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捕鯨事業の利権団体、あるいはそれを支える経済的・保護政策的論理を教えてください。

いまさらの感がありますが、捕鯨問題に関する質問です。捕鯨推進側のロビイング団体を教えてください。 公的な補助?がどれくらい費やされているか解りませんが、国の施策として調査捕鯨がなされている背景にはそれなりの利権団体や捕鯨事業に関わる経済論理・保護政策があると思うのですが。 感覚的には自動車などの貿易摩擦問題以上に市場原理任せにせず、国のコミットが濃いように思えます。また穀類、魚類など海外調達の維持が急務である品々に較べても、国の食を支えるモノとしてはマイナーに過ぎるような気がします。国策の背景に力のあるロビイング団体などの推進組織があるのでしょうか? あるいは論点を替えて、捕鯨事業が逆説的にプラスの外交カードと転じるような”トリック”などがあるのでしょうか。 ”捕鯨”に関する過去の質問に関しては、通り一遍の検索を掛けてみましたが、捕鯨の是非に関する質問が多く、上記のような論点での回答に行き当たりませんでした。過去の回答例の引用でも結構ですので、お教えただけましたら幸いです。

みんなの回答

回答No.2

(たとえば) 国際的に非難が高まる中、捕鯨母船の新造に数百億円? http://www.whalelove.org/raw/content/fun/new-nisshin-maru.pdf 平成19年度 財団法人海外漁業協力財団 役員名簿 http://www.ofcf.or.jp/3/pdf/h19_7meibo.pdf 平成18年度 財団法人海外漁業協力財団 役員名簿 http://www.ofcf.or.jp/3/pdf/18_6meibo.pdf

yokihito005
質問者

お礼

いろいろ情報をいただき,ありがとうございます。。 >国際的に非難が高まる中、捕鯨母船の新造に数百億円? こちらの情報は検索に引っかかっていました。”国際的な非難”については,国なりの価値観,経済政策があるので,,まぁ,外交問題である,と割り切れるのですが,経済的な収支が見合うことが大前提だと思います。 捕鯨協会のHPにもありますが,ミンククジラであれば持続可能な捕獲量は年間2000頭である,とされているようです。1頭当たり5~600万円程度で取引されると思われるので(小型捕鯨協会資料のツチクジラ等の取引額より),全部日本が捕獲した場合には年間100億円程度の水揚高となりますか(ちなみに水揚量を年12000tとすれば,マグロの10分の1程度か?)。他国も漁業権を主張するでしょうから,自国で捕獲できるのは年50億とか,そんなもんじゃないでしょうか? 5~600億円の新造大型捕鯨船がその程度の採算でペイするものか解りませんが,,,筋のとおった説明を聞きたいものです。。なんせ税金の投入ですから。。。 役人の天下りも,まぁ,当然あるだろうと思っていましたので,天下りシステムそのものには不平も驚きもないのですが,,,曲り形にも役人ですから,建前であっても経済効果や国益を最優先してほしいものですね。。こんな財団をこさえても,ポスト(雇用)的にもたかがしれてるじゃないですか。。。。捕鯨産業全体の興隆を目指して大きなビジョンを示して欲しいものです。。

  • tyr134
  • ベストアンサー率51% (851/1656)
回答No.1

>捕鯨推進側のロビイング団体を教えてください 商業捕鯨の再開を求める日本の団体は「日本捕鯨協会(財団法人)」です。 http://www.whaling.jp/ 癒着があるかどうかは分かりませんが、一応「自民党の友好団体」として名前があがっているようです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%94%B1%E6%B0%91%E4%B8%BB%E5%85%9A%E3%81%AE%E5%8F%8B%E5%A5%BD%E5%9B%A3%E4%BD%93 >感覚的には自動車などの貿易摩擦問題以上に市場原理任せにせず 市場原理に任されていないのは、世界が禁止したからです。 日本の「鯨食文化」がいつ頃始まったのかは、議論の分かれるところですが、縄文・弥生時代の遺跡から、鯨の骨が見つかっています。 座礁した鯨を利用したのか、海に出て捕鯨したのかは未だ解明されていません。(座礁した鯨を利用するのは、捕鯨でないとの論理があります) その後、地域的に捕鯨をして鯨を食肉として、また民芸品や工芸品として利用していました。 当時は、網で捕獲したりと人海戦術で捕っていました。 また、沿岸部での捕鯨が中心でした。 そして、明治期に入って西洋式の機械を使った捕鯨が導入されるに至りました。 その後、世界大戦後の食糧難の時代に入って鯨の肉の栄養価が高いことや、一匹から多くの肉が取れることから、給食に導入されるなど、全国規模で鯨を食べるようになっていきました。 しかし、西洋諸国を中心に、環境意識の高まりや政治的思惑が絡み合い、商業捕鯨禁止が合意されると、日本も逆らうことが出来ずに合意しました。 それとほぼ並行するように、日本人の食生活も西洋化していき、牛肉などの消費量が増えていくことになります。 それに対する、西洋の捕鯨の歴史ですが、こちらは一部(ノルウェーなど)を除くと、あまり捕鯨がされていなかったのが実体です。 しかし、産業革命以降、機械油やランプの原料として「鯨の脂」が注目されるようになります。 こちらも、最初は沿岸の小型鯨の捕鯨でしたが、やがてより多くの油をもとめて遠洋の大型鯨も捕鯨されるようになります。 機械による捕鯨でしたので、効率が良く大量に捕らえることが出来たので、資源の枯渇を招きました。 その後、技術の進歩や石油エネルギーへの切り替えが進んだため、鯨の脂は無用となっていきました。 そこに、環境保護の意識が加わり、捕鯨禁止の動きがでて今に至ります。 つまり、「歴史的に捕鯨を行い、食用やその他効率のよい資源として利用してきた国」と「鯨=工業製品として利用していたが、石油等の代替えが進み必要が無くなった国」との違いがあります。 そこに、環境問題意識やホエイルウォッチングなどの観光資源として利用したいなどの、政治的・経済的思惑が絡んでいます。 以下は個人的意見なのですが、日本としてある程度の制限を加えた商業捕鯨はすべきであろうと考えます。(鯨肉は美味しいので) こうした、環境に配慮した漁は他の海産物でもなされています。(例・鮭、カニ、アユなど) しかし、世界規模で解禁するのはどうかと思います。 何故なら、自分たちでは食べないが日本に売りつけるために漁をする国が現れるからです。(良い例が、マグロですね) そうなると、漁業競争となり資源の枯渇を招きかねません。 それを防ぐための何らかのルールは必要であると思います。 特に、輸出入などの海外取引品としては禁止すべきでしょう。(マグロの例を繰り返さないために) そうすることによって、食料自給率の底上げも狙えます。 兎に角、日本はアラスカのアイヌなどと同じく捕鯨文化のある国であることを、世界に認めさせるべきでしょう。 以下は、私も回答に参加した関連質問です http://okwave.jp/qa3583977.html

yokihito005
質問者

お礼

早々ご回答いただいていたのに,お礼がおくれまして申し訳ございません。ご説明により,この問題を総括的に見渡すことができました。。 日本捕鯨協会のHP(実に情報が少ないHPです)から小型捕鯨協会HPを辿り,いろいろ調べていきたいことが出てきました。 わたし的には捕鯨そのものについて道義的な”禁忌”はもっていないので,論点は”持続的な商業捕鯨の商業的自立性”,”食料自給,文化的側面からの論理性”あたりに的を絞って自分なりの”シナリオ”を作っていきたいと考えています。ただ、鯨肉食の文化的側面については方々見て廻っても江戸時代以前の伝統捕鯨に絡めて見たり,戦後復興期の代用肉(としての経歴)で論じてみたりと事実の混同や粗雑な理論が多いので,”そういう一定のニーズがある”として市場構造へ組み込んで考えて行くことにしました。 興味深いのは小型捕鯨協会のデータから,調査捕鯨で獲得された鯨肉の流通により,近海捕鯨の採算が取れなくなっている事実です。商業捕鯨再開により鯨肉価格が下がることで市場が盛り上がる,,というストーリーが論じられていますが,その価格低下に近海捕鯨が耐え切れるのか,本来の主張であった”捕鯨文化の伝統”を守ることに矛盾しないのか。。 >兎に角、日本はアラスカのアイヌなどと同じく捕鯨文化のある国であることを、世界に認めさせるべきでしょう。 文化的背景から見た正統性はたしかにある,と思うので,,近代的商業捕鯨との市場競合,”近海捕鯨の伝統”の保護について説得力のある説明が必要だと思われます。

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