのでしょうか? まとまってなくて申し訳ないのですが、もうひとつ 4:敗戦国は戦勝国と比較してより多く責任を負うというケースはあるのでしょうか? 以上です。どなたかお答えいただければ幸いです。 よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • lequeos
  • ベストアンサー率54% (308/566)
回答No.4

ご質問に即して、法律的にお答えします。 1)ともに責任はあります。ただし、「違法な戦争」を仕掛けられた場合には、受けて立つ側の違法性は一般的には阻却されます。 2)原状回復、すなわち国境線を開戦前の状態に復し、戦争により相手国に与えた損害を賠償する責任を負うことについては確立した慣行といってよいでしょう。 ICC規程などでは開戦したことそのものに対する個人責任の追及も予定されていますが、この条文は現在凍結中であり、必ずそのようなことが行われるということではありません。 3)「侵略」を定義する国際法上の明確な定義・慣行はありませんので、法律的にはお答えすることができません。国連安保理が侵略行為を行ったと認定した国(々)が国連軍(または集団的に制裁を加える各国)に勝利するということを国連憲章は想定していないので、その先の対応は安保理の政治的な判断ということになります。 4)中世以降の戦争では、少なくとも負けた側が勝った側に賠償金を支払っており、逆はない(相殺した例はあるようですが)ので負けた側がより多くの責任を負っているという言い方はできるでしょう。なお近代の総力戦においては「無条件降伏」ということがしばしば行われるので、敗戦国が一方的に請求権を放棄させられる(その結果、戦勝国の責任は問われない)という事例はありました。 現在の国際法では、戦争は一般に禁止されています(「侵略戦争が禁止されている」旨の回答がありましたが、そうではなく、「自衛のための戦争と、国連安保理により認められた制裁のための戦争以外は禁止されている」のです)。 イラク戦争についていえば、アメリカは、国連安保理決議を一応その根拠として戦争を行いましたので、アメリカの主張によれば、「合法」な戦争ということになります。言い方を変えると、アメリカが拒否権を持つところの安保理が違法だといわない限り、イラク戦争は違法ではなく、アメリカの国家としての責任も問われないということになります(通例の戦争犯罪など個人に帰属する責任は別です)。

eiji-shige
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 私が望んでいた答えを得られたような気がします! もしよろしければ、参考にした法律もしくは条約を教えていただけるとありがたいです。 また http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3666959.html こちらの質問にも答えていただけたらと存じます。

eiji-shige
質問者

補足

申し訳ないのですが、 最後読み直していたら小さな疑問がわきましたので質問させてください。 >2)原状回復、すなわち国境線を開戦前の状態に復し、戦争により相手国に与えた損害を賠償する責任 というのは両国(戦勝国、敗戦国)に負わされるのでしょうか?(理論上、法律上) もし戦勝国にも負わされるとしたら、今どのような戦争が起こっても国境線が変わることは無いということでしょうか?(現実は…?) >国連安保理決議を一応その根拠として戦争を行いましたので ということはアメリカは「国連軍」としてイラクへ進攻を行ったということですか? なんども申し訳ありません。

その他の回答 (8)

  • lequeos
  • ベストアンサー率54% (308/566)
回答No.9

お勉強は進んでいますか?>#8殿 言葉を換えて分かりやすく申しておきますが、私は前回の発言で、あなたが >>国連と言うのは同盟国(ドイツ・日本・イタリア)を滅ぼす為の機関であり連合軍(軍隊)の上の組織です。<< と書いたことに対し、「出来てもいない組織が上な訳ないでしょ」ということを言ったわけです。誤りを訂正して差し上げたということですな。 国連憲章のどこをどういじくり回したら「枢軸」国を滅ぼすための機関という理解が出てくるのかも驚くばかりではありますがね。よく読んで勉強してください。

  • password
  • ベストアンサー率17% (195/1092)
回答No.8

>国連憲章はドイツが降伏した後の1945年6月に署名されている 1943年に米英ソの外相会議で決められ、 1944年に国際憲章を作成、 1945年に、ドイツと日本に戦争中の50ヶ国が署名した とキチンと書かなくちゃねw >Allied Forces(連合軍)と国連とは上下関係、指揮命令関係、いずれも存在しない 元々、米英ソの首脳/外相会談がベースで設立された組織だが? その会議で(共闘の為の)防衛政策や武器援助などをしたいたのは無視? >「旧敵国」の加盟も排除されていない ただし、「旧敵国は いつでも滅ぼしても良い」の敵国条項は 戦後半世紀経っても削除されていない現実は? 「平和の為の存在」と主張するのなら、まずそれの削除が先だろ? ※旧敵国の通説は無く、各国で解釈が異なり  大日本敵国より分離/独立した朝鮮は微妙扱いの国も多いからねw その国連が成立した後も 戦争が存在しなかったとでも言うの? 「中国が朝鮮戦争・チベット・ベトナムに軍事介入してきた」等の史実をスルーしても無意味。 「戦争には国連の認可が必要」は(事実上)国連軍として動くかどうかの場合だけであり フォークランド紛争などで、国連が戦争の認可を下したとでも思っているの? そもそも「共同の利益の場合を除く外は武力を用いない」と前文に書いているが それは逆に「自分達の利益の為なら戦争をする」の裏返しである。 その認定組織が安保理事会なだけでしょ?

  • lequeos
  • ベストアンサー率54% (308/566)
回答No.7

今の国連の事を誤解している方がいらっしゃいますね。 というか基礎的な知識が欠けているのでしょうが。 いくつか事実を示せば理解されるでしょうが、 ・そもそも国連憲章はドイツが降伏した後の1945年6月に署名されている ・当然、Allied Forces(連合軍)と国連とは上下関係、指揮命令関係、いずれも存在しない(だから今日に至るまで国連軍も存在しない) ・国連による安全保障はあくまで「加盟国相互の平和を守る」ためである(たとえば憲章35条など)。だから国連による安全保障は「同盟」ではなく「集団安全保障」と呼ばれるし、「旧敵国」の加盟も排除されていない 旧敵国に「朝鮮」「ポーランド」が含まれるという見解にも驚きを禁じ得ませんがね。勉強は大事ですね。

  • password
  • ベストアンサー率17% (195/1092)
回答No.6

今の国連の事を誤解している方がいらっしゃいますね。 国連と言うのは同盟国(ドイツ・日本・イタリア)を滅ぼす為の機関であり 連合軍(軍隊)の上の組織です。 (よって、「同じ側同士では戦わないでおこう」が国連での【不戦】ですよ?  尚、敵国条項があるので、日本・朝鮮・ドイツ・ポーランド・フィンランドなどに対し、  国連決議に関係無く戦争を仕掛ける事が認められていますねw) 元々、ドイツとソ連がポーランドを侵略した時 ・「ドイツがポーランドの西半分を占領したのは、侵略戦争で違法だから、俺達が懲罰として戦争をしかける」 ・「ソ連がポーランドの東半分を占領したのは、自衛戦争で合法だから、ソ連を助ける」 と(彼ら自身)2枚舌を主張したので、 「侵略戦争」と「防衛戦争」の区別が出来なくなっているだけですね。 これらの区別を付けるのは、単に【自称】だけで良い事になっているので 「戦勝国の言うが正しい」と言うのが彼らの論理ですね。

  • lequeos
  • ベストアンサー率54% (308/566)
回答No.5

#4の続きで補足にお答えします。 >>>2)原状回復、すなわち国境線を開戦前の状態に復し、戦争により相手国に与えた損害を賠償する責任 というのは両国(戦勝国、敗戦国)に負わされるのでしょうか?(理論上、法律上)<< 国境線については、原則としてはそうですが、戦争状態を終結させるにあたり、条約で、領土を割譲するということはありえますので、「どのような戦争が起こっても国境線が変わることはない」ということではありません。 >>>国連安保理決議を一応その根拠として戦争を行いましたので ということはアメリカは「国連軍」としてイラクへ進攻を行ったということですか?<< 「国連軍」というのは国連憲章に基づき各国が兵力を提供し国連が指揮権を持つ軍隊を指しますので、イラクの米軍(及びその他の国の軍隊)は国連軍ではありません。ただし、すでに述べたように、国連のオーソライズにより各国が独自に武力行使をする例は多々あります(湾岸戦争でのいわゆる多国籍軍などがそれにあたります)ので、アメリカは「国連の認めた武力行使を行った」という名目になります。

eiji-shige
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 よく分かりました! 今までのご回答の判断を根拠付ける文献等ありましたらご紹介いただけるとうれしいです。

  • password
  • ベストアンサー率17% (195/1092)
回答No.3

戦争自体は外交上に認められた行為ですよ? (侵略戦争以外ですが・・・) 原則として、賠償要求は 戦勝国/敗戦国の両国に請求できますが 現実問題として、戦勝国が支払う事は一般にはありません。 尚、イラク戦争での戦争責任は フセイン大統領が死刑判決を受けたので、それで御終いです。 アメリカは戦勝国なので、「戦争で被害を受けた責任」は国内で問うものはいませんよ? ※戦争責任は、自国民に対し 敗戦した結果責任を負うものですねw (アメリカは(自称)正義の味方である為、例外的に戦争に勝った後も治安活動を行なっていますが これらは、戦勝国家が行なう義務では無く、単なるボランティアです)

  • gootaroh
  • ベストアンサー率47% (396/826)
回答No.2

考え方としてはNo.1様のご回答のとおりです。 ただ、ご質問者様がお持ちの違和感も理解できます。つまり、「国際法の規定と実際が異なる」ということでしょう。 いわゆる法治国家、市民社会というがあります。これは、簡単に言うと、地位や年齢、性別、腕力などではなく、正論(法令)で勝負しようというものです。そして、構成メンバー(市民)が自ら法令(ルール)を作ります。 直接民主制というのは物理的になかなか難しいので、実際には民主的な選挙で選ばれた国会議員による代議制(間接民主制)を採用する国家が多いですが、最終的には同じことです。 いずれにせよ、市民としては、せっかく作った市民社会のシステムが壊されると困りますので、セキュリティ機能として、法令違反者(つまりシステムを内側から壊す人)を取り締まるために「警察」を、侵略者(つまりシステムを外側から壊す人)を阻止するために「軍隊」を組織し、運用するのが普通です。 つまり、法令(あるいは約束)に違反してペナルティを与えられるのは、基本的には国内の話なのです。 国際社会というのは、国内と違って、法令違反を取り締まる機関は実はないのです。国連とは、あくまで国家の話し合いの場にすぎません。 ではどうやって国際法(約束)を守らせるかというと、要するに力関係です。自国システムの外側との話なので、究極には「軍隊」同士、要は軍事力の強弱になります。 ただ、軍事力というのは究極手段、最終手段ですので、日ごろは行使しません。日ごろはあくまで外交力でやり取りしておいて、軍事的なことについては、訓練や技術開発の成果を内外に発表することで、対外的にプレッシャーを与えているわけです。 「戦勝国にも責任があるはず」と思っても、戦勝国ということは、その実績でもって軍事力が強いことが証明されていますので、国際社会での発言力が強まります。戦勝国に対する責任論なんて、弱小国ましてや敗戦国なんて言うことすらできませんし、戦勝国側も言わせません。 ですので、理論的には戦勝国にも責任はあっても、実際に責任を問われることはないのです。 ゲスな例えで恐縮ですが、国際社会とは、「ヤクザの親分同士の話し合い」と考えれば分かりやすいでしょう。一見ルールがあるようで、実は力関係が支配していたり、理不尽な要求があったり、前例と違うことをしていたり、非論理的な結果になったり、しがらみがあったりします。そして、話し合いで解決できなければ、チャカで圧倒するわけです。法令(ルール)なんて関係ありません。 ヤクザの例えがまずければ、私はいつも戦国時代のドラマをみるたびに、「これって今の国際社会と同じだよな」と感じます。要するに、基本的に武力あっての「話し合い」なんですよね。ボス同士の約束事は、法令ではなく、信頼関係で決まります。もちろん裏切りもたくさんあります。そうしたことの積み重ねで、領地(支配が及ぶ地域)が確立されていくわけです。 外交においても、ODAなどでお金を恵む代わりに国際会議で自国に有利な投票を持ちかけるなど、日常茶飯事です。なにしろ、ワイロがあっても取り締まる機関がないわけですから。 現代は民主的な国家が多いですが、これらはいずれも国内政治の話です。民主国家同士の外交であっても、内容は非民主的です。一応、国際会議などでは投票で決めたりして、対外的には民主的な手続を重視しますが、あくまでパフォーマンスです。 国連では、決議には過半数の賛成が必要、と一見民主的な手続がありますが、実際には、安保理常任理事国だけ「拒否権」という、考えてみれば意味不明の権利がありますよね。これだけで全部ひっくり返ってしまうのです。全然民主的ではありません。 でも、国連とは、本当はUnited Nations(連合国)と呼ばれているので、「連合国メンバーの会議」だと考えれば、初期メンバーだけ特別扱いというのは分かります。 ご質問者様がお持ちの違和感は、こうした国際社会の冷酷な現実を理解すれば、いくぶんやわらぐのではないでしょうか。何事も理屈どおりにはいかないのは世の常ですが、国際社会は、特に表面的な事象と、現実が著しく異なる分野だと思います。 ですから、身も蓋もない回答になってしまいますが、「法的根拠」なんてないし、あっても敗戦国や弱小国にとっては無意味だということです。ルールは強者が作るのです。

eiji-shige
質問者

お礼

回答がありがとうございます。 「理論的には戦勝国にも責任はあっても、実際に責任を問われることはない」ということは、理論上(国際法上)責任は生じているということですよね。 そこで理論的には存在するはずの「責任」とは具体的にどのようなものなのでしょうか。No.1さんのいう「損害賠償」が敗戦国へもあるなら、その記述のある条約または法を教えていただけるとうれしいのですが…。

回答No.1

長くなるので簡潔に。 1)敗戦国に責任があり、戦勝国には責任はありません。 2)戦勝国への損害賠償です。 3)戦勝国の責任は問われません。 4)敗戦国のみ責任を問われます。戦勝国は不問に付されます。 第一次・第二次世界大戦を見れば責任はどちらが負うのかよく分かります。

eiji-shige
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 wikipediaには 「ユス・イン・ベロを戦時国際法と呼び、ユス・アド・ベルム上の法的評価とは関係なく、敵味方双方に平等に適用される」 とあります。これによると、戦勝国にも一定の責任があるようです。 「敗戦国に責任があり、戦勝国には責任は」ないことの法的な根拠などはあるのでしょうか。 ついでに、 イラク戦争においてアメリカ一切責任は問われていないのでしょうか? せっかくのご回答を否定するような形になってしまい申し訳ありませんが、調べれば調べるほど疑問が沸いてきます。 ご回答していただければうれしいです。

関連するQ&A